アークナイツ「孤星」に触れて
前のそれぞれのソシャゲに関する感想を書いて
アークナイツのビジュアル面が気になる云々と書きました
すまん、あれは勘違いだった
アークナイツはソシャゲという枠自体が枷であり、同時に車輪となっているだけで
その世界観自体はとても良く練られていて、過去の小説やオマージュもちゃんと踏襲しており、敬意すらある
主に言ってしまえばナウシカ、もっと言えば地球の長い午後のような数あるSFをちゃんと自分ナイズして新しい世界観をまじめに作ろうとしている
お金を稼ぐという面で言えばもっと自己を消して、客にウケるものを取り込んで、それをただひたすら公開していく事に徹する事も出来る
そういうものをイベントストーリー等でやりつつ本筋として他の人達に見せたい世界観をサイドストーリーでやる
そういう戦略で構成されている事が分かった
ただやっぱイケおじ×ケモミミに笑ってしまうよ……
以下ネタバレ
クリステン……
僕はこういうキャラに弱いです
科学者でボスキャラの癖にこの子は良い子過ぎる
目的はただ空を穿ちたいだけ、本当にそれだけなので犠牲を厭わないとかそういうタイプじゃない
自分が独善的な事をやっている事を認識していて研究結果を地上に返す経路を全て整えた上で「全員ここまでやれば死なないでしょ」という仲間への信頼もある
完璧超人すぎる……完璧超人すぎる癖に人格者、無敵かよ……
そら嫉妬するよ……サリアとミュルジス大好きすぎるだろ……
是非いつかの空で違う惑星で原始的なサバイバルする外伝が欲しいですね
科学の進展と倫理の話
ここらへんはサイレンスとパルヴィスの話で分かりやすく文字にされてたし
サブテーマみたいなものになってて分かりやすさを補強してたように思う
凡人であることを受け入れるか拒絶するかを弟子に付きつけられ
そこで心が折れてしまうが、残りの人生を折れたまま生きるなんてのはごめん被る、だから最後の賭けに出て成功し、そのまま死んでいく
科学とは凡人には辿り着けないものであるが故に独善的に進むべきという答えと、科学は人の助けになるべきもので統制されてなければならないという話
オッペンハイマーでも度々取り扱われるテーマで、答えがどっちかなんてのは無い、無いんだけどこの作品においては両方が肯定される
「保存者」
このへんは漫画版ナウシカ、物分かりの良いピラミッドの中にいるあいつだ
でも何万時間と生きてる人格AIという擦られたSFネタがもう一度今見れて嬉しい
ただ機械ではなく一人の人格AIにした理由はわからない、そら気紛れで棺の中の人が殺されるのは当然の話では、メンテナーとしての役割で、色々な問題に人の倫理で対処できる機能が欲しかった、という事なのだろうが
人名維持装置の停止権限すら持っているのであれば、そら棺の人は死ぬよなぁ……、この辺は謎が多い
途中でデータが消えてく中で発狂するネタも久しぶりに見た感じがする
ちなみにケルシー先生、Ama-10ってなんすか先民保護の役割を「保存者」と併せてプリ―スティスに命令されてたって話ですか
でも長い年月で気が変わって今の人種を守る意思を持った、持ったは良いけど海の脅威とサーミの悪魔の脅威と巨獣の脅威があってやばいという事で
まずこの世界でどうにかなると思った先民が一番おかしくないですか
空の壁は隕石やらなんやらの問題への対処なのか、それとも檻だったのか、人口コロニーで外壁を作って、次にコアを作ったら形成された惑星がテラ、という事なのか、突破出来てない北に何かがあるという話でアークナイツはまだまだ謎が多すぎて考察オタクを楽しませそうである
源石に関しては源の石、元ネタは石油であり、石油はそもそも生命の凝縮したものが時間経過で化学変化を起こした物質であるという点から源石はそもそも命の源石、だから感染するとアーツとかなんとか使えて
サルカズは最初の方で進化が完了した生命だから源石との親和性が高く
他種族は生存の為に徐々に源石耐性等を獲得しつつ進化していったとか
そういう話なのかも
とか、色々考える事が多そうではあるが、この辺は数年後を楽しみにする必要があるかもしれない
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