Notionでの「就活ノート」の作り方
就活生にこそお勧めしたいNotion。ここ数カ月、就職活動(インターンシップ先探し)を本格化させた学生さんの相談に乗ることが多いのですが、皆さんがGoogleドキュメントやスプレッドシートを駆使しているのを見て、そのうち情報管理に苦戦しそうだな、これはNotionをお勧めせねば!と使命感に燃えた次第です。
Notionは、タスク、Wiki、およびデータベースを統合するマークダウンサポートを備えたメモアプリケーション及びサービス。 同社はこのアプリを、メモ作成、プロジェクト管理、タスク管理のためのオールインワンワークスペースと説明している。(Wikipediaより)
Notion×就職活動
これから就活が進んでいくと、おそらく無限に湧いて出てくる「情報とタスク」と「スケジュール調整」で戸惑うことと思います。就活において、どんな情報群を捌く必要があるのか、書き出してみました。
1:企業ごとの情報
企業研究、ES〆切日や面接日程、選考ステップ、選考状況(status)管理、OB・OG面談での情報、提出した応募書類…無数の情報×企業数。結構えぐい情報量。ほんと、皆どうやって管理してるんだろう。
2:スケジュール管理
各社ごとの選考スケジュール、調整中の面接日程、短くなる夏季休暇に集中するインターンシップ日程。スケジュール自体はGoogleカレンダー等を使う人も多いでしょうけど、就活はとかく「未確定」のスケジュールも多いはず(選考結果次第では参加できるインターンシップ、出すかどうか迷っているES…)。確定していないスケジュールはカレンダーに入れづらいですよね。
3:タスク管理
自己分析、業界研究、企業研究、ES作成など…複数の事柄を同時に進めていく場面もあるだろうし、集中する時はする。優先順位をつけて取り組まないとですね。
4:アドバイスや気付き
メンターや周囲の人々からもらう有益なアドバイス。その中で得た気付き。もしくは、自分の中のもやもやとした思考。まだタスクとして扱いづらい、でも今後の活動のポイントになりそうな閃きなど。
GoogleドキュメントとスプレッドシートとGoogleカレンダーを駆使して乗り切れるのかもしれませんが、各ツールをシームレスに繋ぐのは、なかなか至難の業では…と思います。
そこでNotionの登場です。自由にページを構成し、無限にページを作ることができ、PC・スマホ・タブレットどんなデバイスからでもストレスフリーにアクセスできる「all-in-one workspace(オールインワンのワークスペース)」。
しかもつい先日、無料プランの制限(1000ブロック迄の利用制限)が無くなったので、5MB以上のファイルupや、人数無制限のゲストとの共同作業など以外はあらかた使えるようになりました。今がNotionデビューのベストタイミングですね。Notionは「なんでもできる」自由性の高さが、逆にとっつきにくい面でもあると思いますが、まずは就活ノートとして使い込んでいくと、他の用途に使うイメージも持てるのでは、と思います。
Notionで就活ノートを作る
というわけで、就活ノートのテンプレートを作ってみました。これは就活相談に乗っている学生さんにシェアしているものです。
複数のページに跨ってしまうと、かえって情報がとっ散らかってしまいそうなので、就活ノートの「ポータル的なページ」を作ってみました。ここにすべてを集約し、各カテゴリ・各ページの「子ページ/孫ページ」をどんどん作っていくイメージです。
ひとつずつ説明していきます。
1:TO DO/BKM
一番目に留まり、操作しやすい場所なので、直近のタスク(「To-do list」で作成したチェックボックス)、よく使うブックマーク(BKM)など。
2:LIST(企業一覧)
エントリー済み、あるいは興味がある企業のリストです。どんどん行を増やしていけます。
社名をクリックすると、ページを作成できます。情報を纏めやすいよう、テンプレートを作成しました。企業研究や、企業ごとの履歴を残すのに必要そうな項目が自動的にセットされるようにしました。利用イメージをスマホviewで紹介します。
3:TASK(タスク管理)
カンバン方式が良いかなと思い(Trelloのイメージ)、「Board」で作成しました。優先順位やタスクのリミットが、一目でわかりやすく、かつ変更しやすいように作成しました。
4:INDUSTRY(業界研究)
業界研究です。業界について解説された図解などをサムネイルにすると、イメージが掴みやすいかなと思い、「Gallery」を使ってみました。これもテンプレートをセットしています。
5:CALENDAR(スケジュール管理)
就活においては、志望企業リストとスケジュールの連携が一番重要かと思います。苦手なrelation機能を使ってみて、なんとか連携させました。「property」をクリックすると、listに登録されている企業名が出てくるので選択します。するとスケジュール登録したページが、LISTの当該企業の項目に紐づきます。
企業リストから、スケジュールのページに行けると便利ですよね。
6:INBOX
就活にこそGTDの考えを取り入れるといいのでは?と思っていて、その入り口として、NotionでINBOXを使ってみるといいのかなと。GTDとinboxについてわかりやすい説明はこちら。
GTDとは、正式名称は『Getting Things Done』という、生産性向上コンサルタントのデビッド・アレン氏が提唱したタスクマネジメントおよび情報整理術。ざっくり言うと、日々のあらゆる『気になること』を集めて頭の外に出し、然るべき場所へ整理してからスッキリとした頭で目の前の『やること』に集中しましょう。というワークフローです。(「【再掲】GTD歴6年目の私が、これ以上ないくらい丁寧に解説します」より)
将来のことや、もやもやとした葛藤や、小さな気付きや閃きが日々生まれていくと思うのですが、タスクにも、スケジュールにも落とし込みにくい状態のものを「とりあえずアウトプットする」ところです。明確になれば、それぞれ然るべき場所に”格納”すればよいと思います。
そのほか、覚えておくと便利な機能です。
ページリンク
私の「買い物リスト」ページを例に挙げて説明します。買い物リストページに、家計簿ページ(タイトル「MONEY」)のページリンクを貼っています(下記スマホ画面)。買い物した後「MONEY」をクリックすると、即、出費内容を書きこめて便利なのです。
たとえばTO DOやTASKにおいて、連携させたいページのリンクを貼っておくと、1クリックで遷移できるのでかなり便利です。
トグル(Toggle List)
文章を「格納」できるので、もらったメール・メッセージ内容をコピペして保管しておくと、都度探しに行かなくてよいので、時短になるのではと思います。
以上です。
アカウントをまだ作っていない人は、こちらの記事の「さぁ、Notionをはじめよう」の箇所を読んでもらえれば。とてもわかりやすく解説されています。
あらゆるデバイスから、情報をシームレスに扱えること、とことん便利に・自分流にカスタマイズできる点が、就活ノート向きだなとつくづく思います。もっと詳しい操作方法が知りたい方は、有志の方が作ってくださった「Npedia」で研究しちゃうとよいと思います。
膨大な情報を整理して、集中すべきところに時間を費やす、効率的な就職活動の一歩になればと思います。頑張ってください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?