【トレジャーボックス・オブ・ニンジャ】THE-N-001「クラブマン:シークレット・ソサエティ・オブ・ヴィラン」

トレジャーボックス・オブ・ニンジャには、『ニンジャスレイヤーTRPG エイジ・オブ・ソウカイヤ』のための新たなキャラクターやアイテムなどがデータ重箱に入って届けられます。なお、THE-Nナンバーの中身は公式のニンジャスレイヤーTRPGとは無関係だ。



クラブマン / Crabman: Secret Society of Villain


クラブマン

クラブマンは、あからさまにカニめいた頭部、両腕のカニ・ハンドがトレードマークのニンジャである。自身を「悪の秘密結社に属する、悪のニンジャ戦士」と定義しており、日々悪事に明け暮れている。
…という建前なのだが、その実態は脱走ニンジャの寄り合い集団の長、という地位にある。金回りは常にギリギリであり、専らヨージンボやカニキャッチ装甲漁船、果てには日雇いのアルバイト等、その手段は多岐に渡る。

クラブマンに憑依しているニンジャソウルは、よく分かっていない。彼は元々無個性な弱小ニンジャの一人、そしてヨロシサンの実験体の一体であり、生物的特徴をニンジャ戦力として昇華する試みの一つによりバイオニンジャとなった(軽度バイオ改造による実験的な意味合いが強く、ソウルの個性を伸ばしたコッカトリスらとは異なり単体としての高い戦闘能力は元より期待されておらず、ニンジャソウルの質も特に考慮されていなかった)。一人のニンジャとして成熟しつつある今もなお、ニンジャソウルの力を引き出して戦っているとは言えない。


出自

クラブマンは、独立して行動するようになるまではヨロシサンのバイオニンジャの一体であった。クローンヤクザ以上・バイオニンジャ未満の戦力として仕事は専らヨゴレ役であり、特に重要な任務に従事したことはない。決して善良なニンジャとは言えない彼だが、自身より強大なニンジャ存在やヨロシサンの邪悪を知り、どこか温度感の違いを感じていた。
そんな中、ふとした拍子に見つけたカートゥーン・コミックが彼を変えた。正義の代行者たるヒーローに立ちはだかり、倒され、それでも懲りずに立ち上がる。その姿に感動と浪漫を覚え、自身の目指すべき目標として「悪の秘密結社の、悪のニンジャ戦士」を定義するようになった。同じような境遇のニンジャ達を抱き込み、ヨロシサンを脱走(当時のヨロシサンはセキュリティーが甘かったうえ、期せずしてサワタリ研究員の「退職」と重なり、社からの対処優先度も低かったのだ)。

行動理念

彼の理念はある種「サヴァイヴのため」と言えなくもないが…その為の手段を選ばない。短期のアルバイトや労働、危険なカニキャッチ装甲漁船など、カネさえ手に入ればおよそ何でもする。
その一方で、彼らはニンジャの力を用いた邪悪なビズに手を染める事はほとんど無い。ニンジャの力を持ってすればマッポなど相手にならない事は理解しているが、正義無きこのマッポーの世でそのような暴力と邪悪さによる悪事は「美しくない」という独自の美学を抱いているためだ。もっとも、ヨロシサンやそれに準ずる暗黒メガコーポ、さらに強大なニンジャたちを知るクラブマンからしてみれば、そうした連中に目を付けられるような表立った行動は控えるべきだという考えも大きい。
その為、普段は謎のカニ愛好者めいた小市民として生活をしている。サイバネの溢れたこの世界では奇異の目こそ向けられるものの、それを問題視されることはあまりない。

戦闘スタイル

両腕部の「カニ・ハンド」が最大の特徴かつ、イクサの要にあたる。外見通り強靭なカニのツメめいた腕は、マンリキめいた力で対象を挟み込む。並の相手であればそのままギロチンめいて切断してしまう脅威の攻撃だが、たとえニンジャが相手でも、一度掴んでしまえば自由な行動は許さない。
加えて、およそカニの機能とは思えぬ追加効果として、基部からツメ部分を射出、カラテを込めることで離れた距離の敵を拘束するという芸当も可能。この伸縮性を活かすことで、カラテの強い敵ニンジャに対しては長距離から、逆に射撃戦の得意なニンジャに対しては近距離からとらえることで、敵ニンジャの反撃手段を奪うという姑息な立ち回りを好む。これにより、仲間との連携を主としつつも、1対1のイクサにおいて強引に有利なフィールドへと持ち込むことができる。勝つための手段は選ばない、とはクラブマンの言。
その他、「蟹光線」と呼ばれる謎の白色泡めいた光線を放つ事が可能。原理は良く分かっていない。

クラブマンと愉快な仲間たち

先の通り、「悪の秘密結社」としてヨロシサンを出奔したのは彼だけではない。彼同様、軽度バイオ改造を施された下級ニンジャ戦闘員が数名存在している。ある種近しい境遇にあたるサヴァイヴァー・ドージョーと比較しても、頻繁にメンバーの入れ替わりが行われるようなことは無い。共に脱走したメンバーが、おおむねそのまま継続する形となっている。
外見の程度に反してバイオインゴットの必要量はさして多くなく、彼らの活動理由は生活資金・活動資金の確保。とはいえ実入りの良い仕事には中々ありつけず、全員揃ってカネ回りはギリギリである。
ヨージンボ等の腕っぷしが必要となる仕事に就くことも少なくなく、イレギュラーが起こった際には仲間が駆けつけるシステムとなっており、なんとか生き延びている。一方、ヨロシサン脱走直後は大手を振って暗黒メガコーポと対立するようなビズは避けており、身の安全を第一とした。ネオサイタマのストリートを生き延び、各々生活費を捻出しながら粛々とカラテを磨いてきた。

《エクスレッグ》

エクスレッグ

「ヤツは所詮仲間がいないと本領を発揮できないサンシタ…でバッタ」///「ライメイ・ケリ!イヤーッ!」

エクスレッグは、バッタ怪人めいたニンジャ。昆虫類めいた頭部と、バイオ強化された脚部が特徴的。その個性に相応しく、イクサにおいては豊富な足技で敵を翻弄する。
元々は瞬発力を生かした跳躍からの連続キックをひたすらに繰り返すニンジャだったが、増設されたガジェットによりキック力が増強される。これにより彼のキックに電撃を用いた攻撃が追加され、周囲を薙ぎ払う回し蹴り、衝撃波を飛ばす突き蹴りなど、豊富な攻撃手段を得ることとなる。垂直跳躍から繰り出される「ライメイ・ケリ」や「バクレツ・ケリ」は、彼にとってのヒサツ・ワザである。

事実上のサブリーダーの地位にあり、クラブマンとはよくいがみあっている。「仲間と連携しないと真価を発揮できぬサンシタ」とこき下ろしてはいるものの、それがお互い様であることは十分理解している。クールぶった態度こそ保とうとしているが、その内面はクラブマンと大差ない様子。決して不仲ということはない。
基本的に語尾に「カニ」を付けて喋るクラブマンに対して、彼の語尾の「バッタ」は不安定。意識するとそうなるのか、意識しないとそうなるのか。実のところ、彼自身もあまりよく分かっていないらしい。


《ポグフィッシュ》

「ウー」///「ポグフィッシュ」

絵はまだない

ポグフィッシュはフグめいた頭部が特徴となるバイオニンジャ。元がフグであるにも関わらず、腕部にもフグ・ハンドと呼ばれる謎の装備を有する(外見だけだとクラブマンの色違いで、伸縮機能や拘束機能は有さない)。フグ系の毒を取り扱う機構を有し、カラテと同時に敵性ニンジャに対して毒によるダメージをお見舞いする。
戦闘スタイルは極めてシンプルであり、フグ・ハンドでとにかく殴る。精密性は全く考慮されておらず、ただただ手数と危険性の高いカラテ・パンチを繰り出すのみ。決して器用なニンジャとは言えないが、彼は愚直にこの戦術を磨き続けている。また、クラブマンの蟹光線を倣ってか、フグ・ハンド内部には牽制用の短機関銃が仕込まれている。バイオ性は特になく、市販品を内蔵・発砲できるように改造したもの。

アイサツ時以外は「ウー」としか喋らない、寡黙なニンジャ。素朴なカラテに反して頭の回転は早く、基本思考が浪漫に全振りしがちなリーダー・クラブマン、そのクラブマンを諌めるような言動だがその実あまり難しいことは考えていないエクスレッグらよりも状況判断能力に長けており、悪の秘密結社における屋台骨的な存在。そのカラテもカニ・ハンドとの連携により、最大の真価を発揮する。

◆クラブマン

「ウワーッハッハッハ!カニの恐ろしさをその身に叩き込んでやるカニーッ!」///「カニ・ハンドの錆びにしてやるカニ!イヤーッ!」

◆クラブマン (種別:ニンジャ)
カラテ    8  体力   12
ニューロン  7  精神力  6
ワザマエ   5  脚力   3/E
ジツ     0  万札   1

攻撃/射撃/機先/電脳  8/6/7/7
回避/精密/側転/発動  8/5/5/7


◇装備や特記事項
 カニ・ハンド、カニ・スーツ
 『●連続攻撃2』、『●時間差』、
 『◉頑強なる肉体』、『◉常人の3倍の脚力』、『◉トライアングル・リープ』、『◉シャープシューター』
 ※それぞれステータス反映済み。

『カニ・ハンド』:
 武器として、以下の攻撃パターンを使用することができる。
 『●戦闘スタイル:なし』…攻撃難易度N、ダメージ2。
 『●戦闘スタイル:カニ・ハンド強攻撃』…この戦闘スタイルを使用する際は移動フェイズで連続側転できない。攻撃難易度UH、ダメージ3。
 『●戦闘スタイル:カニ・ハンド遠隔攻撃』…攻撃難易度N、ダメージ2。リーチ+1。痛打・サツバツ無効。
 『●戦闘スタイル:拘束』…攻撃難易度N、ダメージ2。痛打・サツバツ無効。この攻撃は「拘束攻撃」のルールを持つ(脱出判定:HARD)。リーチ+1を選択することもできる。
 『●戦闘スタイル:蟹光線』…2ターン連続使用不可。射撃武器であり、この戦闘スタイルを使用する際は移動フェイズで連続側転できない。爆発(カトンLv2相当)、攻撃難易度HARD、連射3、時間差可、マルチ可


◆クラブマン:シークレット・ソサエティ・オブ・ヴィラン

これは、より成長したクラブマンを使用したい場合のデータ例だ。

◆クラブマン (種別:ニンジャ)
カラテ    13  体力   15
ニューロン  8  精神力  8
ワザマエ   6  脚力   6/E
ジツ     2  万札   1

攻撃/射撃/機先/電脳  13/ 6/ 8/ 8
回避/精密/側転/発動  13/ 6/ 6/10


◇装備や特記事項
 カニ・ハンド、カニ・スーツ
 『●連続攻撃3』、『●時間差』、
 『◉頑強なる肉体』、『◉常人の3倍の脚力』、『◉トライアングル・リープ』、『◉シャープシューター』、『◉挑発』、『◉ニューロンブースト/チルアウト』
 『☆ムテキ・アティチュードLv2』 
※それぞれステータス反映済み。

『カニ・ハンド』:
 武器として、以下の攻撃パターンを使用することができる。
 『●戦闘スタイル:なし』…攻撃難易度N、ダメージ2。
 『●戦闘スタイル:カニ・ハンド強攻撃』…この戦闘スタイルを使用する際は移動フェイズで連続側転できない。攻撃難易度UH、ダメージ3。
 『●戦闘スタイル:カニ・ハンド遠隔攻撃』…攻撃難易度N、ダメージ2。リーチ+1。痛打・サツバツ無効。
 『●戦闘スタイル:拘束』…攻撃難易度N、ダメージ2。痛打・サツバツ無効。この攻撃は「拘束攻撃」のルールを持つ(脱出判定:HARD)。リーチ+1を選択することもできる。
 『●戦闘スタイル:蟹光線』…2ターン連続使用不可。射撃武器であり、この戦闘スタイルを使用する際は移動フェイズで連続側転できない。爆発(カトンLv2相当)、攻撃難易度HARD、連射3、時間差可、マルチ可



シナリオ導入のヒント

クラブマンはおよそぞんざいに扱って良いとされている。
基本的にカネ回りに困っている彼らは何でも屋めいてあらゆるビズやアルバイトに手を出しており、おおよそイクサが絡むような荒事は得意な領域としている。
一方で、悪のニンジャを名乗る割には一定のライン引きを設けており(本人曰く「ロマンの無い悪事はつまらない」とのこと)、ソウカイヤやザイバツ、アマクダリといった大所帯や、ヨロシサンを筆頭とした暗黒メガコーポとつるむようなミッションに顔を出すことはほとんど無い。
比較的善良な市民やニンジャの要請についてはなんだかんだで引き受ける一方で、隙を見ては手合わせのように他のニンジャとのイクサに興じたりする。また、本来はミニマムなヒーローショーのようなものを催したいと考えており、正しき者との激しいイクサの末に敗れることに美学を感じているという、めんどくさい趣向の持ち主である。

クラブマンのユウジョウ判定表

ソウカイヤ所属のPCは、ストーリー内で面識を得ているならば、いつでもヘルカイトに対するセンパイ判定を行える。

最重視するパラメータ:【カラテ】(◉「ニンジャソウルの闇」を所持する場合、判定難易度+1)

親密度1:「ワーハッハッハ!オレは悪のニンジャ戦士、クラブマン!我が軍門に下るとは中々見る目があるカニ!」
 報酬:『◉交渉:煽り』/『◉知識:犯罪』

親密度2:「善だろうが悪だろうが、押し付ける正義は好かんカニよ。善には善の、悪には悪の…人それぞれ、抱く正義は違うカニ」
 報酬:『◉挑発』/『◉知識:スポーツ』

親密度3:「我々悪の秘密結社が目指す先はただ一つ!真っ直ぐな正義と悪が対峙する時…そこにロマンがあるカニ。ああ、青春カニねえ…」
 報酬:『◉知識:SFX』/『◉知識:カートゥーン』

親密度4:「アンタの信じる正義は何カニ?良ければ教えて欲しいカニ」
 報酬:『◉不屈の精神』/『◉知識:正義の心』

  死亡:「フフフ…悪の最期は爆発だと相場が……サヨナラ!」
  報酬:『**カニ・ハンド**』
【万札:UR】:『**カニ・ハンド**』
  クラブマンの代名詞たる、カニめいたツメ。掴んだ相手は離さない。
  レリックとして扱う。攻撃フェイズに使用することで、「ムチ」が持つ戦闘スタイル「●拘束攻撃」を行うことができる。


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