【絵本で英語を練習する】『Pants』
大学院の英語教育サブプログラムの院生だった頃、特に初等教育を学ぶ学生が中心になった「絵本で英語を練習する会」という自主ゼミがあった。
ある先生の研究室で週に一度、絵本を音読するために集まるのだが、先生もそこにいてくださってより英語らしい音で読めるように鍛えてくださるという贅沢な勉強会だ。
先生の研究室にはたくさん絵本があって、それらの絵本は「英語らしいリズムで、韻を踏んでいるもの」に限られていた。なので学生は、思い思いに絵本を手にとっておもむろに声に出して読む、そんな場所だった。
私が在学していた頃はコロナ禍でオンライン開催だったり、ハイブリッドだったりしたが、お忙しいなか時間を割いて学生の音読につきあってくださった先生には感謝しかない。
そこで、わたしが「絵本で英語を練習する」ために用いた絵本を紹介していこうと思う。音読の練習には、どれも自信を持ってお勧めできる本たちである。
(ただし、わたしの研究テーマである「絵本の原作と翻訳を比較することを通してものの見方を育む」とは別の視点でのおすすめである。)
Pants
Giles Andreae (著), Nick Sharratt (2003) 『Pants』,Corgi Childrens
このAmazonのサイトではこのように紹介されている。
韻を踏んで読むと、本当に心地よい。
というか楽しすぎる一冊である。
ちなみに楽しすぎるこんな動画も見つけたので貼っておく。
この本文からの書き起こしを、
1行が4拍でおさまるように読んでみる。
自然と英語らしく、読めるのではないだろうか。
この絵本は、この拍数は比較的取りやすく、
音読しやすい印象を受けた。
giant frilly pig pants
のところは、ちょっと急いで読まなきゃ、とアンダーライン。
ここでは、
lightning up at night のリンキングの意識を、と
先生から指摘された。
ここでは、when it's のリンキング。
この最後の4行は、青いラインの部分がこれまでと違う長さで。
と、このような感じで延々と読み続けること60-90分。
この本は比較的、音を楽しんで読めました。