簡単な自己紹介その7

その会社に入ろうと思ったきっかけは、とても不思議なものでした。

当時2006年だったのですが、ITということばが徐々にダサいと言われる時期で、パソコンで作業するのが当たり前の時代の中にあって、全て手書き。

パソコンを人差し指で打ち込んだり、書類に埋もれたりしながら、「あの書類がない」「この書類はどこへ行った」みたいなことを口論すると言った感じで、企業というより個人商店と言ったイメージでした。

それでいながら全国区に商品を出しているメーカー。しかもその業界の中では異色に思えるほど作り込んだものを製造していました。

「良い商品」「新人でも分かるほど稚拙な体制」「全国区で売れる販売網」それでいながらこの体制であれば5年は持たないと思える「危うさ」。

それら全てが、「自分を必要としている環境」だと思えたこと、そして「この会社をもし立て直すことができたなら、本の一冊でも書けるんじゃないか?」という思い。

それらがこの「ろくでもない会社」に入ろうと思った理由でした。

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