「結婚したくない」「結婚しない」
藤原ひろのぶさんという社会活動家の方の言葉に心が動いた。
fujiwarahironobu あなたが勇気を持って発言したり、行動すると、同じ想いを心に秘めていた人が反応する。
大抵の場合、その人たちに届く前に諦めてしまうんですね、そして自分は孤独だと錯覚して苦しみ、結局は周囲に同調することで心を守ろうとしてしまう。
黙って行動しない人の思考を、理解できる人は基本的にいない。勇気を持って行動し、発言しないと結局は同じ壁にぶつかり続ける。
説得しようとしなくてもいい。
行き先を告げてさえいれば、一緒に歩んでくれる人は必ず現れる。
勇気を出してください
それがあなた自身を守ることになる
私は27歳。
一度も結婚したい、子供を欲しい、と思ったことがない。
いや、一度もというのは嘘だ。物心ついた時から自分は結婚に魅力を感じないな、と思っていたが大人になってからは一時的に恋が舞い上がり、「この人と結婚して子供を産むんだ」と思ったこともある。でもそれも、恋が愛に変わる前に、恋心が冷める頃に一緒に消えていくのが常だ。
恋人がいると周りはみんな「いつ結婚するの?」「結婚しないなんて、それ、遊ばれてるんじゃない?」無責任な言葉を投げつけてくる。でも周りも善意での行動だろう(中にはマウントで言ってくる人もいるが)。
最近こんな本を読んだ。
気になっていたもののタイトルにうさんくささを感じ、電子版のサンプルを取った後長らく読んでいなかった。
慶應幼稚舎卒業の、AV監督といういかにも面白そうなやつ(失礼すぎる)が書いた本。
恋愛で切羽詰まり、やっと開いてみたらそれはそれは面白かった。タメになった。この本により、私が解釈した、私の結婚したくない理由はこうだ。
この本によると、現代社会は女性に多くのことが求められている。社会というものはもともと歴史的に男が作ったものであり、「男だけの社会/女だけの社会」と昔は分かれていた。
しかし、現代では女性も外で働くことが当たり前になった。そのため現代社会は、「男と女の社会/女だけの社会」と、女性は2つの社会に属す必要ができたため、女性に求められることが増えた。
現代社会が女性に求めているものは3つ。
でも、冷静に考えてみてください。
◆「いい女」になって、すてきな相手と幸せな恋愛をすること
◆男性社会の中で、男性に負けないくらい仕事をすること
◆結婚して子どもを産み、良い母になること
この3つすべてを同時に完璧にこなすなんて、ふつうの人間にはムリですよ。
(ムリですよ、と言ってくれていることに救われた。)
私の解釈では、上二つが「男と女の社会での幸せ」、下一つが「女だけの社会」での幸せかなと思った。
前置きが長くなったが私が結婚したくない理由は、上二つの「男と女の社会での幸せ」を求めているからだ、と思った。
逆に、なぜ結婚したくないのに結婚したくないと胸を張って言えずこんなに苦しい思いをしているのかと言うと、誰よりも私自身が1番下の「女だけの社会」での幸せを手に入れていない女は女として欠けているのではないかと、思っていたからだった。無論、社会の無言の圧力によって流されていた。
そして、苦しかったのは、3つの幸せ全てを手に入れようとしていたからだった。
本当に自分が欲しい「男女の社会」での幸せ2つと、「社会に欲しいと思わされていた」、「女だけの社会」での幸せ。私は自分が本当は欲しくないものまで手に入れようとしていたので、苦しかったのである。
色々考えたが、「恋人を作らない」というのはなかなかむずかしい(私の場合は回避できない汗ここにも何か思い込みや癖がある、、?)が、「結婚はしない」「子供は作らない」という意思表示を周りや、恋愛関係になる人に伝えることはできると思った。
自分の場合、大体3年ぐらいするとどんな相手も恋心が冷めるため、事前に「結婚の意思はない」ということを伝えておいて、3年ぐらいで自然に別れ、それを死ぬまで繰り返して死んでも、それはそれで良い生き方だと思えた。
結論何が言いたかったのかというと、冒頭のふじわらひろのぶさんの言葉に背中を押され、勇気を持って私が「結婚しない」と発言すれば、同じ気持ちを心に秘めた人が反応してくれるかなと。
黙って行動しないと、誰も理解してくれないかなと。勇気を持って行動して、発言しないと結局は同じ壁にぶつかり続けるかなと。
説得しようとしなくてもいい。行き先を告げてさえいれば、一緒に歩んでくれる人は必ず現れるのかなと。(冒頭のひろのぶさんの言葉を繰り返しました)
「結婚しない」という意見を批判され続けてきたので、もちろんこわいですが、せめてこのノートからでも、勇気を出していきたい所存です。
(※ちなみに、「いつかわかるよ、結婚したくなるよ」も散々言われてきて違和感を感じている私です)
最後に、私の心を動かしてくれた、社会活動家の藤原ひろのぶさん、私の恋愛や考え方に大きなヒントをくれた「恋とセックスで幸せになる秘密」の二村ひとしさん、ありがとう。ありがとう。ありがとう。