#5 ~ 小さな鉄ちゃんママ鉄を育てる~
ギフティッドチャイルドには鉄道好きが多いように感じます。
我が子も幼い頃から鉄道が大好きです。
戦いごっこや車には全く興味を示さず、ひたすら電車を追いかけていました。
最寄り駅に電車を見に行ったり、新幹線にハマった時は「絶対に次の駅で降りること」を約束して1区間だけ乗車したことも。
いったい何がそんなに面白いのか、新幹線のホームから長時間動かずに私を辟易させたこともありました。
子供が目を輝かす姿は本当に愛おしいし、私はどちらかというと気が長いほうではあるけれど。さすがに飽きるって!
一緒に電車に乗った時は、食い入るように窓の外を眺めていました。
そして時々「あれ見て」とか「これ見て」とか言うのです。
私はその方向の景色や看板などの目立つものを探すのですが、自分が伝えたかったものとは違うようで不満顔の我が子。いったい何を指さしているのかわからないこともしばしばでした。
そしてある時気が付きました。
指さしていたものは、私が考えていたものよりずっと電車の近くにあったことに。
我が子はずっと線路や架線、防音壁など、電車に関わるものを見ていたのでした。そして、その分岐部分や特徴のある形状などを私に見てほしかったのです。
なるほど。それはわからないはずです。
私はそれまで、流れる景色の中に子供が伝えたいものを探していました。
その時、同じ景色を見ているようで、親子でも見えているものが全く違うことに気が付きました。
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子供が小学生になると、飛行機でなく電車で日本中を旅するようになりました。
在来線を使って、1日掛けて大回りで隣の駅まで行ったり、寝台列車を使って早朝から観光したり。
長い時間を掛けてゆったり子供と向き合う時間は、いま振り返っても素晴らしかったなと思います。
中学生になると子供だけで行く様に。
中学生でも宿泊可能なユースホステルなどを予約し、困った時にはすぐに連絡がつくようにとGPS付きの携帯を持たせました。
初めのうちは私も心配で、1日に何度も子供の現在地をGPSで確認していましたが、いつ探索しても必ず線路上に居るので、いつしかしなくなりました。
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この、子供だけの旅に慣れていたと言うことが、その後の留学準備に活かせたのは嬉しい誤算でした。 一人で遠出することへのハードルが下がり、留学や、単身で海外の学校見学に行くことに向けての、良いトレーニングになっていたのです。
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そうこうしているうちに、私も今では立派なママ鉄に。電車になんて全く興味が無かったのに不思議なものです。
現在は子供が大きくなり、一緒に出掛ける機会はめっきり少なくなったけれど、趣味として私の一部になっています。
自己紹介時に「趣味は鉄道」と言えるくらいに(笑)
現在お子さんの趣味趣向が理解できない保護者さん、一度とことん付き合ってみませんか。もしかしたら意外な面白さを発見できるかもしれません。
そして、親子でいろいろな話しをするきっかけにもなる鉄道旅、ゆったりと子供との時間を共有する機会におすすめです!
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ギフティッドチャイルドの子育て、不登校、留学を通して我が家が選択してきたアレコレを綴っています。
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