文を書く人になる#1 何を書くか
文章を読むことが好き。そして、これからは書く人になりたい。
思いは固まり、「さて、何を書こう」と考えた。
昔から文を書くことは好きだった。交換日記も中学生くらいまで回していたし、手帳も大学生以降必ず購入していた。SNSも一通りやっていて、mixi、アメーバ、Facebook 、Twitter 、Instagramのそれぞれにプライベートな出来事や(いま思うと恥ずかしいくらいの)赤裸々な内面を書き綴っていた。
その中で一つ印象的な出来事がある。社会人1年目、新卒で入った会社の同期は仲が良く、Twitterでも繋がっていた。いつものように、思ったこと、考えたことを素直に書いていたら、同期の男の子に何度かからかわれて、すごく恥ずかしい思いをした。ある日思い立って、退会した。
それからも、ちょこちょこと使うSNSはあくまで友人や親戚への近況報告に留まり、あまり大事に思えていなかった。そして、大きな理由は思い当たらないけれど、更新頻度は激減。ここ1年間のInstagramへの投稿はたったの5回だった。
そんなとき、書くことに改めて目が向く2つのきっかけがあった。
一つが、Kindleに眠っていた前田裕二著「メモの魔力」を読み直したこと。もう一つが、ミートキャリアのテキストカウンセリングプログラムを始めたこと。
それぞれについては改めて書きたいなーと思うのだけど、どちらも「いまの私にはじっくりことばを選び、書き溜めることが必要だ!」と強い熱をもつきっかけとなった。
結果として、いまはおおきくふたつの階層でアウトプットを実行している。
1:何を書くか決めて記録する
・読書管理アプリ
ブクログというアプリをiPadにいれ、まずは読んだ本と読みたい本を登録する。娘が読んだものも。
まとまった時間ができたら、評価やメモ、それからタグをつけるようにしている。
タグは活用の仕方があっているかわからないけれど、娘の絵本には気に入って読んだ年齢を、私が読んだ本には読み終わった後の感情をつけている。
たとえば、大好きな作品のひとつ、中村航作「年下のセンセイ」には【じんわりする 】【きゅんとする】といった感じ。
読書は現実で得られない疑似体験や、知識や学びを得ることに大きな価値を感じていることから、いまの使い方に満足している。
・Twitter
一年前くらいにひっそりと再開していた。きっかけは、Instagramに載せるような写真は撮らないけど、ことばを書き留めたいと思ったこと。
最初は、読んだ本の中の気に入った文章を転記していたけれど、次第に情報収集用になっていた。
それが、前述したミートキャリアのイベントに参加した際に「もやもやの解消にTwitterを活用し、つぶやきから繋がりができ、情報を得たり言語化したりすることですっきりした」というようなお話を聞き、目から鱗。そんな使い方があったのか!とプロフィールを更新し、一番の関心事である【ライフとキャリアを考えるためのメモ】と軸を決めた。
軸が決まると、書きたいことがぽんぽん浮かぶ。短くていいし、知り合いもいないから気楽。関係ないこともまぁまぁ呟くけど、興味を持てる情報がたくさん入るようになったと感じる。
2:目的を決めて創作する
・note
こちらもアカウントは1年ほど前につくって、いくつか記事を上げていたけれど、「誰に向かって何を書けばいいの?」「そもそも創作なんておそれ多い…」と盛大に迷い、書いては消しを繰り返していた。
けれど、実は、作成したときからアカウントにいれていた“Make your day”というフレーズ。大学生の頃に出会った好きなことばで、自分と関わった誰かの1日がすこしだけ良いものになるようなことばかけや気遣いができる人になりたいと思っていて、noteではそんな記事が書きたいなぁという気持ちの現れだったと思う。
それを思い出したのは最近で。心に火を灯す文章を書きたいと気持ちが固まったときに、ふと目に入った。
けれど、こちらはとにかく難しい。読み手の心に火を灯す内容ってなんなのか、どんなことばやストーリーを選べばいいのか、まだ試行錯誤。
だから、これからもたくさんの文章に触れ、なぜいま心が動いたのか、あったかく感じられたのか、ワクワクしたのか、ドキドキしたのか、そういう体験をさぼらずことばにし続けないといけないなぁと思う。
目的地だけが決まり、霧のなか、歩き始めたみたいな気持ち。
何が書けるのかすこし不安で、書きながら何が起きるのかすこし楽しみ。じっくり、一歩ずつ、進みたい。