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万万が一ってあるんだと初めて知った移植中止
万万が一
読み方:まんまんがいち
別表記:万々が一、万々一
俗に「万が一」を強めて用いられる言い方。
可能性はきわめて低く、無いに等しいといってよいほどであるが、全く可能性がないとも言い切れず、もしかすると発生する場合があるかもしれない、というような状況を指す。
万万が一という表現は、「万が一」の意味合いが半ば陳腐化していることを暗に示唆するものでもある。
突然ですが、万万が一って言葉ご存知でしょうか?
私はこの時に初めてしりました。
今度こそはと望んだ体外受精。
散々高齢ゆえ採卵がうまくいかず、なんとかなんとかがんばってとれた卵子。
そして無事凍結できましたーと虎の子の一個の卵ちゃん。
培養士さんの技術も設備も日本でのトップクラスの病院とのことで、朝からドキドキしながら自分なりにやれることは全てやって移植にのぞむため待ってました。
朝から昼前くらいまで待ち、長いなあーと思っていたらやっと呼ばれると…
移植中止です!
との培養士さんからのお話…。
96%は、凍結胚盤胞があってホルモン値が大丈夫なら移植になるらしいのですが、
凍結するときの溶液の浸透圧に耐えられなかったのが原因なのか…詳しいことはわからないけど
融解したらダメージが大きくて移植できる状態ではない!とのこと
なんと4%の中に入ってしまったのです。
納得いかず、何度か聞き直すと、署名捺印してもらった事前の書類に書いてありますよ!と。
思い出しました。たしかにかなーり細かな字で96.6%は大丈夫ですが、移植できない場合もありますと、同意書に書いてました。
引き続きの先生のお話では
100人に一人くらいはこういうダメージをうけて移植中止になることがあるとのこと
すべて準備したのに・・・。
仕事も辞めたのに・・・。
ジム通いも辞めたのに・・・。
朝一番からまってたのに・・・。
色々な思いが怒涛のごとく押し寄せました。
この時、万が一と調べたら
万万が一
という言葉があることを知りました。
なんとなく運が強い!と生きてきた私は自分がその失敗の少数派に入ることなんて考えたことなかったのです。
このことがあってから私の生き方が少し変わりました。何か新しいことに取り組む時、もしものことを考えることになりました。
心を整える…のようにダメだった時のこと考えるようになったのはこの時からです。
そして病院への信頼感がすこしなくなりました。というか私とは合わないのかも…と。
かなり私にとってはショックなことだったのに機械的な対応されたのもさすがにこたえました。
ちょうどこの時震災からまる3ヶ月。当時仙台にいた友達も着床しましたが、避難所にいてダメになってしまい、治療事態に疑問も感じていました。
こうして自分が生きているだけでも、いいんじゃないのか…など、改めて子供をもつことを考えた時期でもありました。
ショックなことではありましたが、今となると自分の人生感をかえた、万万が一の出来事。
今振り返ると
きっとこれも必要なことだったのかもなあ
きっと無駄な体験はないはずだもの。