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世間一般的な「よい」で選ぶのをやめた!

初めまして!
ポジウィルで認定トレーナーをしている、橋本麻希です。

このnoteでは、私のこれまでやポジウィル参画への思いをお話しします。


私の生い立ち

私は4人家族の長女として、群馬県で生まれました。

大学進学をきっかけに上京して、その後は10年ほど東京で過ごしました。現在は埼玉県に住んでいます。

幼少期、私はいわゆる優等生だったと思います。

夏休みの宿題は自分で計画を立てて早めに終わらせていたし、勉強も誰に言われるわけでもなく自発的にやるような子どもでした。

私が勉強を頑張っていたのは、その先に「こうなりたい」という将来の夢があったわけではなく、勉強そのものを楽しめるタイプであったことと、目の前に試験や進学などの分かりやすい目標があったからです。

田舎だったので進学先の選択肢が少なく、勉強が得意な子はこの高校、勉強が苦手な子はこの高校、というのが暗黙の了解で決まっていました。

たまたま勉強が苦手ではなかったから、結果的に世間一般的に「よい」とされる方を選ぶことになっていました。

「いい学校に進学して、いい会社に就職する」のがよしとされる考え方がまだまだ根強い田舎において、先生や親戚はいつも喜んでくれました。

誰がどこに進学したとか、どこに就職したとか、そんな噂話がすぐに広まるような田舎だったので、無意識に周りの目を気にするようなところもあったと思います。

その点、よいほうを選んでおけば安心でした。

私自身、高校も大学も素敵な友達に恵まれ楽しく過ごしていたので「一般的によいほうに進んでいく」という選択の仕方に疑問を感じることもありませんでした。

自分は本当は何がしたいのか?どうなりたいのか?を考えるタイミングがありませんでした。

そして自分の気持ちを尊重せず、考えてこなかった理由は、もうひとつあります。

高校生のときに、両親が離婚しました。

小学生の頃から、両親は価値観の違いからたびたび喧嘩をしていて、当時「優等生でしっかりしている」と思われていた私は、母の相談に乗ることも多かったです。

一度離婚しそうなほどの大きな喧嘩があり、小学生だった私は「離婚しないでほしい」と泣きながら訴えて、そのおかげか分かりませんが、当時の両親は離婚しませんでした。

高校生のときに、いよいよ両親の仲が限界になり、母も父も好きだった私は本当は離婚してほしくなかったけれど「母にとっては離婚した方が幸せだろう」というのはあまりにも明白で、自分の気持ちとは裏腹に「離婚した方がよいと思う」と母の背中を押していました。

というのも、小学生のときの私の一言のせいで、母をずっと我慢させてしまったかもしれないという思いがあったからです。

休む暇もなく、家事を完璧にこなしながら仕事も頑張る母の姿を、幼い頃からずっと見ていました。

きっとそれは私と妹のためであることも分かっていたので「母を安心させる選択をしたい」という気持ちも少なからずあったと思います。

こういった経験から「自分がどうしたいか?」を考えるよりも「世間一般的によい方を選んでいく」という選択の仕方は、私も周囲も幸せにすると信じていました。

初めての就職、そこで働き始めて気づいたこと

小学校の卒業文集で、みんなが将来の夢(職業)を書くなか、なりたい職業こそは思いつかずも「毎日楽しく幸せに暮らしたい」と書いていた私は、結局大学生になってもやりたい仕事が分かりませんでした。

大学生活も後半に差し掛かり、いざ就職活動が始まると、今までの経験から、世間一般的によいほうを選んでおけば幸せになれるはず!という信念のもと、以下の条件で会社を選びました。

・安定した大企業
・都心にある綺麗なオフィス
・残業のないホワイト企業
・事務職にしては恵まれたお給料

基本的に生活のために働き、プライベートが楽しめたらいいと考えていました。

無事就活も終え、法律事務所で弁護士秘書という結果的に望んだ環境を手に入れることができたし、そのままずっと働くつもりでした。

が、働き始めて1年ほど経つころには、すでに「辞めたい」と感じ始めていました。

そのとき、特に感じていたのが以下の4点でした。

・仕事にやりがいが感じられない
・今後のビジョンが描けない
・がちがちの年功序列が息苦しい
・同じことを繰り返す毎日に辟易する

自分より長く勤めている先輩が、1年目の私と同じような仕事をしていると知ったときは絶望し、この先続けたところで何も積み上がっていかない、仮に会社がなくなったとしても自分には何も残らないことに恐怖を感じました。

そのときに自分が仕事を頑張りたいタイプであること、仕事を頑張ってこそプライベートを楽しめる人間だということに、初めて気づきました。

当時の会社は待遇がよかったこともあり、割り切って働いている人も多いようでしたが、私は器用に割り切れるタイプでもありませんでした。

その当時の私は「すごく頑張りたいのに、どこに向かって頑張ればいいのか分からない」という状態。

振り返ってみれば、学生としての人生は、勝手に節目がやってきて、環境が合わなくても、3年も経てばまた新しい環境が用意されます。

定期的に試験やイベントがあり、頑張る対象や目標がいつも何かしらありました。

打って変わって社会人は、今まで与えられていた目標や節目は自分で作らなければいけないことを痛感しました。

自分が何がしたいのか分からないからの脱却

このような不完全燃焼な状況であった当時、転職したいという気持ちに迷いはありませんでしたが、自分が何がしたいのかがまったく分からず「転職したい、でもどこに??」という状態でした。

世間的な価値観を基準にしてきた結果「自分自身がどうしたいのか?」という問いかけを自分にしてこなかった私は、世間的な「よい」が自分にとっての「よい」とずれてきたときに、どうしたらいいのか分からなくなり、やりたい仕事なんて見つかるわけもありませんでした。

そのとき、私は他者評価ではなく、自分自身の希望や軸についてしっかり向き合うべきだ、と心底実感し人生で初めて自分と向き合う決意をしました。

向き合う、といってもいきなり具体的な仕事を探すと分からないので、自分が「どう生きたいか?」を考えて、それを叶えるための仕事は何があるかを考えることにしました。

・どんな生活をしたいか?
・どんな人と働きたいか?
・どんな環境で働きたいか?

これらを考えて、転職先を決めました。

周りからどう見えるかは関係ない

そして25歳の春、私は小さなWeb制作会社に転職しました。

年収も大幅に下がり、恵まれた福利厚生もなくなり、残業も増えました。

都心の富士山が見える高層ビルの広いオフィスから、小さな雑居ビルの一室へ。

条件だけ見たら「なんで転職したの?」と思われるような状況だったと思います。

転職時の面接で「本当にうちでいいの?」と確認されるほど、環境が大きく変わりました。

でも、転職後の私は今までにない充実感で毎日が満たされていたし、楽しくて、息を吹き返したようにイキイキと働くようになりました。

このときに感じたのが、周りからどう見えるかではなく、自分がどう感じているのか、どう捉えているのかが大事だということ。

一般的に「よい」とされている仕事や環境が、自分にとっても幸せとは限りません。

また当時、心配をかけると思って、母には転職したことを事後報告しました。

ドキドキしながら伝えましたが、案外あっさりと「よく考えて決断したと思うから応援しているよ」と言ってくれました。

振り返ってみれば、私は今まで世間一般的によいほうを選んできたけれど、母や周囲の人に「そうしなさい!」と言われたことは一度もなかったなと思います。

ただ、私が「そうしたほうが喜んでくれるだろう」「そうするべきだ」と勝手に思っていただけでした。

自分で決めて行動した経験が自信になった

転職を機に、自分次第で環境を変えていける自信がつきました。

制作会社に転職した後は、副業してみたり、思いきってフリーランスになってみたり、やりたいと思ったことに挑戦できるようになったし、何より少しずつ自分のやりたいことが分かるようになってきました。

転職したときは、正直レールを外れたような気持ちになったし、今までの努力が全部無駄になるかもと思いました。

でも、不安もあったけど、清々しさのほうが大きかったです。

転職、副業、フリーランスと進むなかで、仕事が嫌だなと思うことがなくなりました。

たくさん悩んだ経験も、それがキャリア支援をしたいという今につながっていると考えると、無駄な経験はないと自信を持って言えます。

自分にとっての「よい」を選べる人を増やしたい

私がポジウィルに参画した理由は、転職支援を前提としないこと、そして「どう生きたいか?でキャリアをきめる」というコンセプトに共感したからです。

私の経験からも、転職したほうがいいのか?しないほうがいいのか?そもそもどこに転職すればいいのか?今後の方向性を決めることができない段階がいちばんつらかったです。

現状を変えたいという気持ちは、すごく前向きで素敵なことだと思います。

でも何かを変えるというのは、不安も大きいし、すごく勇気がいることも知っています。

前向きに頑張りたい気持ちと不安な気持ち、その両方に寄り添いながら、新しい一歩を踏み出すお手伝いができたら嬉しいです。

自分が納得できる毎日を歩めるように、自分をきちんと理解して、納得のいく選択肢を選びとれる自分でありたいし、そんな人を増やしていきたいです。


最後に、キャリアについてお悩みがある方は一度相談してみませんか?

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