妊活日記―妊婦初心者の悟りと素直なおかん
2023/3/6(月):夫婦の妊活日記⑳
無事にレディースクリニックから「妊娠しています」の言葉をもらった私たち夫婦。
浮かれながら「初めてのたまごクラブ」をAmazonさんに発注しました。「初めてのたまごクラブ」の付録は、「マタニティマーク」と「母子手帳ケース」「妊婦の食生活の制限が書かれた資料」「初めてのパパブック」でした。
特に「マタニティマーク」と「母子手帳ケース」は、不妊で悩んでいた私にとっては憧れの物✨
これらを自分の物として手にできることが嬉しくて嬉しくて…でも、まだ妊婦を名乗るには早すぎるような照れくさいような、新婚の頃を思い出させてくれる感覚でした。
外で確認できるように財布に食事制限の一覧を入れ、通院用のバッグにマタニティマークを付けて…少しずつ少しずつ妊婦としての生活が始まりました。
そしてこの時のもう一つの付録「初めてのパパブック」は、夫に
「妊婦の嫁の取説っぽい感じ。メンタルとか体調のこととか書いてるから、見といてな。」
と渡したものの、この時の夫は「はいは~い。そこ置いといて」と生返事…夫と自分の熱量の差のようなものを感じ、小さな寂しさと孤独を感じました。
自分の妊娠経過や体調、今後のことは夫に言葉で伝えよう!
そうでないと「自分で興味を持って!」「自分の子どもやから自分で調べるやろう」なんて過度な期待をしても、この人のペースはきっと変わらない。
私の体調が悪いことは心配してくれるかも知れないけど、それはきっと私が風邪をひいたときと変わらないだろう…
その後も夫が手にした気配のないこの「初めてのパパブック」を見ながら、そんな風に諦めにも似た感覚と、この人と親になっていく…ということに覚悟を感じていました。
…この当時の気持ちを、私は夫からつい最近聞くことになります。
そして、小さな「どうしよう?」が一つ。
この頃、私の父が喜寿の節目を控えており、私たち夫婦と私の母で「喜寿のお祝いに旅行でも行こうか」と計画していました。
しかし、父の誕生日は妊娠発覚から2か月後…自分の体調がどうなっているか分からない。
その為、本来なら「安定期まで…」と妊娠報告を考えるのですが、母の性格も考え母にのみ伝えることにしました。その時の母の反応は可愛いもので…
「そうな~ん♡
やっぱりな~✨
お母さん、年末に返ってきた時の様子でそんな予感しててん♡
お父さんのお祝いなんかええよ、身体が大事やし!」
父が聞くと苦笑いしそうなくらいあっさりと、お祝い旅行計画はキャンセル。気持ちのいいくらい迷いはありませんでした。
また、「予感がしてた」と言ってたけど、その時には影も形もないのよ…そういう可愛さをもった天然可愛い母の反応でした。
この後、母にまた真逆の報告をすることになるとは、想像もしていませんでした。
その話はまた今度…もうしばらく、妊娠に浮かれた生活にお付き合いください。