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フランスの眼科を受診してみた

移住前に日本でたっぷり1年分ストックしてきたコンタクトレンズがそろそろ無くなりそうだったので、フランスでのレンズ発注に向けて夫といっしょに近所の眼科に行ってきた。(先月)

夫も久しぶりに目の検査を受けたいとのことだったので、先にお手本になってもらって、難しい用語は通訳してもらいながら私の番も安心安全に完了。

日本との共通点や違いを見つけたので、軽く紹介してみようと思う。


全体の流れ

当たり前だが、眼鏡やコンタクトの購入にはまず医師からの処方箋が必要なので、いつものDoctolibアプリから予約。
思ったよりも近い日付でRDVがとれ、少し感動した。ジェネラリスト(一般医/総合医療)とかは平気で2〜3ヶ月待ちなのが普通のフランスに、少しは慣れたということかもしれない。

初回ではシンプルに視力検査&処方箋ゲット、2回目では眼底検査も初めてしてもらった。どちらも数分で終了し、なんてことない流れだった。
ただ支払いは・・・未だに健康保険証がないため一旦全額負担。初診なのもあって、2日分あわせて100€は軽く超えていた。移住してきて1年近く経つのに、まだ社会保険の手続きが完了していない&問い合わせしても大して意味なし。もうすぐ引っ越すんだけどな〜いい加減 大丈夫そ?

診察の印象

トップ画像のように、先生のテーブルとマシンが横並びに置いてあるコンパクトな診察室だった。
ここで「おお〜」と思ったのは、マシンの台が先生の操作でぐるぐる回転し、必要な装置が目の前にせり出してくること。フランスは日本よりローテクだと先入観をもっていたので(失礼)、なんだか嬉しくなっていたら、先生が「実はこの機械は日本製だよ」と教えてくれて、さらに誇らしい気持ちになれた。メイドインジャパン、サイコー。

先生の指示は比較的シンプルなものが多いし、夫を介して少し雑談もしながら進んでいったので安心だった。

中華レストランのテーブルさながら?
患者は一切動かなくてよいので楽


円卓を囲んでわいわい食べるの、いいよね
正月帰省したかったな(ビザ更新中で身動きとれず)


日本で見たことあるやつ…!

視力検査ではいくつかのマシンを使った。ほとんどは日本で経験したことがあるものたちだが、あの「C」がたくさん並んでいる表は世界共通ではないことを初めて知った。
ここでは大文字のアルファベットたちをいろんなサイズで表示してくれ、見えるかどうかよりも、GとJとか似ている発音を「あれ、これ合ってるよね?」と一瞬考えてしまう時間があって、なぞに焦った。
フランス語はGがジェ[ʒe]で、Jがジー[ʒi]なの。ややこしくて単体で発音するときは未だに若干まよってしまう。

そして!日本で誰もが一度は見たことがあるであろうあの気球の画像を見せられた時は、かなり胸が高鳴った(笑) 日本製のマシンなんだから当然なんだけど、不意に眼前にこれが現れると、旧友に久しぶりに会ったような感覚になってしまい、自分でも声のトーンが上がったのが分かった。きっとその瞬間の私は、視力検査でテンションが上がる変なアジア人だったに違いない。

でも日々の中でこういう些細な瞬間に日本を見つけられて心が動くと、結構ホームシックなんだな、と気づかされる。

まさかフランスの郊外で再会できるなんて…ッ!
元気してた?



はい、そして受け取った処方箋をもって眼鏡屋さんに直行。日本で使っていたコンタクトの箱も参考になると思い、念のため持参。
「まずは1週間トライしてみてね」と1セットもらい、問題なかったことを伝えた後に半年分のコンタクトを手配してくれた。

今回もらった処方箋はしばらく何度でも使えるようで(たしか最長2年?)、追加でコンタクトが欲しくなったらいつでも近くの眼鏡屋さんに行けばOKらしい。ちなみに眼底検査も異常なかったので、ほっとした。



思いがけず日本を感じてほっこり体験となった、初めての眼科受診@フランスでしたとさ。


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槙 maki - フランス暮らし
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