独りで気ままに暮らすなら、就職する必要はないのかもしれない
ワーキングプア、働いても働いても暮らしは楽になない。
私もまさにそのワーキンプアの一人なのだけれど、単発の日雇い仕事をするようになって思うのは、今の時代は就職しなくたって十分に生きていけるじゃないかということ。
休みたい日にわざわざ休ませてくださいなんて頭を下げる必要はないし、嫌な職場なら二度と行かなければいいし、日雇いスタッフなんて何も期待されてないからプレッシャーを感じることもないし、人間関係で悩むこともないし、辞める時だって辞めさせてくださいなんて言わなくてもいい。
それでいて地方の中小企業の社員よりも手取り収入なら多く稼げたりすることもあるし、昔に比べて今の時代は本当に良くなったと思う。
たまに昭和の時代は良かったと言う人がいるけれど、実際は全くそんなことはなくて、絶対に今のほうがいい。まあ、社会保障費や税金など、国に取られるお金は昭和のほうが少なかったけれど。
僕はギリギリバブルの時代も知っていて、中卒だからその末期の一番加熱していた時代に社会に出て働いていた。
けれど、そのころの職場はとても過酷だった。
サービス残業は当たり前、上司からの暴力だって普通にあった。頭から熱いコーヒーをかけられたり、ビルの階段でけり倒されたり、課長のデスクから物が飛んできたり。
「お前が間抜けだからわざと嫌がらせをしてるんだ」と、先輩に言われたときはかなりショックだった。
そんな時代に比べたら、今の時代は本当に天国みたいな労働環境だ。
さらに言うと、昔も日雇い仕事というのはあったけど、今とは全く違って手配の人はカタギじゃなかったし、かなり限られた界隈の仕事だった。
それに引き換え、今の時代は職場でパワハラなんてほとんどないし、わざわざ雇われなくてもアプリで仕事を選んで請けることができる。履歴書も面接も必要なくて、普通にまじめにサボらず問題も起こさずにやっていれば、いくらでも仕事を選ばせてくれる。
昔は四十超えたら仕事がないとか言われたけれど、五十を過ぎた私でも選ぶほど仕事があるのは凄いことだ。
という事で、昨日は現場仕事、今日は倉庫作業、明日は引っ越しバイト。
倉庫作業はとても働きやすかったので、来週の前半にとりあえず二日分応募して、スグ採用になった。その後の予定がまだ決まっていないので空白にしてあるけど、予定が入らなければまた行きたい。
もし職場でストレスを感じていて、逃げだしたいけど次の仕事が無くて苦しんでる。
そんな人がいるのなら、まず単発バイトや日雇い派遣を考えてみるといい。特に日雇い派遣は派遣会社がしっかりフォローしてくれるので、凄く働きやすいからおすすめ。
単発バイトは職場によって当たり外れが大きいから、常時大量受け入れしている職場以外はあまりお勧めしない。常に何人も単発バイトが働いているところなら、受け入れ側も慣れてるしちゃんと受け入れの仕組みができている場合が多い。もちろん、受け入れ企業が日雇い派遣に馴れているほうが働きやすいに決まってる。
日雇い派遣で働くには少し条件があるけれど、ダメだとあきらめる前にいちど派遣会社に相談してみるといい。
昔は収入を得るために求人を探して応募して、履歴書を持って面接を受けて、採用されたら雇用主の都合に合わせて働くしかなかった。
しかし今は自分の都合を最優先にして、必要な分だけ好きな時に仕事を入れて働くことができる。
そう、職場ではなく自分のペースで働くことができるのだ。
やりたいことがある、けど生活のためには仕事をしなければならない。そんな人ならなおさら、昔よりも遥かに自由な生き方を選ぶことができる。
良い時代になった。
金銭的な面での贅沢は出来ないけれど、精神的なら凄く贅沢な暮らし方ができるかもしれない。
そう、日雇い暮らしをするならね。