学生とチロルチョコ① きっかけ
#note100本ノック
Day 17
この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。
今回から数回に渡り、「視点の転換による視野の拡大が起きた」と学生が語ったチロルチョコレートから始まった実践を紹介します。
さてさて、どんな視点の転換と視野の拡大が起きたのでしょうか…。
はじまりはファミリーマートから
この物語は、わたしがとあるファミリーマートで出会ったチロルチョコレートから始まります。
レジの横に置かれたこのチロルチョコレートを見つけたときの高揚感!
「『ねないこだれだ』?!」「かわいい!」「なつかしい!」「息子に読み聞かせしたな〜」「何種類あるの?」「ほしいーー」
どうやら限定商品とのこと。この日は4つだけ買って帰りましたが、どうしても全種類ほしい気持ちになり(完全にマーケティングにやられている)、翌日に数軒をハシゴして買い占めました(いわゆる大人買い)。
そのとき、偶然見つけたのがこちら。
調べてみると、2022年の9月に発売されたのが『しろくまちゃんのほっとけーき』のチロルチョコレートで、2023年の9月に発売されたのが『ねないこだれだ』のチロルチョコレートでした。
どちらも限定商品であっという間に売り切れてしまった様子。わたしが『しろくまちゃんのほっとけーき』を見つけたのは発売から1年が経っていて、本当に奇跡的なことだったようです。
限定公開のSNSでシェアすると
うれしくて、限定公開のSNSでシェアしたところ、大反響が。
ほとんどが、わたしがレジの横でこのチョコレートを見つけた時と同じようなコメントで「かわいい!」「ほしい!」「どこで売っているの?」「懐かしい」「わたしもゲットしました!」などなど。
しかし、ここにひとり、異色なコメントを入れる友人が現れます。それはオールライトちえみ。
彼女とは絵本(特に原作と翻訳の比較)についての語り合いが止まらなくて。ついに『Davidを語る会』『スイミーを語る会』『かいじゅうたちのいるところを語る会」などを開催してしまったこともあります。
絵本や言語、英語教育、異文化などなど、本音で意見交換ができる貴重な友人です。
こちらが実際のやりとり。
「子供向け絵本とチョコレートを合わせて商品にするのはアウト」とか、「分別あるおとなから子供への配慮」とか…。
この指摘、みなさんはピンと来ますか?
この後も彼女とのやりとりは続き、日本には「子どものスナックに絵本や漫画キャラクターを用いることへの懸念」という視点が薄いこと、しかしヨーロッパ各国では多くがこの視点を持っているばかりか、国が規制する動きすらあることなどがわかりました。
恥ずかしながら、わたしにとっては青天の霹靂みたいな指摘。(どうやら、分別ないおとななようだ…)そんな視点を自分は持っていなかったな…。いや、わたしだけでなく、日本にもまだ浸透していない視点なのでは?
授業でこの題材を用いたい
この気づきを授業に用いない手はない。がぜんやる気が湧いてきた…。ということで、ここから授業デザインを起こすことにしました。
…みなさんなら、どんな授業にしていきますか?