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合間あいまに不如帰 #1

小間切れに観る、刀ステ悲伝の感想

貴重な機会をいただきまして、刀ステの悲伝を観ております。
時間の都合上細かく分けて観ていますが、視聴後に感想が溢れたので書き留めました。

注意点
・ネタバレを含みます
・考察や主観が多くあります
・初見で観た後そのままの鮮度の内容で書いています
・ときどき別作品の話を例に出す場合があります
そっと温かい目で読んでいただけると幸いです


一区切り目 00:00~12:00 明治座全景

オープニングを見ました。当初の目標は5分だったんですよ
始まった途端にその世界観に引き込まれて時間があっという間に過ぎてしまいました。
大丈夫です、電車は間に合いました。

さて、冒頭は足利義輝が出てきました。永禄の変だそうです。スクリーンを用いた解説が状況を掴みやすくて大変助かりました。永禄の変だと活撃や麒麟がくるでも見ていたので壮絶な最期と表現されていたことを思い出しました。
この作品では義輝の生きることを微塵も諦めないような生への執着と武士らしい振る舞いが美しく奮い立たせるようなエネルギーがありました。斬られてもなお勢いそのまま戦う姿、強かったです。

なにより殺陣に圧倒されました。美しく、惨く、華々しい。
一昨日NHKで殺陣の話を見ましたが殺陣の次の動きは読めるのに、いいえ読みやすくなったからこそ、その場の解像度がぐんと上がりますね。

音も良かったです。殺陣の音響は流石刀ステ!と思いました。私が気になったのは鎧の音です。あの鉄がガチャリとぶつかる音、博物館で鎧を初めて見たときの「これは重そうだ」という気持ちをつい思い返しました。本来なら聞こえるかもしれないと想像する音をこうして聞けることが嬉しいです。

遂に刀剣男士が登場!花道を通って出てきたとき、明治座の公演の素晴らしさに気付きました。和の伝統と現代の舞台はここまで共存できると可能性を感じましたし、刀剣乱舞との親和性の高さに日本文化だなぁとしみじみしました。
男士のそれぞれの動きがすごいです!走り方などふとした動作が刺さりました。袴やスーツなど、履物などの違いからでる走り方の差分がたまりません。
そしてやっぱり殺陣!全景だからこそ、それぞれが戦っているのを実感しました。原作でも出陣したらこう戦うのでしょうか、解釈増えてアツイです!ここでも目が足りない。

一旦落ち着きます。
桜のシーンが来ました。どの時代のものも心を揺さぶられる特別な木。
「何回死んだ?」きっとこの時点で伏線は始まっているのでしょうか。既に円環の一部である気がしてなりません。ここからどう繋がるのだろうかと恐ろしさとワクワクでいっぱいになります。

ふっと全景の視点で見たとき、三日月宗近の太刀捌きに息を吞みました。美しい…
あの動き五周年の祝画が浮かびました。この重力下で実現するすごさは2.5の魅力です。袖をはためかせ舞うように、それでいてどこまでも研ぎ澄まされた動き。重心が低く丹田に力を入れた立ち振る舞いも最高です。

そして歴史上の人物の強い思いから生まれた遡行軍でしょうか、この後の展開が気になります。

ここであのオープニングコール。「刀ステだ!」とテンション上がりました!

今回はここで一区切りとさせていただきました。
振り返ると開演から一瞬で物語に引き込まれていました。素晴らしい内容です!
冒頭だけでもこんなに書けるとは自分自身びっくりしています。入ってくる情報量が多いのでしょう、見ていて幸せな作品です。
今回こうして書いてみて、一回が短いからこそ感想の一つ一つをより多く拾って表現できるかもしれないと小さな気付きがありました。全編通して観た後では、終幕の空気に圧倒されてしまうので(笑)

さて、次回はあの聴き慣れたオープニングコールからとなります。楽しみです。

ここまで読んでくださりありがとうございました