妊活日記―軽いノリの日にち変更と「終わった」感
2023/6/19(月):夫婦の妊活日記㉞
※この投稿は私自身の不妊治療、流産の経験を振り返って記事にしているものです。この記事を書いている今も、私たち夫婦は我が子を迎えられる日を夢見て不妊治療をがんばっています。
安産祈願で有名な地元のお寺「中山寺」さんで我が子の供養を終えた私たち夫婦。
「今日の夜7時に夫婦で今後の妊活のことを話し合う」という約束をして、私たちは別々に午後の時間を過ごしました。
その日の夕方、夫は言いました。
「やっぱり話し合い、明日の夜にしてくれん?」
「夫がやっと向き合ってくれようとしている」
そんな風に期待し、喜んでいた私にとってはかなりショックな提案でした。理由を聞くと
「今日は遊びに行ってたし…ちゃんと考えて明日話したい。考える時間が欲しい。軽く言えることじゃないと思うし…」
身体が震えるほどの失望と怒りを感じました。
私と夫婦のこれからについての話…少なくとも私にとっては人生をかけた夢についての話し合いでした。
それが夫にとっては「夕飯の時間を少しずらす」くらい軽いノリで変更できてしまう。
私の人生は夫の友達との遊びの時間よりも軽いモノなのだと突き付けられたような気がして、正直夫の困ったような笑い方に吐き気がするほど苛立っていました。
軽く言えることではないなら、考えることを優先して友達と遊びに何て言って欲しくなかった。
今なら少し違った受け取り方ができたのではないかと思います。
夫の不器用さも今では少し理解して、向き合えるだろう…そんな風に思います。
きっと夫は想像もしていなかったであろう私の怒りっぷりに、夫は慌てて何か話そうとすればするほど言葉が不器用な夫は私にとっては一番辛い言葉を放ってしまう。
起こると理詰めにしてしまう私に対して、夫は慌てて思ってもない言葉をポロッと言ってしまう…その言葉を真に受けて私はより一層腹を立てる…そんないつものケンカの形。この時も夫の言葉は、慌てれば慌てるほど私にとってキツイものでした。いろんな地雷を踏んでは嫁にキレられて、夫がまるで「理解のある夫」とでもいうように自信満々に口にしたのは
「俺は妊活とか詳しくないから…言ってくれたら、指示してくれたらやる!」
…心底ガッカリしました。
それは自分で考えることを放棄した言葉だったから。
私は確かに保育士で、仕事で高校生に所謂「妊娠・出産の仕組み」などの授業もしてきました。
でも、不妊治療については全くの素人で、私も必死に調べて来たのに、夫は自分で調べてみようという気持ちさえないのだと思うと、正直「この人との今までや将来」を考えるのが嫌になりました。
「確かに女性の身体や子育てについては私は知っていることは多いと思う。だけど私にとっても妊活や不妊については分からないことだらけで、子どもが欲しいし自分の問題だと思うから調べたりしている。
子どもは私のものなの?あなたは関係ないの?そういう受け身な態度なら子どもができたとしても不安しかない。自分で調べて自分事としてかんがえて。
その結果によっては、私もいろいろ考えさせてもらう」
そんなことを告げると、夫は慌てて何か調べ、パソコンに入力していました。
重苦しい空気のなか次の日に始まった話し合いは、言葉がへたくそな夫なりの気持ちを箇条書きにしたものを見ながら伝えられました。