夫婦の妊活日記―浮かれる時間と小さな影
2024/3/11(月):妊活記録
※今日も覗いて下さってありがとうございます
こちらの投稿は、私達夫婦の妊娠、流産、不妊治療の日々を振り返って書いたものです。
今この記事を書いている私は、不妊治療の甲斐あって現在妊娠9か月を迎えています。
きっと読む方の状況によっては今の私の状況が辛いという方もいらっしゃると思います。そのような気持ちになられる方は、どうぞ読むことをお控えくださいね。
結婚記念日ディナーの朝に妊娠が発覚した私達。
お店に急遽妊婦対応のお願いをし、ディナーでお世話になることになりました。
明日からまた別の生活が始まってしまう不安と、お腹に赤ちゃんがいる喜び…そして、一人で妊婦生活が始まるという心細さ…いろんな気持ちを抱きしめたまま…それでもやっぱり足元が3センチほど浮いたくらいのフワフワした喜びの気持ちで食事を楽しみました。
「記念日だと伺ったので…」
というお店側からの粋なサービスも、
「世界中が祝福してくれてる♡」
くらいの気持ちでニヤニヤと…
食事中の話題は「どの病院にかかるか」など…
前回の妊娠時にお世話になった病院は何となく避けてみたかったことと、前回は「土曜診療アリ、旦那さんとどうぞ」という病院を選んだのですが、実際問題単身赴任の夫は12週までのクリニックに一緒に行けることはほとんど現実的ではないだろう…ということで、別のクリニックを探してみることになりました。
そして二人で改めて
「もう一回赤ちゃんが来てくれるとはなぁ」
という喜びを嚙みしめながら将来の話をできることが幸せでした。
この時、私達夫婦は特別養子縁組の研修を経験し、丁度次の段階は「施設実習」の日程を決める段階。
その研修についてもどうしようか…ということが次の議題…
やっぱり前回の流産の経験が大きな不安にもなっていた私には、安易に
「順調にいく」
と過程できず、どこかにずっと
「もし何かあったら」
を思って、先の話は軽々しくできない…という感覚もずっと付きまとっていて…めちゃくちゃ明るくて幸せで「人生バラ色♡」な気持ちがある反面、どこかにずっと「どうなるかわからない」という暗い影がつきまとっていた感じでした。
浮かれたいけど、どこかでずっと怖い予感があって浮かれきれない…そんな感じ。
だけど同時に、2回も悲しい思いをすることはないだろう…そんな思いもありました。あんな悲しみを乗り越えた私達なのだから、次こそは幸せになっていいだろう…
どこかでこれまでの日々に見返りを求めているような、そんな感覚だったのかも知れません。
一度目の流産で「妊婦の何割かは流産に涙を流す」ことを頭では分かっていたのに、まさか自分がその状態に陥るとは想像できていなかった私。「まさか自分が…」を痛感したはずだったのに、今回も同じように不安を感じながらも「まさか自分たちが2回も…」なんて、どこかで思っていたのです。