「変われる組織をつくる」ヒントは自分/他人軸のバランスにあった
会社などの組織に属している方で、こんな経験をしたことはありませんか?
”評価者”である上司の顔色をうかがうのは、当たり前
トップダウンで次から次へと業務を振られる&こなすことで精一杯
「もっと、〇〇したほうが良いのでは?」
そう思うことがあった時期はあったけど、組織の中にいる時間が長くなるほど、「ま、いっか」と思うことに慣れることも。
これは、私の経験です。
そこで今日は、3/31(日)開催のイベント『小さいのに大きな変化をつくれる国から学ぶ「変われる組織、地域をつくる」ヒント』の内容をご紹介します💡
マーケティングと無縁の私が「変わろう」と思えた
最初に、マーケティングトレース主宰の黒澤友貴さんのご紹介と、今回のイベントに参加した理由をお話させてください。
私は以前から、黒澤さんの発信が大好きで、Xやnoteの投稿を拝見していました!
というのも、自分のような初心者でも「なるほど!」と思える分かりやすいマーケティング情報を発信されているからなんです💡
(それと、黒澤さんが定期的に紹介されているさまざまな書籍、私は順調に積読しています😊笑)
私は編集者として働いており、普段はマーケティングとは関わりが少ない仕事をしています。
一方で、「つくったコンテンツを、どうやって届けるか?」という視点が弱いと感じており…
そんな時に出会ったのが、黒澤さんの書籍『マーケティング思考力トレーニング』(※)でした。
(※)自分のように「マーケティングって何?」という方へ、学び始めの1冊目におススメしたい書籍です!
「つくったものを届けられるように、私も変わりたい」
本書を読んでそう意気込んだものの、会社という組織の中で、気付けば、また流されている自分に逆戻りしていました。
そんな時に知ったのが、今回のイベント開催です。
「小さい」けど「大きな変化」をつくる国デンマーク
デンマークは、人口約580万人の「小さな国」。
そして、「先進的かつダイナミックな変化」をつくっている国でもあるそうです。
今回のイベントは、その具体例としてこのような内容が紹介されていました。
登壇者の1人Mads Albertsenさんが繰り返しおっしゃっていた、「好きな自分でいられること」という言葉が、私は印象に残りました。
個人が尊重される風土があるからこそ、「一人ひとりが主体性を持って変化をつくることができる」=デンマークなのではないかと💡
変化を生みだすために大切なこと
「もっと、〇〇したほうが良いのでは?」
冒頭の自分の経験に戻りますが、そうは思っても、組織での変化は決して簡単なことではありません。
変化するきっかけについて、特に心に残った黒澤さんのお話が2つあります。
①人間中心のデザインで行動が生まれる
例えば、先ほど例の1つにあげた「自転車中心の交通インフラ変革」💡
デンマークは、もともと「自動車中心」だったそうなんです。
「環境のために変化しなければならない」というメッセージだけでは、きっと、ここまで変化できなかったかもしれません。
そこで、むしろ「自転車に乗りたくなる環境デザイン」を取り入れることで、自然と自転車移動の社会に変わっていったそうなんです。
「〇〇しなければならない」という正論だけでなく、どうしたら「〇〇したくなる?」という視点。
そんな他者軸に立った考え方が、ポイントなのではないかと感じました。
②変わるために、捨てる
そして、これが今日最も印象に残った「変わるために、捨てる」という考え方です。
つまり、「価値をつくることに集中する」ために、不要なものを手放すということ。
「捨てるものが明確になると、独自性やメッセージが研ぎ澄まされる」と、黒澤さん。
自分軸の「強み」が明確になることで、やるべきことに集中でき、変化につながっていくのではないかと思います。
そして、この考え方は、続く、Mads Albertsenさんの講演で触れられていた、デンマークでの教育が大きく関わっているように感じました。
「なぜ?」を考え続けて主体的でありたい
最後に、パネルディスカッションでは「デンマークの取り組みを、日本の組織でいかすためには?」がテーマとなりました。
Mads Albertsenさんや黒澤さんたちのお話で、特に心に残ったのは「『なぜ?』が明確か」ということです💡
例えば、自分の場合は、仕事の成果物としてコンテンツをアウトプットします。
上司から与えられた業務をやらされ仕事と捉えた時と、「このコンテンツは、なぜ必要なのか?」を理解した上で主体的に捉えた時とは、きっと、アウトプットの質は異なるのではないでしょうか?
明日から急に変化をつくり出すことは、難しいかもしれません。
でも、自分軸と他者軸を上手に行き来し、バランスを見ながら「もっと、〇〇したほうが良いのでは?」と言葉にすることは始められると思うのです。
そして、新年度こそマーケティングトレースの視点を少しずつ、社内にも取り入れたい…!
そのために、まずは黒澤さんの書籍を読み直すことから始めようと思い、ここに宣言します🌻
最後までお読みいただき、ありがとうございました。