SANSON -ルイ16世の首を刎ねた男-

お世話になっている人になにか書けば?と言われたのでせっかくだし特大印象の残っているサンソンの感想を載せようということで。数年越しの感想です。21年の配信を見た牧島さんオタクの当時の殴り書き。


SANSON -ルイ16世の首を刎ねた男-
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まず配信して頂き本当にありがとうございました。チケット取れたのに大阪全公演無くなっちゃって、公式も配信はする気ないって言っててもう絶対見れないもんやと思ってたので配信決定のお知らせを見た時は崩れ落ちました(まじ)
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お話的にはフランス革命あたりかな。
ルイ16世マリーアントワネットあたりのお話でした。
結構時間の経過が早い舞台で、気付いたら3年ぐらい経っててすごいびっくりした。
最初の裁判の所からもう世界観への引き込みがすごい。私も裁判その場で見てる感じしたもん。
この舞台では群衆、民衆?街の人々がそこそこ出てきてたし重要やった。酒場でサンソンにつっかかったやつがナポレオンになるの誰が想像したよ、後半でめちゃくちゃびっくりしたわ。
死刑制度が街の真ん中で見世物レベルで行われてたのはまあ世界史取ってたから知ってたけどこう舞台で見て今考えるとめちゃくちゃ怖くない?首落ちてキャー!!(歓声)怖すぎやろ。初っ端からギロチンなのかなとか思ってたけど剣が出てきて驚いたのは内緒で。
最初の切るの失敗するのところ何も見えてないのにあの苦しむところが痛々しすぎた。
ここらへんから罪人にどれだけ痛みを与えず処刑人の腕に関わらず安らかに死を与える方法を考え始めてるんよな。あと音楽が王宮で流れてそうで優雅な曲なのにすこし不気味さがあってすごい。
人体の知識があるから病院経営してるサンソン家、すごいよね。よう思いついたよな。
最初は処刑を見に来る街の人ジャン。エレーヌのこと大切にしてるの動きだけで伝えてるの本当に凄かった、ちょっともにょっとした感情は出てきたけどエレーヌと幸せになってくれ。牧島さんの声の出し方特徴的で私好きだよ。ジャン、お父さんと上手いこと言ってないの辛すぎたな~~!牧島さん「僕」似合うな、すきだよ。親子大喧嘩のところ苦しかったです。だれが推し演じる役が結構最初の方で車裂きの刑になると思うよ、ほんまに焦った。あれは事故やったのになんの弁解もせず、罪を受け入れるジャンいい子。ここら辺から民衆が国に対して結構当たり強くなってきてるよね。あと民衆の暴動起きてすぐジャンの手首の縄解くサンソン、やさしいよな(?)ジャンの処刑予定日牧島輝の誕生日で観てる時咄嗟にイヤホン外したで。びっくりしたわ。
断頭台計画にあたって、助けてくれたサンソンの役に立てるジャンすごいね、親に勘当されたとはいえすごい子だったんだね。断頭台の刃のところ、斜めにした方がええんちゃうんって提案したのがルイ16世なの本当に頭抱えた。それで首落とされるのしんど~~~!!!!中村さんの演じられるルイ16世、ずっと不思議な雰囲気を纏ってて、でも街の人のことを考えてるのも伝わって、サンソンがあれだけ守ろうとしたのも頷ける。母曰く、マリーアントワネットにベタ惚れだった?のかな?私は無知なもんで分からんが。ただ本当に中村さんの演じられるルイ16世はなんかめっちゃ惹かれる今見ててすごい思った。
ギロチンが出たことで、剣によって切られる時よりも恐怖心が増してないかなと思った。あとギロチンの下ろす音が響くのめちゃくちゃ怖かった。音ってすごい。
騒動が起こる度に観てるだけの私もめちゃくちゃ怖くなった、巻き込まれるかと。貴族じゃないのに召使いでもなんでも殺しにかかろうとする市民の騒動怖すぎん?
ナポリオーネボナパルトの成長がわかる舞台だったね(目的が違う) この舞台で1番成長、出世してたんじゃない??
宮殿を占領した市民の勝利の凱歌あたり、もうこの世の混乱が伝わってきた。ずっと銃の音してた。ドキドキする。
サンソンの「それだけ人を罰したいなら私の代わりに処刑人になればいい!私は喜んでこの座を譲るよ!だが、それを言ってくる人は誰もいない!」
こんな感じのセリフ劇中にも何回か言っていたなぁと。
ルイ16世を助けようとする手伝い、悩んだ末にジャンは快諾するの、やっぱり自分がルイ16世とサンソンに助けられたからだよなぁと、いい子。
家出る前にエレーヌと会話するシーン、ジャンの死亡フラグめちゃくちゃ立ってて流石に心配になった、死なないでね。
ルイ16世を処刑するシーン、サンソン必死にルイ16世の為に出来ることするけど結局殺すことを止めれないし、一瞬希望の光を見せて結局死んでしまうの苦しいとても苦しい。ルイ16世、カペーの最後の言葉すらちゃんと聞けないのもつらい、途中で「やれ」とか言わないでよ、聞かせろ!!カペー(ルイ16世)の「始めよう、サンソンくん。」しんどいです。
「やっぱり刃を斜めにして正解だった、いい切れ味だった」辛すぎる。この願望の夢みたいなの、辛かった。結局ルイ16世を助けることが出来なかったサンソンしんどい。でもルイ16世は一切責めず、君は仕事を全うした、誰にもできないことだ、と言うのもまたルイ16世の優しさというかつらさ倍増というか。
ルイ16世が処刑されて、次は誰を処刑したい!って叫んだ後の小声でマリーアントワネット…って段々声が大きくなっていくのまじで怖かった。この演出まじで怖かった、マリーアントワネットが終わったあともずっと続く。名前を呼ぶ、殺される、歓声。怖すぎる。
サンソンの元恋人のジャンヌが処刑台に上がってサンソンが刃落とすところ、本当に苦しかった。死にたくない、断頭台は嫌!って叫ぶのが見ててまじで苦しくなった。多分この舞台でいちばん私しんどかったかもここ。ルイ16世もマリーアントワネットも静かに死んだわけやけどジャンヌはずっと最後まで叫んでたこともあってほんまに、苦しかったです。
そのあとにロベスピエール。もう恐ろしい。このフランスの世界恐ろしすぎる。もうここらへんで次は誰だあ!誰の首を落とせばいい!!ってなってるサンソン辛いね。ロベスピエールが死んだ時辛そうに崩れ落ちて、すぐ処刑台にあげられて死ぬジュスト。つらい。
もうそこから、ずっと断頭台の刃の落ちる音が響いて怖かった、何回も何回も落ちて、音が響いて。
そのあとの語り。平等で人道的な処刑方法を求めただけなのにギロチンを作ったせいで死刑の数を増やしたのではないか。ジョセフギヨタンの考えた断頭台、ギヨタンの子どもの意 ギロティーヌからギロチンが後世まで伝わった。
トビアスは断頭台の制作を続けてて、ジャンは工事現場で力仕事。ジャンとトビアスが再会できて、トビアスはジャンを断頭台制作に誘うけど、考え方が少し違って「ジャン、元気で」で終わるのしんどいねぇ……方向性の違いだね………エレーヌの「人を殺す仕事で?」が的確すぎた。でもトビアスはトビアスの自分が良いと思うことをしてるんだよなぁ。
サンソンのボナパルトに会って、処刑台でしか見れないもの…のくだりでルイ16世とかマリーアントワネットが出てくるの怖すぎ。
最後まで処刑人の誇りを持ち続けたサンソンすごい。「私はなんルイ16世を処刑した男です」タイトル回収完璧。
不気味な風みたいな音と一緒にだんだん暗くフェードアウトしていくの演出素晴らしい。余韻で終わった感がある。
現地で見れなかったほんとうにつらい。これこの目で見れてたらもっとすごい圧倒されたんだろうなぁと思いました。

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