張栩九段ってこの人だったんだ!!
囲碁と疎遠になりつつあった3年前の秋、日曜日のお昼時でした。
その日は、午後から出掛ける為、いつもより早くご飯を食べて準備をしていました。
付けっぱなしにしていたテレビ画面には、NHK杯囲碁トーナメントが映し出されており、バタバタしながらも何の気無しに観てみると見覚えのある人が対局していました。
「井山さんを泣かした人だ。」
流石に七冠を2回も達成した人の事は「裕太君」とは呼べません。私の中で自然に「井山さん」になっていました。そんな井山さんがまだ19歳の時に彼の前に立ちはだかり、涙を流させた、あのとても強い棋士が対局していました。
そういえば、この人の名前は知らなかったなと、対局者名を見ると
"張栩九段"
!!??!!??
「えぇー!!??私この人知ってるー!!!!」
叫んでいました。
「"張栩九段"って、こんなに若い人だったのー!?」
バタバタ準備していた家族も驚いていました。
いや、でも驚きました。
"張栩九段"の事は観戦記を読んでいた頃から知っていました。
ただ、顔写真は見た事がなかったので勝手に塔矢名人の様な人、つまり強いのは勿論ですが、もっとベテラン(50代より上)の棋士だと思い込んでいたのです。
しかし、記憶に残っていた観戦記の「張栩九段」の印象と、画面の向こうで対局を行なっている「井山さんを泣かした人」は、確かに、そう、気付いてしまえば当たり前ですが、同じ人物でした。
かなり混乱状態の中、私は対局に見入っていました。家族から、そろそろ出掛けないと〜と急かされるまで、なぜか目が離せませんでした。
とりあえず録画し外出しましたが、囲碁棋士について、ちゃんと調べてみようかな。まずは張栩九段からかな。それに、観戦記で名前を覚えた結城さんや瀬戸君は、今どうしているのかな?と、着実に囲碁棋士沼へ突き進んでいくことになりました。