直前期の世界史の勉強法~早慶MARCH志望者向け~
私立大学の入試本番まであと二か月を切った今の時期、世界史が伸び悩み焦っている受験生も多いはずです。残り時間は少ないですが、今からやり方を変え、本気で取り組めば間違えなく世界史は伸びます。
結論、今からやるべきことは問題演習と逆一問一答です。
まず、問題演習について詳しく解説します。多くの人はすでに通史を終え、一問一答などの教材で単語の暗記をし過去問を解き始めていると思います。すでに過去問で60%から70%以上の得点がとれている場合はこのまま過去問を解き進めると同時に知識の抜けを一問一答で補強していきましょう。現状過去問の点数が半分以下の場合は、インプット重視の勉強をやめ、問題演習によるアウトプット中心の勉強に切り替えましょう。理由は、一問一答の暗記だけでは負荷が少なく、作業になってしまいがちだからです。問題をたくさん解き間違えることで、単語がどのように使われているのかを知れたり、紛らわしい単語を整理することで負荷の高い勉強をすることができます。ただ注意してほしいのは問題を解いて満足しないことです。間違えた問題は解説を読み、忘れていたり勘違いしていた知識はそこで覚えなおしましょう。そしてひと通り復習を終えたらすぐにインプットの教材に戻りましょう。例えば中国史の問題の正答率が低かった場合、すぐ一問一答に戻って中国史を覚えなおしましょう。このようにアウトプットとインプットを行き来することで効率よく自分の苦手分野をつぶすことができます。
ちなみに解く問題は志望校の過去問が優先ですがほかの大学や他学部の過去問でも問題ないです。世界史は英語などに比べて大学や学部ごとの傾向の違いやクセなどがあまりないからです。そのため、いろんな問題を解いて力をつけ定期的に志望校の過去問を解いて力を試すのが一番良いでしょう。
二つ目の逆一問一答についてです。逆一問一答とは説明文を読んで用語をこたえるという作業の逆をするということです。要するに用語を見て説明文を言えるようにする勉強法です。例えば黄巾の乱という単語から、184年宗教結社太平道の張角が指導し後漢滅亡のきっかけとなった農民反乱という説明文を頭に思い浮かべる勉強です。これができるようになると、正誤問題に強くなります。なぜなら私大の正誤問題は、黄巾の乱や黄巣の乱などの似たような単語を入れ替えたような問題が多く、正確な流れの理解を問うような問題が少ないからです。単語の説明ができるようになればこのような問題は間違えようがありません。とは言ってもこの勉強はかなり負荷が高く、時間と労力が多くかかります。もっとコスパの良い勉強をしたいという人には単語を結び付ける練習をお勧めします。単語の結び付けとは、ニューディール政策という単語から、フランクリン=ローズベルト、農業調整法、全国産業復興法、テネシー川流域開発公社、ワグナー法というように関連するキーワードを連想させていく作業です。この勉強をすることで、ただの単語の丸暗記を防ぎ、正誤問題に対応できるような力をつけることができます。
ここまで直前期の世界史の勉強について説明してきましたが、これはあくまで個人の体験に基づいたものでしかなく、人によって合う合わないがあります。そのためこの勉強方法を参考にしつつ、自分で考えていろいろなやり方を試していってください。一人でも多くの受験生にとってこの記事が役に立ってくれたら幸いです。