THINK TANK2022希望前進大会ドナルド・トランプ前大統領基調講演(2021年9月12日)
この度の第7回希望前進大会において、私にとって非常に重要なテーマである「朝鮮半島の平和統一という夢」について演説できることを大変光栄に思います。
私はUPF(天宙平和連合)と、特に、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に感謝いたします。
韓総裁は、全世界の平和のために驚くべきことをされています。
朝鮮戦争の混乱の中で、同時5歳だった韓総裁が北から南下する話は(『自叙伝 人類の涙をぬぐう平和の母』第2章に掲載)、全能なる神様への信仰を証す驚くべきエピソードです。
そして、私はもう一人の驚くべき人物、韓鶴子総裁の夫であり、ワシントン・タイムズの創設者であられる文鮮明総裁に感謝の意を表します。
ワシントン・タイムズは、私が多大なる尊敬と感銘の念を抱く言論機関です。文総裁ご夫妻は実に偉大なる業績を立てられました。
また、朝鮮半島における紛争解決を目的として世界中の専門家を一同に会したシンクタンク2022を出帆してくださった韓総裁にお祝いを申し上げます。
ご存知の通り、アメリカ合衆国は朝鮮半島の恒久的な平和構築のため中心的な役割を果たしてきました。
大統領在任時の私の最も誇り得る業績は、南北を含めた全韓民族の明るい未来のための新しい道の構築に寄与したことです。
この未知を通じて分裂と試練の歴史だった過去は誰も想像できない水準にまで癒やされ、朝鮮半島が持つ真の潜在能力が発揮されることでしょう。
これは実に驚くべきことです。
私が大統領に就任した当時、世界が置かれた状況は非常に暗鬱としたものでした。
去る十数年間、アメリカの指導者たちはこの地域いおける脅威の増大に対処することができずにいました。
しかもオバマ元大統領は、朝鮮半島の問題こそが全世界の諸問題の中で、最も大きな悩みの一つであるとまで言及していました。
今振り返ると、私が当選した時点での状況がどれほど危険だったのかを忘れがちです。
ミサイルが飛び交い、核実験が繰り返され、連日大きな脅威と警報発令が続く時期でした。
大統領として私は、悪化の一途をたどる状況をただひたすら傍観するわけにはいきいませんでした。
アメリカの過去の政権が、北朝鮮の問題を解決できずにいたため、私は他の方法によってこの問題に接近しようと決意しました。
私のリーダーシップのもと、アメリカはかつてないほど強力な政策を採用し、アメリカとその同盟国が常に自国民を守れるよう、過去のどの政権よりも多大なる努力を注ぎました。
アメリカは軍事的、外交、経済のすべての面において、一切妥協しませんでした。
私達は決して「核兵器の驚異に晒されない」ことを万民に示しました。
多くの方々が記憶しているように、両国間の言い争いは非常に荒々しく険悪で、容赦ないものでした。
しかし、私は同時に対話と協力の扉を常に開いていました。
どんな指導者でも戦争を仕掛けることはできるけれども、平和の機会を追求するには真の勇気が必要であることを私は知っていました。
私は国民のために良い世界を築く機会があるのであれば、指導者たちは絶対に対話を恐れてはいけないと信じています。
私達の政権が追求した果敢な外交政策の核心は、友好国である韓国と日本との緊密な同盟でした。
文在寅大統領と安倍首相はともに称賛に値します。彼らは素晴らしい仕事をしました。
私達は、私の任期である4年間、誰も予想だにしなかった多くの進展を成しました。
国連安全保障理事会は過去に例がないような対北朝鮮決議を満場一致で採択しました。
また、北朝鮮に抑留中だったアメリカ人の人質たちが救出されました。
非常に重要な事案であるためにもう一度触れますが、私達はアメリカ人の人質を祖国に無事帰還をさせたのです。
そして、北朝鮮の協力により米軍人の遺体を本国に送還することができました。
2018年、私はアメリカ大統領としては初めて、北朝鮮の指導者である金正恩委員長と、シンガポールで会談しました。
私達はとても生産的な関係を結び、非常に重大な目標の同意点を探しました。
それは完全な非核化という実に重要な目標であり、最も重要な言葉です。
翌年の2019年、非武装地帯で金正恩委員長ともう一度会うこととなった私は、北朝鮮の地に足を踏み入れた最初のアメリカ大統領となりました。
ハノイで開かれた2回めとなる米朝首脳会談では、北朝鮮がまだ合意できる準備が整っていないことを知りましたが、私は今も尚、未来に対する希望に満ち溢れていました。
金委員長は、長距離ミサイルの発射も核実験も行わないという、私とのシンガポールでの約束を今日に至るまで守っています。
2017年以降、実際に北朝鮮は主要な武器の実験をしたことがありません。
私は北朝鮮が世界平和のために引き続きこの約束を守ることを願っています。
去る1年半の間、世界的なパンデミックが地球を襲いました。
残念ながら、朝鮮半島を始めとする数多くの国々が多大な被害を受けました。
このコロナウイルスは、全世界の人々に甚大な苦痛をもたらしました。
数多くの生命が奪われた悲劇的なパンデミックから抜け出すために、今こそ葛藤ではなく協力が必要とされているときであることを全員が同意してくれるように祈っています。
今は、敵意を新たにするときではなく、希望を与えるときです。
核の保有や増大に焦点を当てるときではなく、より良い、より美しい世界を造るために、私達の国を再建することに集中すべきときです。
私は北朝鮮の公民に驚くべき未来が待っていることを心から信じています。
北朝鮮が非核化の道を進むならば、彼らには素晴らしい未来を実現することができると信じています。
そのような祝福の日が訪れるまで「強いアメリカ」は、朝鮮半島の平和維持に必要不可欠な力となるでしょう。
最近、他の国のケースにおいて見られるように、弱さがもたらすものはさらなる暴力と混乱だけなのです。
朝鮮半島の平和を願う私達全員の真なる使命は、強くて豊かな国を築くのみならず、強靭な精神力を備えることです。
あらゆる国家は国民と同盟国を守り、国民に対し「より良い未来を残す」という意志を呼び起こすべきです。
これこそが変化を起こし、国を動かし、歴史を作り、最終的には平和をもたらす力であり価値観なのです。
私が以前にも幾度となく主張してきたように、私達が平和を願うならば、愛国者が必要であり、世界万民に神様がくださった生命、自由、及び幸福を追求する権利を尊重しなければなりません。
過去4年間に渡る私の政権は、愛国心に満ちた平和を愛する国々が誇りをもって立ち上がり、確信をもって自国民のために団結するならば、無限なる発展が可能であることを証明しました。
4年前、私はソウルを訪問し、大韓民国の国会で演説する栄光を得ました。
それは実に光栄なことでした。
その日、私が韓国の国民へ伝えたメッセージがありますが、希望するならばいつでも繰り返します。
彼らが朝鮮半島に成し遂げたことは、まさに驚くべきことです。
わずか十数年の間に、彼らは全世界、全地球を感化したのです。
彼らが全世界にもたらした感動は、信じがたいほどに素晴らしいものであり、このことに関しては繰り返し、繰り返し、お祝いを申し上げます。
一代にも満たない期間のうちに、韓国の国民は戦争で荒廃したちを最も偉大な国の一つに変え、アメリカの友好国であり同盟国である偉大なる民主主義国家としました。
韓国の事例がより良い未来と平和を成そうとする私達全員に思い起こさせてくれるのは、私達は絶対に諦めてはならず、希望を失ってはならないということです。
神様に対する信仰と、国民に対する愛をもって、より明るい明日を造るために共に働きましょう。
ありがとうございます。神様の祝福が皆さんと共にありますように。
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