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継続セッションに繋がらない理由とは

1on1、お茶会、体験セッション…

こういう「単発」の機会ならば
お客様が来てくれるけれど

継続セッションのご案内をすると
さささーっと人がいなくなる。


あるいは
継続セッションのご案内そのものができない。


こんなお悩み、ありませんか?


これは、私自身も悩んでいました。


セッションを提供する側、提供される(お客さん)側、両方の経験を踏まえて「継続セッションに繋がらない理由」について書いていきます。


▽そもそも体験セッションに来ない…とお悩みの場合は、まずこちらからどうぞ




①試食で満腹になっている


コーチ、コンサル、キャリコン等、いわゆる対人支援業においては「体験セッション」をやることが大半だと思います。いきなり本契約ではなくて、体験セッションをしてから、本契約(継続)するかしないかを決めるっていう感じですね。


で、

体験セッションは、スーパーで言うところの試食みたいなもので
試食でまずかったら絶対に買うことはないですよね。

だからこそ、全力でやるんですけど
全力でやりすぎて、その1回で満腹にさせちゃう。


その結果、
「ありがとうございました!」
「まずは、自分でやってみます!」
と満面の笑みで去っていかれて、継続に繋がらない…

嬉しいけれど、悲しい、みたいな
微妙な気持ちになったりしますね。


②買う気のない人を集めている


とりあえず話を聞いてみようかな…無料だから来ました…というような本気度の低い人ばかりが来ることがあります。

そういうお客さんを集めよう!というつもりはないと思いますが、「類は友を呼び」ます。

なので、本気度の低い人ばかりが来ている時には、自分自身の本気度が低い可能性があります。

いやいや、本気でビジネスやってますよ!と思うかもしれませんが、

ビジネスの優先度が上がっていなかったり、
忙しくなったら困るからクライアントに来てほしくないと思っていたりします。


また、過去に自分自身が「無料」ばかりをハシゴしている側だった場合に、それが巡り巡ってくる場合もありますね。自分が投げたブーメランが、時間差で自分に戻ってきたということです。


③売ることに罪悪感がある


コーチ、キャリコン、カウンセラー等の対人支援業は「セッションさせていただけるだけで、ありがたい」みたいなイメージを持っている人がいます。

サービスを提供する側もそうですし、
サービスを受ける側も「無料体験」というのを見慣れているので、「無料でやってもらって当たり前だよね」という感覚ですね。

しかしながら、無料でずっとやっていると、単純に疲れます。自分を安売りしている感覚になったり(無料だったら ”安売り” でもないんですが)。


売ることに罪悪感がある人は、
「お金」「稼ぐ」という言葉を嫌っていたり、必要以上にお金を特別視している可能性があります。お金に対するイメージは、多くの場合は幼少期に作られていることが多いです。


④表面的なことに終始している


①の「満腹」にも少し似ていますが、

クライアントさんが言っている悩みに対して、深堀りをせずに表面的なアドバイスだけで終わってしまっている可能性もあります。

クライアントが認識している問題Aに対して、解決策Aを伝えて終わり、みたいな感じですね。

しかしながら実際には、
問題Aを深堀りすると、問題B、Cが関連して出てきたり(クライアントがそれを問題として認識していないケースもある)、
問題Aを問題だと思っているけど、本当の問題は全然違うところにある問題Xだったり。

慣れ・場数の問題もあるかもしれませんが、表面的な言葉だけにとらわれず、問題の本質をつかめるようになると良いですね。

⑤本当に相手のためになることを考えきれていない

クライアントが目指したい方向性や悩みの種類・深さによっては、1度のセッションで解決できることもあるでしょう。
また、明らかに買う気がない人や、他責思考の人には、継続セッションを勧めない方が良い場合もあります。


しかしながら、体験セッションで満足させること、すべて解決することが、本当に相手のためになるのでしょうか?

誤解を恐れずに言うならば、体験セッションで満足した・解決したのではなく、「わかった気になっている」「解決した気になっている」可能性が大きいのではないでしょうか。


長年悩んできたことが、たった1回で解決するということの方が稀です。

目の前に来たクライアントに対して、本当にその人のためを思ったら、本質的な問題に気付いてもらう、根本的な解決まで伴走する、など、中長期的な関わりが必要だと気付けると思います。

もし、そこに気付いていて、自分の商品・サービスで解決に導けるならば、しっかりと継続セッションのご案内をするべきです。
ご案内をしたうえで、それを選択するかどうかは相手の判断ですが、「ご案内するかどうか」は自分の判断で決められることですから。


コーチ側が
「この人は買わないだろうな」
「この人はお金なさそうだな」などと
勝手に判断することは避けたほうが良いですし

逆に
「絶対に売るぞ!!」と力んだり
「今やらないとマジで本当にやばいですよ」みたいに危機感をあおるような言い方も避けたほうが良いと思います。


相手の人生が良くなるために、
いま自分が言うべきことは何なのか?
それを感じたままに伝えるのがベストです。



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