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子どもの修学旅行と、ざわめく過去の自分と


小6で12歳の長男と、母である私の話だ。

そういえば12歳というアニメがあった。

『12歳。』は、まいた菜穂による日本の漫画。『ちゃお』にて2012年9月号から2019年11月号まで連載された。単行本は全20巻。 関東にある小学校を舞台としており、その学校の6年2組のカップルたちの学校生活を中心に12歳の淡い恋と友情を描いている。

Wikipediaより

40代の私は連載漫画のことは全く知らなかったが、10年ほど前に当時1歳とか2歳だった長男の夕飯どきにEテレでアニメが流れていて見た記憶がある。

小学生の頃はまだ昭和の時代だった私には非現実すぎて、隣の乳児に「こんな小学生いるわけないよね〜」と話しかけていたが、その乳児がいまや、モブとしてあの学校にいても違和感ない感じになっている。

12歳って異世界ものじゃなかったのか。



小6のビッグイベントは修学旅行だと思う。

長男もクラスでの話し合いの様子やら自分の係りについてやら、時折聞かせてくれる。

他愛もない話がほとんどで、いいねー、楽しみだねーと楽しく聞けばいいだけの話だ。

であるのに、その話を耳をダンボにして注意深く聞く私がいる。


部屋決めはどう決まったのか
メンツはどうなっているか
班行動のメンバーは
バスの並びは


聞いて、とりあえず不安要素がないことに胸を撫で下ろす。

「良かった。私と同じじゃない。私に似なくて良かった」と。

これって過干渉だし、毒親っぽい。
自覚はあるので本人に言わないし、私から無理に探ろうとしたりはしないけど、本人から話してくれる内容から推測したり想像したり、安心したり心配したりで、私の思考は大いにざわめき、大暴れしている。

で、最近あまりにざわつく思考や感情を整理しないとこの先良くないなと思い、いちいち言語化するようにしている。


・自分自身の修学旅行といえば、苦々しい記憶であること
・総体的に苦々しいと括っているが、具体的な中身は特別に辛い経験があるわけでもないこと
・理想的な自分像があり、それとかけ離れていることのジレンマが苦々しい思いになっていること
・理想的な自分は、親からの期待やプレッシャーが関係していそうなこと
・親が実際に「そうであれ」と言ってたわけではなく、自分の解釈かもしれないこと


書き出してみるとこんな感じで、変に高いプライドが子供の頃の自分の現実を否定し続けていて、「あんな思いを子どもにはしてほしくない」という思いに繋がっていそうなことに気づく。

「あんな思い」を自分にさせているのは、他でもない自分。

子どもの様子を見て過去の自分が暴れてしまうときは、子どもではなくて自分自身の、たぶんインナーチャイルドというやつのケアが必要なときだ。

長男はきっと、彼なりに楽しく修学旅行を終えて帰ってくるだろう。

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