他人と縁を結ぶということ―子どもを育てる計画
2023/8/9(水):特別養子縁組㉝
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今日、水曜日は里親制度について考察していきましょう。
今日のテーマは里親が里子に対して保障すべき事柄について。子どもの成育についての計画の取り扱いについて考えていきましょう。
平成17年4月に児童養護施設等の施設長に個々に支援計画を策定されなければならない…ということが決まり、「子ども自立支援計画ガイドライン」として報告されました。そのうえで上記の文章は児童福祉法に定められた、子どもを守るための法律です。
子どもは自分の家に里子に来たからといって自分たちの思い通りに育ててよい…というものでは決してなく、社会養護の元に一人の一人格として敬意をもって尊重されるべきであり、実際研修などでも口酸っぱく説明がなされていました。しかし、その研修の最中ですら里子を「自分たちの所有物でありその人生を思い通りにできる」とでも言うような物言いをする人が少なくないことも感じました。
このその子自信の人生であるということは、何も里子に限らず血のつながりのある我が子にも言えることだと思うのですが…なかなか認識は別のようです。
これは私の保育士経験や研修以外でも学んできた経験からなのですが、我が子には自分の分身として、里子には育ててやる見返りとして子どもの人生をまるで親の物であるように扱ってしまうことがあるように思います。
子どもの人生は里親のモノではなく、実親のものでもない、子ども本人のものでしかないということを認識したうえで、その子を身近に見てきたプロのアドバイスを聞いて支援計画を作成し、遵守することが里親には求められるのです。
また委託されてからも常に計画を守れているか、計画の洗い直しは必要ないだろうか…ということを問い直すことが必要なのではないかと思います。そしてその為には、困りごとや問題点を開示してアドバイスを受けられる強さが大切な能力なのではないでしょうか?
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