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アップルシナモンポップコーンがもう一度たべたい!

食べるのがすきだ。
美味しいものを口にすると、それだけで充実した気持ちになる。

世の中には美味しいものがたくさんあって、
なかには、忘れられない味がある人も多いのではないだろうか。

忘れられない味。といっても、
本当に味自体を覚えていることは少ない。

食感や風味、鼻腔を抜ける香りが、実体もなく口のなかで再現されることはないからだ。

忘れられないのは味というよりも、それを口にしたときの感情。何度でも食べたいと思うほどに刺激をうけた美味への心だったりする。

奇跡的に巡り合った、
食への欲求を昂らせるほどの美味。

それは、スーパーやコンビニでよく並んでいるようなものであったり、ファミレスに寄れば食べられるもの、自分の手料理かもしれない。

なかには旅行先で口にしたグルメや、友人の手土産で食べたものも含まれるだろう。

ネットでなんでも注文ができる今、
遠方の食材や名称が分かっている土産物で簡単に取り寄せができる商品も増えつつある。

だがそれでも難しいもの。

例えば、商品の特性上(割れやすい、消費期限が短いなど)通信販売を行っていない商品。その場でしか作ることのできないグルメなんかは、現地に赴かなければ口にできない。

そして上記すべてに当てはまらず、なににもまして入手困難なものがある。

期間限定の商品や生産が終了した、
再販売の見込みが薄い食べ物だ。

無題

紹介するのは、かつて東京ディズニーシーにて販売されていた期間限定商品。

アップルシナモンポップコーン。

アップルシナモンポップコーンって?

2012年7月15日~2014年3月31日まで。

東京ディズニーシー内、アメリカンウォーターフロント西側。ケープコッドにて販売されていたポップコーンフレーバー。

~ケープコッド
(アメリカンウォーターフロント)~

アメリカンウォーターフロントにある三エリアのうちの一つ。

「トイ・ストーリー・マニア!」のあるトイビル・トロリーパークの横、「タワー・オブ・テラー」のあるニューヨークとハドソンリバーブリッジにて結ばれている。

かつてディズニーベアとして誕生したダッフィーのあるエリアとしても人気。漁村がモチーフになっており、灯台や舵取りをするミッキー像などがある。

ほんのり香るリンゴの芳ばしさに甘さを引き立たせるシナモンの組み合わせが絶妙で、ポップコーンのカリッとした食感が良いアクセントになるやみつきの一品。

東京ディズニーシーに何度か足を運んでいた当時は一日に四つ食べるほど。

やめたくない、とめたくない!

アップルシナモンポップコーンを失って

お金が無限にあるわけではないので当然、東京ディズニーシーに足繫く通うことは難しく。食べたいのに食べられない衝動は、フレーバー販売中の当時もありました。

そんな時、衝動の埋め合わせをしていたのが、
「アップルシナモン&キャラメルポップコーン」

2013年9月13日より、
TOHOシネマズにて販売していた商品。

キャラメルが加わることにより、甘味が濃厚になり、味わいはカスタードクリームたっぷりのアップルパイといったところ。

味わいは違えど、これもまた美味しく。

ただやはり、思いを馳せるは東京ディズニーシーのあのフレーバー……。

だからこそ、行きたい! 早く、食べたい!

なのに、ようやく手にしたチケットの先で待ち受けていたのは、絶望ただ一つ。oh...

そう、なかったのです。
アップルシナモンのフレーバーが。
あの、唯一無二の美味が。

もしや場所を移転したのでは?
そう考えて園内を一周するも見つからない。

もしや見落としているのでは?
そう考えてまた一周するも見つからない。

おいおい、マジでなくなってるよ。ハハハ。

ははは……。

悲しい!!

気持ちは空虚。
そこをわずかにでも埋めるために頼る、「アップルシナモン&キャラメルポップコーン」。ですがそれさえも、期間限定という無慈悲なタイムリミットによって消え去っていったのでした。

それでも探し求ム!

味を失った悲嘆は、日を追うごとに解消されていき、ときどき思い出す程度に。それでも、無性に食べたくなるのも事実。

そんなときに見つけたのがこちら。

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2015年10月5日に販売を開始。
マイク・ポップコーン「アップルシナモン味」

袋への記載からも分かる通り、
こちらも期間限定の商品。

ただ賞味期限が半年と長く、
見つけて早々、買いだめを。

シナモンの風味が強く、リンゴは控えめ。
食感が柔らかいためアクセントには弱いものの、袋を開けたときの香りにはテーマパークでの思い出がよみがえるほど。

それでも追い求めている味との違いに、解消されはじめていた虚しさの痕跡を完全に拭うことはできず。無性の欲求への抑止力として手を伸ばす日々。

やがて上記商品も販売を終了。
買いだめた分も底をつき。

考えるのは、次、いつあの味を口にできるのだろうかという懸念。

この数年間、再販売を期待している。

もしかすると数年後に、また期間限定としても再販売するかもしれない。

それでも待ちきれずに食べたい衝動に駆られることがある。

だからこそ今は、似た味を追い求ムしかない。

数年が経過して

次に見つけたのがジェリーズポップコーン。

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2020年12月10日より数量限定で発売された商品だ。

数量限定のため、
売っている数はとても少なかった。

自分は実際の販売時期から少しずれて、
復刻されたものを購入。

ジェリーズポップコーンのアップルシナモン味を食べたとき、とても近いと感じた。もう何年も経っているため味自体の記憶が薄くなったのもあるかもしれないが。カリッとした食感もあり、美味しさは抜群。

それでも期間限定、数量限定の運命から解放されなければ、長く味を楽しむことは難しい。

時期は前後するが、東京ディズニーランドにポップコーン専門店ができた。

2020年9月28日トゥモローランド
『ビッグポップ』

この話を聞いたとき、
真っ先にフレーバーを調べた。

そこにアップルシナモンの名前はない。
それでも、さすがは専門店。

ラインナップは真新しい味が並んでいて面白い。
いつか、懐かしの味の復刻も出るかもしれない。
今はそこにアップルシナモンが出ることを望んでいる。

追いかけっこは続く

追いかけっこ、
とは言ってもこれは一方的な追いかけだ。

以前までは同じ味に巡り合えない虚しさを抱いていた。でも今は、いろんな種類のアップルシナモンを追いかけることにも楽しさを抱いている。

それでも、
あの時の味を楽しみたい気持ちは変わらない。

ここに思いを書いても再び手にできる日が来るとは限らない。でも、思いだけは叫んでおく。

アップルシナモンポップコーンがもう一度食べたい!

読んでいただきありがとうございました。

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