【千葉ロッテ】しない後悔よりするペイ・オフ【2024/11/2感想】
11月上旬に予定されているマリーンズ秋季練習見学会の初日、
さっそく雨天中止の運びとなりました〜/(^o^)\オワタ
家を出るぎりぎりまでYahooリアルタイムやら公式サイトやらチェックしましたが、他のファンも私と情報量はどっこいの様子。
しない後悔よりする後悔、が基本スタンスの私もさすがに迷いました。現地で中止って言われたらどうする?運賃を無駄にするのか?
愚問。
マリーンズのためにすることで無駄なんかない(きっぱり)
という訳で、予定よりやや遅れて家を出ました。運賃よりも迷った時間が無駄だった。
雨の中せかせか歩いて球場に着くと、大空に拡散して大事なところが聞こえない拡声器のアナウンスが聞こえてきました。
ただ、お姉さんの素晴らしい滑舌のおかげで「中止」という1番聞きたくないワードだけは聞き取れました。
ま~~~~~……ですよね。
だって、海浜幕張駅からずっと傘差して歩いてましたもん。こんな天気で練習させて、選手たちを風邪ひかせちゃったら責任感じます(?)
ところが、私の目の前にはアナウンスを聞いてもなおファンたちが列を成していました。
どうした?そういえば「中止」の後にもお姉さん何やら言っていたような――。
列の近くに立っているクルーのお兄さんに尋ねたところ(前回と違って今日はまともな恰好だったのでね!)、どうやら選手とのハイタッチ会なるものをするそうです。
ふーんあれか、有料会員だけ何かイベントするんだっけ。
あと、抽選券配られて当たった人は撮影会みたいなのもあったな。
どっちの企画か把握するため、一応確認。
最近QuizKnockの動画をよく見ているので、知っているのです。アキネイターを制する最大のポイントは、当たり前に思える大前提を最初に聞いておくこと。ナイスガイが無知ネイターで困ったのはまさにこれを落としたから。
「ち、チケットとか要りますか?」
「いえ、そのままお並びいただけます」
そ の ま ま お 並 び い た だ ま す ? ? ? ? ? ? ?
どういうことだってばよ? ~NOW LOADING…~
とはいえ、頭は止まっているのに体はサクサク動くんですよね。人間の欲望が過ぎる。
誘導されるまま球場の壁に沿って2列に並びながら、さて思考を整理しましょう。
そもそもハイタッチ会なんてものは公式サイトに書いていなかった。
抽選当選者や有料会員限定のイベントにもハイタッチとは書いていなかった、はず。
つまりこれは、中止発表の前に現地に来てしまったファンの溜飲を下げるためのsomethingとして急遽企画したってことでおk?
はっ、えっ、マリーンズのご奉仕精神どうなってんの?????
練習前の時間には限りがあるので後方列は間に合わないかも~みたいな予防線アナウンスは覚悟の上でござる(唐突な侍魂)
だって9時30分のアナウンスで練習開始10時ですからね。そりゃそうですよ。
そして、待機しながらいそいそとWADAユニを着る私。たぶん和田選手は出てこないのにわざわざ着るのは失礼かしらと逡巡しました。
が、せっかく持ってきたので着ましたよ。あのパブリックビューイングの日みたいな後悔はしたくないんだ……大体は「しなかった後悔」を経験してきているのでね、私……。
そして球場外に出てきてくれたのは、きくりん(菊地吏玖投手)と来翔くん(池田来翔選手)でした。
練習直前、しかも予定されていなかったイベントです。
この人選がどういう経緯かは分かりませんが、突然呼び出されたにもかかわらず穏やかな笑顔でファンを迎えてくれるとか、ちょっと待ってむりむりお二人とも人格者過ぎませんか?????
きくりんは今季ラストにかけてプレーとエンタメ共に凄まじい活躍を遂げた紛うことなき期待の星。
来翔くんだって、これまでの活躍は今季参入したばかりの私の耳にも届いています。
そんなスターたちに、何のお金も払わず、ただ球場に来ただけの私が直接会ってしまっていいのか?よくない。でも私は列に並んでしまった。何が「壁になりたいオタク」だ、何が「彼らの人生に関わってはいけない」だ、結局は本人に会いたい欲望を持ってるじゃないか偽善者め。
そんな己の善性の欠如に頭を抱えているうちに列は進み、選手たちとふわり掌を合わせるだけの一瞬が2回。
私は混乱しながら、小さく叫ぶようにたった一言。
「貴重なお時間ありがとうございます!」
おはようございますって言われているのに挨拶返さないし、感謝だってどっちに言ってるんだか分かんない。できることといえば時間を拘束しないよう1秒未満で言い切ることくらい。判を押したような挙動不審オタクです。こういう時につくづく、自分が引きこもり系オタクであることを思い知らされます。
結局、スタッフさんが時間で区切ったことにより会は終了。体感ですが、全体で10分あったかどうか程度の短時間でした。
球場を後にしながら、私はず~~~~~っと夢心地でした。せいぜい「これは絶対noteに書くぞ」くらいしか考えられませんでした。
家に帰りついてからお弁当を食べ、ひと眠りしてようやく冷静になりました。長っ、半日かかってるじゃん。
調べたところ、来翔くんは公称180cm、きくりんは183cmでした。
私と30cmも違っていて、体格もおっきくて(大きいじゃなくて、おっきい)、でも圧迫感が全然なかった。それが不思議でした。
あの時のきくりんは、広報動画で見せるニッコニコ笑顔とは違う。ちょっと眠そうで、でも穏やかな笑顔で、プロ意識を感じる表情でした。サービス精神がすごいんだろうな。
来翔くんは広報動画とさほどイメージは変わらない、きりりとした中で終始物柔らかな印象でした。
というか、今回最大の収穫は来翔くんでした。
私が持っている来翔くんの情報はかなり少ないです。
和田康士朗選手とヤス(安田尚憲選手)と3人でスマブラをしている(動画2:45~)
男前で字が綺麗(動画2:45~)
首が太い
顔がいい
私は字が綺麗な人が好きなので、きっぱりとした話し方も相まって気にはなっていました。実際にお会いしたら本当にかっこよかった。
私が彼のプレーを見たのは、藤岡氏(藤岡裕大選手)が怪我で2軍にいた関係で1軍に上がってきていた時くらいでした。
8月20日の日ハム戦で、1番起用も4打数0安打。三振はしなかったんですけどね。でも打順としては塁に出なくてはいけなかった。
G.G.佐藤さんの、藤岡氏が復帰してくることを踏まえた上で「打たせてあげたい」という発言を聞いた時、すごく泣きそうになったのを覚えています。何なら私、つぶやきで書いてました。全然情報がないとか言いながら何となく記憶から離れないから、やっぱり元々気になっていたんだな。
これといったスーパープレーは見たことがないし、わざわざ過去の動画を探したこともありません。だから最早直感なんですけど。あ~~~この人もっと見たい!っていうタイプの人でした。近日中に探そう。
……と、ここまで書いて、ふと気づく。
あれだ、この2人わんこそばコンビじゃん!!!!
来翔くんのくだりは動画の3:08あたりからです。
来翔くん本人は出てないけど。しかも正確にはきくりんの片思いですが。そして最終的には「誰でもいい」とか言ってましたが。
え、なになに本気で実現してほしいんですけど。わんこそば対決。
だってメリットしかなくない?不安要素といえば一部のファンが歓喜のあまり画面の前で倒れるくらいだから実質ノーリスク。
こにわさんのうどん爆食いが悪いとは言わない。面白かった。むしろあれはMARINES FREAKSがグルメ企画できるまでに成長したよっていう証明ですよね?
やりましょうよ~~~~ねえ~~~~~~ロケ企画やりましょうのリップサービスとかやだやだ~~~~~~~!!!!!(唐突なゴネ期)
……落ち着こう。
ハイタッチ会なんてものが自分の人生に入ってくるなんて、マリーンズに出会う前には想像もできませんでした。半年前の私に言ったら鼻で笑われていたでしょう。
ハイタッチの流儀(?)も相場(?)も分かっていない私より、ファンクラブのイベント経験値がある選手のお二人の方がよほど手慣れたもの。私の身長に合わせてすっと優しく手を合わせてくださいました。
本当に、本当に、感動でした。
球場に足を運んだ私以外のファンだって、練習する姿を見るために一か八かの賭けに出たのであって、ハイタッチは期待していなかったはずです。
でもそこに、「せっかく来てくれたファンのために」と時間とエネルギーを取り分けてくれたその心意気が、堪らなくかっこよくありませんか?
お二人の掌から、その皮のぶ厚さから、私には想像もできない練習量を感じました。
それでも、それだけ練習しても望んだ結果に至るとは限らない。それでも練習する。
もうこの記事で何回「かっこいい」を連発したか分かりませんけど、本当にお二人ともかっこよかった。
あーーーーーーー……。
タオル買お。
おまけ
タイトルを考えるにあたって「後悔の反対語ってなんだ……?」と改めて考えたのですが、出てこなかった。
それもそのはず、日本語にそんな熟語はないそうです。オフィシャルに対義語として存在する「先憂」は別の次元で反対方向なので。
1つ勉強になりました。