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学生とチロルチョコ② 苦言クィーン
#note100本ノック
Day 18
この100本ノックでは、洋楽Dictation、Speech、そしてTopicを組み合わせたアクティヴィティの中で、英語が苦手と語る学生たちが英語を楽しむ学習者へと変わっていく要因を探求していきます。
昨日から、チロルチョコレートから始まった実践を紹介しています。今回もまた別の学生のコメントを。
私はチロルチョコレートの話などを通して、日本と海外との価値観の違いを知ることができたと感じています。日本ではあたりまえに日常に溶け込んでいるものであっても、海外では禁止されていることもあるのだと改めて実感しました。
また、このことについて良し悪しを考えるのではなく、その背景にはどのようなことがあり違いが生まれたのかを調べ、考察し、話し合うことは、非常に有意義なものでした。
さてさて、このコメントに行きつく実践は、どのように始まったのでしょうか。
おもむろに配る
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とりあえず、おもむろに配りました。学生たちはグループで袋を開けながら、「かわいい」とか「懐かしい」などなど。わたしがSNSにシェアしたときとほぼ同じような声が聞こえてきました。
それもそのはず、この学生たちはわたしのSNSグループの子ども世代。息子とほぼ同じ歳。親たちが「懐かしい」のは我が子への読み聞かせで用いた絵本だから。それを読み聞かせられていたのは、この学生たちの世代…。
せっかくなので、絵本の実物も持っていき、このタイミングで提示。
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絵本にさらに反応する彼ら。
「しろくまちゃん、大好きだったー」「あのおばけの本、こどものとき本気でこわかった」などなど。もちろん、「初めてみた」という学生もなかにはいましたが。
ここで彼らにQuestionです。
Q 1
What do you think of this product?
グループでわいわい話しながら、各自Padletに記録をしていきます。
苦言クィーン登場
このチロルチョコレート へのはじめの印象を記録したところで、いよいよ本題に入っていきます。
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わたしも「かわいい」と思い、5軒のファミリーマートを回って買い占めた話。そして、それをSNSのグループにシェアし、大反響だった話をします。
わたしの「大人買い」行動に若干の苦笑いも。わたしも反省の弁を口にしつつ、とうとう登場、「イギリス在住の友達」。前回も紹介しましたが、オールライトちえみさんです。
(今度はQuoraのリンクを貼っておきます)
彼女からSNSグループに、「みんな盛り上がってるけど、それはちょっとよくないよ」と投稿がありました。さて、何がよくなかったと思いますか?
Q2
One of my friends said, "That's not a good idea."
Why?
グループで考えて、ボードに書くように指示しました。こちらが彼らの考察です。
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この考察がけっこう面白い。
日本の教育では、正解のある問いを解く活動が圧倒的に多いですが、彼らに自由に思考させると、本当にいろいろな角度からものごとをとらえようとします。柔軟でいい!
ちなみにこの時点では「イギリス在住の友人」、別名「苦言クィーン」と紹介しています。本人がそう名乗ってるので、と笑いを取りつつ。(実話)
ちなみに苦言の定義はこちら。
言われた側では痛いところを突かれて心地よくないが、ためになる忠告。
このときはグループでボードに書いていますが、後ほどPadletにそれぞれ個人の見解を記録していきます。
その答えはこの記事にあるらしい
そして、「とりあえず、この記事を読んでみてよ」と彼女から送られてきた記事があると紹介。
ここまでくると、なぜMAKIが苦言を呈されたのか、学生たちも気になって仕方ないようで…英語が苦手なはずなのに、食い入るように記事を読み始める彼ら。マインドがプラスに動いてない?自ら読もうとしているよね?
しかし、この記事。彼らが読み切るには心が折れるかもしれないレベルでもある。そこで、グループごとに分担して要訳してシェアする?と提案。もちろん、彼らにとっても願ってもない提案…ということで、分担して要訳をPadletにあげることに。
このあたりで時間切れになるようにデザインしているので、「では終わらないグループは来週までにやっておいてよね」と授業終了。必然的に、授業外に英語を読むことになります。わたしが出す課題はいつもこんな感じで。
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テストにこの題材から英語記述問題を出題予定と予告。
するとぜったいに手を抜かないシステムになる。(どこかのグループがサボるとクラスのみんなに迷惑かかる…と考える日本人の心理を利用した授業デザイン)
さてさて。
この記事にはどんなことが書かれていたのでしょうか。