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7つの大罪⑤~日本人が英語を話せない理由~英語を話す場がない~

こんにちは。
目標達成率90%の、元アメリカ大学スピーチ講師、現スピーチ、プレゼン専門英語コーチの高橋です。TOEIC500点台の方に向けて、月木で
話す力をつけるヒントになることを、発信しています。次回は、7/29です。

初めての方はこちらから(自己紹介)

ただ、この7つの大罪シリーズは、日本人が英語を話すのが苦手な理由とその改善方法について、書いてあるので、初級の方にもお役にたてると、思います。
7つの大罪(話せない理由)については、こちら


その7つを 1つずつ詳しく書くシリーズの5回目です。今回の焦点は、英語を話す場がない、ということです。もっと細かく分けると、初級、中級でどんな英語を話せる場があるといいのか、は違います。

まず、どちらにも共通なのは、世界で通じる自然な英語が話せる場があるといい、ということです。具体的には、
必ずしもネイティブスピーカーが話しているのでなくてもいいので、日本の英語学習教材のいくつかに見られるような、世界では通じないような、ゆっくりしたスピードの物、は避けた方がいいでしょう。

その理由は、
あまりにもゆっくりだと、自然に起こってくるはずの、音のつながりや脱落が、複数の単語間で起こってこなくなるからです。するといわば、人工的なゆっくりさの英語を聞くことになるわけで、練習上よくありません。

これを書くと、まだリスニングが苦手な初心者にも、と訊かれるのですが、はい、初心者にもよくないです。最後は海で泳ぎたい人が、最初は家の庭で空気を入れるタイプのプールから 泳ぎの練習を始めてもいいのですが、いつまでも居心地がいいからと(よく音が聞こえるので)、そんな遅い教材ばかり、聞いていても・プールのなかで水をばしゃばしゃやっていても、練習にならないのです。

溺れるような波が高い海でではなくて、波が穏やかで、立てば足がつくような海で、泳ぐ練習がいいでしょう。これは何を言っているのかというと、波(聞こえない音、知らない単語、速いスピード)という英語は話されるけれど、それらの中で、①聞こえた音に集中して、そこから話しを広げたり、②聴けない音を言い換えてもらったり、③わからなかったら、相手を遮って、もう一度 言ってもらうように、御願いできるよう、練習すればいい、ということです。

そこで、中級以上の方は、わかる部分も多いと思うので、一度波に押し流されても、同じような波はもう一度来るので(聴けない部分について)、待って再挑戦したり、上に書いた①~③が、初級者よりも更に上手にできるはずなので、されればいいです。

話すためには、聴けないといけないので(一方通行のプレゼン以外は)、リスニングに関して 上の心構えは大事です。

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では、自然な英語で話せる場が どこにあるのかという、問題になるのです。日本語が第一言語で、日本人が多く、日本語で話がすんでしまうこの国では、工夫して探さないと、自然な英語で話せる場は見つかりません。

日本に来て長い外国人や、日本語ができる外国人より、今 日本に降り立ったばかりの外国人の方が、実際に海外で遭遇するような英会話をするには、いい対象でしょう。
こちらに合わせてくれないので、本当に自分が通じているのか、どうかの参考になります。

小さな子供のネイティブもいいです。こちらが英語が流ちょうではないと、わからないので、あいまいな発音など、すぐに指摘してくれます(それ、わからない、という形で言ったり、顔をしかめたりします。)

文化関係の催しで、興味のある物があったら 行かれてみると、英語で話せる相手がいるかもしれません。ネイティブでなくてもです。英語ができるとわかったら、突然、親しみを感じたらしく、親切になる人もいます。

外国人と日本人が両方利用するカフェ・お店などもいいかも。ちょっとした会話ができます。「すみませんが、通れないので、もう少し横にどけてくれませんか。」等言えます。レストランなどで、席が近ければ、相手の食べている物について、訊いたりすると、話ができます。

共通の趣味のグループなどもいいかもしれませんね。
対面ではないですが、ネット上で参加できるタイプのに いくつか入って交流しています。

それ以外だと。。。人工的に話す場を作る、というのもいいです。特に中級者以上なら。一人でできます。

自分と もう一人の自分を作り、目に見えた物を、片っ端から描写していく、ニュースを題材にディベートしてみる等です。ディベートは賛成、反対両方の立場を考えることになるので、いい素材です。

そして、その場ですぐ言えなかったことは、必ず調べて、その週が終わる前までには、言えるようにしておくといいでしょう。

話すためには、すぐ状況に対応した言葉が言える+何を言えばいいのか、考えつく、の2つなので、そこを常に鍛えればいいのです。

自分以外の人と話すと、想像しなかった方向から質問が来たりして、変化球に対応する訓練にもなります。

今回は、これで終わりです。最後まで お読みくださり、ありがとうございました。次回は、7つの大罪の⑥、人の話しはさえぎらない、という風潮について、取り上げます。


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Maki@英語プレゼン&スピーキング
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