いままでのこと③仕事にハマりすぎてワーカーホリックに

映像制作の仕事はやればやるほど、できることが増えてどんどん楽しくなっていました。

なかでも、毎月一回、外部の会社がクライアントのレギュラーの仕事がありました。

簡単にいうと、いわゆる映画の予告編のようなものを作るんですが、
わたしはこのレギュラー仕事が好きで、毎回楽しみにしていました。

その流れで、そのクライアントさんの会社に誘われ、転職。

当時、映画や海外TVドラマの販促用映像(予告編のようなもの)を編集していたのですが、その仕事が大好きでした。
映画の本編から印象に残る台詞や美しいシーンを切り出して、自由に組み直し、構成を組みながら緩急をつけ、BGMやSEをつける。
ポイントにナレーションやキャッチコピーのテロップをいれたり。

2時間近くある本編から、いいシーンを抜粋して組み直す。

作品の魅力を短い時間で伝える映像をつくることは、とても楽しい仕事でした。

お仕事を頼んでくれる目の前の人が喜んでくれるのは嬉しかったので、どんどん仕事を受けて、どんどん忙しくなっていきました。

「やってやれないことはない」
「終わらない仕事はない」
「しのごの言わずにやる!」

バンダイ時代に培ったストイックさで、どこまでも頑張り続けていきました。毎日残業、休日出勤もかなりしていて、たぶんわたし、この時期が人生で一番ものすごく働いていたと思います。

結果、家に帰ってもお仕事モードから抜けられなくなり、ベットに入っても目が冴えたまま眠れなくなり、、、いよいよヤバくて病院へ。

そこの病院の先生はとてもいい人で、わたしの状態に病名はつけず、「働き過ぎのお父さんみたいな状態です。しばらくお仕事お休みして、どこか旅行に行くことをお勧めします」というアドバイスと、薬をちょこっとだけ処方してくれました。

「病名」ってなかなか厄介。病名を付けられることで、ほっとする場合と、余計落ち込む場合があると思うんです。私のこの時の場合は後者だったから、病名をつけられなくてよかったなぁと思っています。

「働き過ぎのお父さん状態」なんて、今となってはちょっとしたネタにさえ思えます。。。

そして先生の勧めるままに4泊5日くらいで屋久島に一人旅にいきました。
屋久島は一人旅の人が多かったり、地元の人が優しかったりしたので、一人で行ったのに毎食誰かしら出会った人とご飯食べて過ごしたような気がします。
屋久島、またのんびり行きたいなぁ。

旅から帰ってきて心にも少し余裕ができて、働き方を見直さないとなぁと思い「会社所属ではなくフリーランスでやってみよう!」と決意。(自分のペースで仕事をしたかったんだろうと思います。でも絶対に当時の私にとっては会社所属の方が楽なはずなのに、フリーランスを甘くみてたんだろうなぁ。。。)

けどいきなりフリーだけで仕事をしていくのに不安を感じていた私。以前働いていたバンダイに「フリーで仕事をしたいので、定時きっかりで絶対に帰らせてほしい」という条件でバイトとしてもう一度雇ってもらうことにしました。

が、このバンダイへの出戻り転職が、わたしの人生を変える大きなきっかけになるとはこのとき全く思っていませんでした。。。

つづく。

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