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【絵本で英語を練習する】『Shark in the Park』

大学院の英語教育サブプログラムの院生だった頃、特に初等教育を学ぶ学生が中心になった「絵本で英語を練習する会」という自主ゼミがあった。

ある先生の研究室で週に一度、絵本を音読するために集まるのだが、先生もそこにいてくださってより英語らしい音で読めるように鍛えてくださるという贅沢な勉強会だ。

先生の研究室にはたくさん絵本があって、それらの絵本は「英語らしいリズムで、韻を踏んでいるもの」に限られていた。なので学生は、思い思いに絵本を手にとっておもむろに声に出して読む、そんな場所だった。

私が在学していた頃はコロナ禍でオンライン開催だったり、ハイブリッドだったりしたが、お忙しいなか時間を割いて学生の音読につきあってくださった先生には感謝しかない。

そこで、わたしが「絵本で英語を練習する」ために用いた絵本を紹介していこうと思う。音読の練習には、どれも自信を持ってお勧めできる本たちである。

(ただし、わたしの研究テーマである「絵本の原作と翻訳を比較することを通してものの見方を育む」とは別の視点でのおすすめである。)


Nick Sharratt (2007)『Shark in the Park』.Corgi Childrens

この絵本は、小学生に読んで聞かせるのに最適であろう。何より展開が面白すぎる。院の授業で「リスニング教材を作成する」という課題が出た時、思わずこの本を採用してしまったほどだ。

しかし、1行4拍のリズムで構成されているので、実は英語を読む練習としてもとても取り組みやすい。

なんと言っても

There was a shark in the park!

Nick Sharratt (2007)『Shark in the Park』.Corgi Childrens 本文より

の繰り返しがとーっても面白いので、このフレーズを主人公の男の子になりきってすらすらと言えるようにするのが、最初に取り組むべきポイントかもしれない。

購入したい絵本が多すぎるのだが、この本もまさにそれである。何度も読み返したくなる絵本である。

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