徒然日記―夢見がちなおばあちゃんでありたい…コーヒーと美術館
2023/3/24(金):徒然日記⑯
「こんな悲しみが自分に何度も訪れるなんて…」そう思えてしまうような出来事があった今週。
だけど私たち夫婦の幸せな時間や、積み重ねてきた土台は確実に私たちの足元にあって…だからこそ「私たちの未来はきちんと幸せにできる!」そんな風に思えている日々に確かな感触を感じています。
さて、幸せな時間を思い出してのろけましょう!!
先週末、私たち夫婦はちょっとした旅行に行ってきました。
行先は…
淡路島の憧れのカフェ
→徳島の憧れの美術館
→香川の夫が焦がれていたお店
→うどん巡り
→近くには何度も行きながら、実は行ったことのなかった岡山の観光地
→今回のメイン!兄家族に会いに
…など2泊3日のもの。
旅の最終目的は姪っ子への卒業&入学祝いだったのですが、それまでのルートで旅行を楽しんできました。
今回の旅行は、2つの「いつか♡」と私が夢とも意識せずに見ていた小さな夢が一気に叶えてもらえた旅行になりました。
一件目は、大好きな作家・湊かなえさんの行きつけ「タワーコーヒー」さん♡いつかいつか…と思い、身近な読書好きサンが行ったと聞いてはうらやましかったお店。
小さいけれど温かい雰囲気で本格的で、素敵な空間、しかもこの空間が大好きな作品の要素の一部になってしまっているかも…なんて妄想してしまうと、何だかそわそわニヤニヤ落ち着かない。そんな風に思うと私の本への思いのおしゃべりも止まらず、「タワーコーヒーさんでコーヒーを飲みながら湊かなえ作品を読む」という夢は叶ったような結局実現していないような…そんな私達夫婦らしい現実に力の抜けるようなうれしさを感じました。
妊活中の私にはカフェインは飲めずにジュースだったし、次回は子どもと一緒に来てコーヒーを飲める未来が用意されていたら嬉しいな。
二件目の「いつかの夢」は徳島にある「大塚国際美術館」!!
数年前にテレビで見かけて「素敵…いつか✨」と思いながらも、その映像がどこの情報だったのか忘れていたこの美術館。数年後に紅白で映像を観て「ここー!!見つけたー!!米津さんありがとう!!」
ってなった場所でした。
夫は人生初の美術館…気に入ってくれるかな?という一抹の不安も抱きながら叶った夢。…控えめに言ってかなり最高な時間を過ごせました。
もちろん印刷物であって本物ではないけれど、それでも教科書で同じ大きさでしか見てこなかった作品たちの本当の大きさや、だからこそ画家たちのこだわりや視線が少し見えてきたような感覚。今までの「知っているつもり」の作品の一部がちょっと知れたような…だけど、本物を見ていないからこその絵の具の厚みや筆の流れ、空気感と緊張感は味わえていないという「やっぱりいつかは本物も見てみたい」という枯渇感に似た憧れも改めて感じられる経験となりました。
私は今40歳。
まだまだ「いつか」という夢がこんな風に叶うこと、そして自分のなかにどんどん興味深いものが増えていくことの幸せと自分へのちょっとした「捨てたもんじゃない」なんて思ったりする。
私の横には夫がいる。大きな夢である「私たちの子ども」は、私たちの間にはまだいないけれど、この旅行みたいに「気が付いたら一度に2つも叶っちゃった!!」なんて日も、いつか来るのかも知れない。当たり前になった「子どものいる苦労」を「そういえば昔の夢、こんな生活やったなぁ」なんて苦笑いで振り返る…そんな幸せな日が訪れるかもしれない。
貪欲に、明日が来ることを信じて、いつかの夢をいっぱい見ながら、平凡で当たり前で、かけがえのない日常を紡いでいきたい。
20年後30年後、60歳70歳の私はどんな夢を叶えているのだろう。
どんな夢を抱いているのだろう。
きっと楽しくなってフラフラして、一瞬夫を見失って焦る…という姿は、その時も変わっていないだろうと思う。そんなおばあちゃんになりたいと思う。