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家が安心安全な場所であるということ

GW初日に、マンダラチャートにタスクを書き出した。内容はこうだ。
・インプット
・アウトプット
・もやもやリスト
・子どもとの約束
・部屋の片付け
・自分を整える
・今後のこと(を考える)
・家を安心安全な場所に(する)

4月29日〜5月8日までの10日間(出勤日を挟むので連休ではないが)、折角の長期休暇なので、どう過ごしたらその後の日々を、活力漲る毎日へと繋げられるか、書き出してみたのだ。

大ゴール設定は以下とした。自分時間の死守+家族と充実した時間を過ごすことでパワーチャージし、明るい未来を可視化する。

前から薄々気づいてはいたのだが、見てみないフリをしていたことのひとつに、「わくわくリストが書けないのは人生の目標、夢が抱けないからで、その要因のひとつには、家の中の居心地が悪いということが関係しているのではないか」ということがあった。夫婦関係について、ここでは言及を避けてきた(ケンカはするが、むしろ円満風を装ってきた)が、はっきり言って不仲だ。

アドラー心理学というテクニックをもってしても、それはなかなか手強く、これまで正面から向き合えなかったのだった。子どもへの悪影響も、そのうちに顕著にでてくるかもしれない。現に、我が家のリビングの真ん中には、息子お手製の「秘密基地」が出来上がっており、大きな存在感を示している。ステイホーム中から、場所を変えて、素材を変えて出現するそれは、児童心理学的にみてどうなのか、気になっていた。そういったこともあって、そろそろきちんと向き合うべく、この休み中に実験してみることにした。それがマンダラチャートの最後の項目「家を安心安全な場所に(する)」だ。

Google社による、心理的安全性についての調査は有名だが、我ら家族3人をひとつのチームとして、これにあてはめて考えてみたところ、アドラーに出合ったばかりの頃(約1年前)は、夫婦間においては、相手のミスを非難するし、拒絶するし、相互信頼なんてカケラもなかった。週末に、突然息子がパパと遊びたいと言った時、ぽっかりできた自分時間。さー手帳タイムをとるぞ、わくわくリストを書くぞ、と決めて部屋に籠りデスクに向かっても、一向に思い浮かばない。家がリラックスできる場所じゃないんだな、と嫌でも思い知らされる瞬間。常に夫を敵対視している。戦闘モードでわくわくできるわけがない。

そこから少しずつ、学びを深め、自分を知り、自分の感情を整える試みを重ねた上で、相手に感謝を伝えてみたり、アイメッセージを意識してみたり、話を聴く姿勢を見直してみたり、注意深く、亀の歩みで、トライアンドエラーを繰り返してきてやっと今。私が理想とする家族像に、少しは近づけている気がする。それは何も、今さら夫と恋愛したいとか、雑誌にでてくるようなビジュアル完璧な家族でありたいとかではなく、ただ3人で笑って過ごせること。それだけだ。

この連休に改めてその着地点を明確にしたことで、本当の意味で、家を安心安全な場所にできてきていると思えたし、やはりそれは、母親の大切な役割だと思った。リビングの真ん中にある秘密基地は、まだ壊されてないけれど。

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