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帽子をなくした息子、さてどうする?

「赤白帽がないねん」
 
赤白帽とは、小学生が体育の時にかぶる、赤と白のリバーシブルの帽子
(わざわざ説明いらないか…)
 
先週末に体操服を持って帰ってきたときに、帽子はなかった。
学校に忘れてきたのだろうと思って、私は特に気にしていなかったのだが、どうやら、学校にもないらしい。
 
「明日、体育あるん?」
「いや、ない」
「そしたら、別にそんなに急がんでもええんちゃう」
「うーん。休み時間遊ぶ時にいるんよね」
 
体育はないけど、休み時間にいるのか…それは知らなかった。
家の中をもう一度探したが、見当たらず。
 
じゃあ、どうする?
私から一方的に「こうしなさい」と言うことはしない。
 
2人で話し合って、出た案は3つ。
①    帽子を買いに行く
②    帽子なしで遊ぶ
③    別の帽子をかぶる
 
 
息子が選択したのは、③だった。
「休み時間は、帽子をかぶらんとあかんから、こっちの帽子にするわ」と。
帽子をかぶるというルールを守りつつ、代替案を採用することにしたようだ。
 
 
「でもさ、先生になんて言ったらええと思う?」
「“赤白帽がないから、こっちの帽子かぶります” で、ええんちゃうの?」
「“赤白帽が見つかりませんでした。
 連休中に買ってくるので、今日はこっちの帽子をかぶります” 
 うん、こんな感じでええよね。
 あ、でも、いつ言おう… 
 朝イチに言うか、休み時間の前に言うか… 
 忘れたらあかんから、朝イチに言うことにするわ!」
 
相談のような
独り言のような息子の言葉に、
私は うんうん と相槌を打つ。
 
どのように言うのが良いのか、
いつ言うのが良いのか、
自分の頭で考えて、決める。
 
先生にこうやって言いなさい、と言うのは簡単だけど
それだと、考える機会を奪ってしまう。
時間はかかるけど、息子が自分の頭で考え
息子が自分で決めることを見守る(…と私は決めた)。
 
 
“赤白帽が見つかりませんでした。
連休中に買ってくるので、今日はこっちの帽子をかぶります”

このセリフを、
晩ご飯の前にも、
寝る前にも、
朝でかける前にも繰り返していた。
まさに台本に書かれたセリフみたい。
 
さて、今日は本番。
練習通りにセリフが言えて、無事に休み時間を迎えられただろうか。


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