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次女の歯が抜けた時のお話

次女は小学一年生。
今まさに歯が抜け替わる時期だ。

我が家は、子供たちの抜けた歯をかわいい歯の形のケースに入れて保管している。
だから学校や保育園で抜けた場合もちゃんと持ち帰ってきて洗ってケースに入れる。

いつも歯が抜ける前はグラグラして食べ物が食べづらい日が続く。
ひどい時は何週間も続いてそれでも抜けない。
なのでそうした時は食事に時間がかかるため、学校の給食も苦労するらしい。

自分で思い切って抜いたり、私や歯医者さんに抜いてもらうのも怖がる。
いつも自然に抜けるのを待つしかないのだ。

ある時イートインコーナーがあるパン屋さんでパンを買って食べることにした。
でもなかなか人がいたのと、テーブルの間隔が近かったので場所を変えることにした。
外で食べようかと思ったが少し寒い。
そこで、隣の建物内の自動販売機がずらりと並んだ少し広い休憩スペースに置かれたベンチで食べることにした。
そこはほぼ人がいなく、密になることもなく安心して食べれた。

私と子供達は同じパンを買っていた。
外側がザクザクした食感の生地で、中にクリームチーズが入ったパンである。
生地がザクザクしているのに加えてちょっとフランスパンのような弾力もあり、食べ応えのあるパンだ。

その時次女にはグラグラした歯があった。
でもまだ痛くはなかったらしく、食べづらそうだったが特に何も言わず、ゆっくりではあったがおいしいおいしいと食べていた。
パンを食いちぎった際にパンのザクザクが落ちて床に当たる音がした。
「いいよいいよ気にしないで。あとで拾うから。」
と私が言い、次女も食べ続けた。
するとその1分後くらいに、


「歯が抜けた!」
と言い出した。
「え!?今!?口の中にあるの!?」
と私が聞くと、次女は1メートルほど先を指さして
「あれ。」
と言った。

あれ?
よく見ると何か落ちている。

歯だ!!!!!


さっき落ちた音がしたのはパンのザクザク部分じゃなくて歯だったのだ。
しかも次女本人も抜けたことに気づいていなく、「なんか急にパンが食べやすくなったなぁ。」
と思って舌で確かめると歯がなくなっていたのだそうだ。
一瞬だったので、痛みもなかったらしい。

こんな簡単に抜けるなら今後も歯がグラグラしたら少し硬めのパンを食べさせるのがいいかも。

人混みや外で同じことが起きていたら、もしかしたら次女の歯は人に踏まれたり蹴っ飛ばされたりして見つからなかったかもしれない。
飲み込んだのかと勘違いして親子で大パニックだったかもしれない。
わざわざ移動して、広いスペースで食べて良かったなと思った。

しかし抜け方がほんとマンガみたいだなと思った。
抜けてそれが1メートル以上も転がる(すっ飛んだ?)なんて。
長女の時もお餅を食べたら抜けたことがあった。
グラグラしていることを忘れて勢いよく仕上げ磨きをしてあげたら取れたこともあった。

そういうふうに一瞬でとれた方が痛みもないのだから、毎回こうすれば良かったな。
まだ2人とも何本か乳歯残っているので、その時はパンがお餅だ。

皆様もぜひお試しあれ。

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