幼稚園の入学面談

息子をいれたかったのは、けっこう倍率の高い四年保育の幼稚園。入園説明会も人数オーバーで問い合わせの時点で断られた。人伝にいい所だと聞いていたのであきらめられなかった。「もしタイミングが合えば見学だけでもお願いします。」とその電話で事務の方にお伝えした。しばらくして幼稚園から連絡があった「本日急に空きがでまして、もしよかったら本日園に見学に来られませんか?」「(その時ちょうど母が来ていた!息子を預けてすぐ行ける!)すぐに行きます!」二つ返事で園に行った。

無駄なくそつなく丁寧に園を案内してくれた。評判通りの素晴らしい幼稚園だった。「絶対ここに通わせたい」と思った。と言うか、入園説明会の参加にあぶれた私の「見学だけでも」の一言を覚えてくださっていて、さらに実行に移してくれる園。この時点で誠実な園だと思った。

大人気の幼稚園の面接の日がやってきました。

3歳前にして初めての面接。お教室をいくつか区切っての面談。隣の子の様子が否が応でも目に入ってきます。みんな両親に挟まれてきちんと座っています。中にはスラスラ喋っている子も...。息子はというとお教室の掲示物に夢中、まったく座っていられず...。一通り親の面談が終わり、先生が息子の元へ。「ねぇねぇケイくん」願書をヒラヒラさせて息子の目線にしゃがみこんだ。願書の息子の写真を指さして「このお写真はだあれ?」と息子に問う。息子は、自分の鼻を中指でチョンと指差して一言「けー」と。その瞬間、夫婦二人して「(ケイが初めて自分の名前を言った!)と声にならない悲鳴をあげました」感涙に咽ぶとはこのことか。

自宅に帰ってきて、願書に貼り付けた写真館の息子の写真の残りをなでながら「いい記念受験だね。でも名前言ったよね。うん、言ったよね」と会話したことを覚えてる。

もちろん、息子の写真は笑顔ではない。しっぶい顔した照明写真。

そして、合否は...



まさかの合格。

実際、素晴らしい園でした。自然と地域でも「出来る子」が集まってくる園だったので、できない子である息子は当然悪目立ちをしてしまう。この点は辛かったけど..。この幼稚園のおかげで、息子は間違いなく成長しました。

だけどね。私は、ここから園ママ地獄が始まるのです。

最初の2年はまだ良かったんだけどね。その後が煉獄地獄。。


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