CoffeeCanSat(仮)の作り方#1
缶コーヒーサイズのCANSATを作ろうというコンセプトで始まったこの企画。このnoteでは、開発中のcoffeecansatの作り方について解説していこうと思う。
まず、CANSATとは?
CanSat(カンサット)あるいは缶サット(かんサット)とは、宇宙技術の教育を目的として、小型衛星で用いられるものと類似の技術を使用して製作される、飲料水の缶サイズの小型の模擬人工衛星である。
なぜ、さまざまなものづくりがある中で今CANSATなのか。
結論から言うと、ミッションを達成することがほどほどに難しいからである。この"ほどほど"というところが重要である。すごく難しいと、本業が会社員でつよつよエンジニアでもない私が挫折してしまう恐れがある。戦わずして戦えない状態になるほど怖いものはない。しかし、"ほどほど"だと、もう少し頑張れば何かしらゴールに達成しそうな感じがある。
いわゆるリーンスタートアップである。何かゴールを達成しようとするときに、いきなりその最終ゴールを目指すのではなく、そのゴールに必要な要素から試してみるということが重要である。プロトタイピングやスモールスタートとも言うが、大げさな目標を掲げても計画倒れさせないように少しずつやることが成功の近道と考えている。CANSATはミッションを自分で定義してクリアするという概念なので、これまで挫折を経験された方にはぜひCANSAT開発をオススメしたい。
では、最終ゴールは何か。ほどほどのミッションを設定する自称でもつよつよと虚勢を張ることをしないひ弱な私にも伝えたい思いはある。それは、
「ものづくりに関わって不幸になる人を撲滅したい」
これは日々、メーカで会社員をやっている私の切実な願いである。学生時代ロボコンに明け暮れ、徹夜でロボットを仕上げ、自己実現や自己表現の場を与えてもらった人間の恩返しである。
以降の記事では、coffeecansatの設計の内容やCANSATの開発プロセスについて解説していこうと思う。