それぞれの発表会①
先日娘がレッスンに通っているピアノ教室の発表会がありました。
コロナ感染の拡大もあり、小学校の低学年とそれ以上の子たちの二部制で会は開かれ、生徒さん達それぞれ素晴らし演奏を披露していました。
当日、落ち着かない娘と自宅でゴロゴロしていると
珍しい時間にインターホンが鳴った。
出てみると、以前ご主人をお看取りさせて頂いた奥様だった。
「病気が見つかって、先生(私の夫)に相談させて頂いてから丁度一年がたったんです。亡くなった後に、美味しいパンを持ってきて下さったからそのお礼に」と
お手製のパンを持ってきて下さったのだ。
そう、思い返せば
去年のピアノの発表会ごろ
その方のご主人の体調に変化があり、夫に相談しに来て下さった。
そして、夫は総合病院へ紹介し精査の結果癌が見つかった。
治療の方針は立ったものの
病気にどう向き合ってよいのか
奥様が一番心を悩ませていた。
発表会の舞台の袖で、涙を流す奥様を今でも鮮明に覚えている
あの時、
また来年も一緒に発表会見ましょうね、とお別れし
ご主人がお看取りになったのは、
それから半年もたたない入学式シーズンだった。
去年も今年も、奥様の娘ちゃんは
変わらず笑顔で、いい演奏をしていた
きっと、ご主人も一番近くで聴いていてくれたはず。
一番最初に
訪問看護のご指名をして下さったご利用者様
ご主人も
奥様も
娘ちゃん二人も
私にとって
生涯かけがえのない方たち
素敵なご縁に心から感謝
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