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推し映画館について語る3~サロンシネマ~
大好きな映画館への愛を語るnote、3日目です。今日は広島のサロンシネマさんについて語ります。こちらは、昨日語った八丁座さんと同じ序破急が運営する、広島のミニシアターです。八丁座が入っている福屋八丁堀本店の、道路を挟んだ場所に位置しています。一番好きな映画館は八丁座ですが、二番目はこのサロンシネマです!
推し映画館-3:サロンシネマ
「夢売劇場 サロンシネマ」。広島の中心地、立町にある東急ハンズの8Fに入っている、2シアター制の映画館です。
初めてここで鑑賞した作品は2018年の「フジコ・ヘミングの時間」でした。真っ赤な緞帳と座席が、映画の持つ雰囲気にマッチして、鳥肌が立つほど最高でした。
八丁座が「芝居小屋」をイメージした和風モダンな造りなのに対して、こちらは洋画テイスト。ちょっと昔の「金曜ロードショー」や「日曜洋画劇場」のオープニングを想起させる雰囲気です。最高。
こちらの空間(設備)も最高に素敵なので、大好きなポイントを列記してまいります。
劇場内の風景
エレベーター上の看板からして、既にテンション上がります。このイラストが、良き!
エレベーターを降りると、円形のロビーの天井部分に、ぐるりと名画のイラストが描かれています。楽しい~!
「戦場のメリークリスマス」が!坂本龍一!デヴィッド・ボウイ!
こちらの売店「喫茶パール」も素敵です。いつも上映中の作品をイメージしたドリンク類を出されています。この時は「ファースト・マン」を観たのですが、イラストが素敵で写真を撮らせてもらいました。(名作だった…)
そして「ROMA」鑑賞時のお供。生ハムが美味しかった~!
スクリーン1の風景
改めて、大好きなのはこの真っ赤な緞帳!天井の高さと相まってゴージャス感あります。シックで素敵!
こちらの座席も最高です。八丁座と同じくマルニ木工製シートで、タカノ橋サロンシネマ1と同デザインだそうです。(タカノ橋には子供の頃、家族と「グース」を観に行ったな~と懐かしくなります)こちらもゆったりしていて、座り心地が最高です!荷物を置くスペースもあって嬉しい。
膝の上に荷物を抱えながら鑑賞しなくて良いって、何気にすごく贅沢。
そして何より好きなのが、1座席ずつ、テーブルに名画の台詞が書いてあるところです!!いつも着席したら即チェックして、写真を撮ってしまいます。こういう仕掛け、本当に映画が好きな人が設計した空間なんだなと実感できて、すごく素敵です。これは「風立ちぬ」、かっこよすぎ。
「この世界の片隅に」のすずさんの台詞とか。
「蒲田行進曲」の名台詞とか。
こちらはスクリーン2の掘りごたつ席のもの。フェリーニの「道」ですね!
スクリーン2の風景
スクリーン2は紫の緞帳、青色の座席です。スクリーン1は全然違う雰囲気で、こちらも素敵。オペラが始まるのかな?と思ってしまう。
こちらで「ROMA」 を鑑賞した時に、最後列の掘りごたつ席に座ってみました!肘をついて前のめりで映画を観るというのは、なかなか新鮮な経験で、いつもと違う感じに集中できて良かったです。靴を脱いで桟敷に上がるのも面白いです。あと最後列はかなり傾斜角度が深くて、いつもと違った感覚でした(上の写真)。総じて、なにもかもが新鮮な経験ができる席でした。
映画館で観たい作品
ちょうど帰省のタイミングと重なったので、2019年5月に「ROMA」をこの劇場で鑑賞できたのが、本当に僥倖でした。暇つぶし的にiPadで観なくてよかった。映画はタブレットでもスマホでも観れる時代ですが、こういう映画館で観た方が良い作品も、どんどん劇場で公開してもらえたら…と思うのです。
「ROMA」のように、配信サービス発で劇場公開に展開していく作品が増えたら良いなと思います。こういう素晴らしい作品と向き合うのに、最高の舞台となるのが、こういったミニシアターなんだなだと、しみじみ実感した作品でした。