徒然日記―夫と最後の待ち合わせ:我が子を思うこと
2024/2/23(金):徒然日記
今日も覗いてくださってありがとうございます。
祝日、いかがお過ごしですか?
私は夫とののんびり時間を満喫するぞ!と意気込みながら、夫が寝ている間にこの文章を書いています。
先週、夫との「出産前にしたかったこと」の項目が、また一つ叶いました。
それは夫との「待ち合わせはしご酒デート♡」
仕事終わりの夫と、駅前で待ち合わせをして数件のはしご酒…
これはここ最近の楽しみになっていた夫婦の過ごし方でした。
出産するときっと何年もこのデートの形は難しくなるかな…と思っていたので、夫の泊まりの出張が決まった時に、私から提案しました。
もちろん、妊婦の私はお酒というわけにはいかないけれど、大学が近くにある安い居酒屋さんを数件めぐる夫婦での食事はとっても特別感があって、お酒が入ってちょっとずつ仕事モードから表情が緩んでいく夫の変化も何だか嬉しいもの。
今回巡ったのは、私達の中で「いつもの」なお店をのんびりと…
おいしくて安くて嬉しい時間を過ごさせてもらいました。
話題は夫の仕事のことや、夫の出張中に受けた私の検診のこと…そして、
「次に二人ではしご酒をする時には、私達はどんな関係なんだろう」
「今お腹にいる娘は、何歳になっているのだろう?」
「おじいちゃんのとこに泊まりに行ったりしているのだろうか?」
…なんて、やっぱりお腹にいる我が子のこと。
そんな話をしながら、酔っぱらって声が大きくなっていく夫を見ていると、
「同じような状況で次に夫を見るときには、この人の目じりにもっとシワが刻まれているのかも…」
なんて思うと、なんだかたまらなく幸せでキュンとしたりして…
これまで私たちは、授かった子どものことを考えて話をする機会は何度も、そして何年にも渡ってありました。
だけどそのうちの何分の一かは、悲しい想像として泡のように消えてしまって、夫婦で話した時間すらも流産の悲しさとセットになって、ちょっと苦い思いを纏ったものになっていました。
そんな悲しさや悔しさ諦めの気持ち…たくさんの苦しさを受け止めて来たからこそ、きっと今度こそは生まれてきてくれるであろう小さくて重たくて大切な命について話をできることの喜びと有難さを実感し、この時間を幸せだと感じることができる…夫とのこんな時間が心から嬉しくて、この気持ちを覚えていたいと思います。
きっと本当に我が子が生まれて大変な日々が来たら、そんな有難さが霞んでしまう瞬間もあるのだと思うから。
恵まれたことに、私の今までは不妊治療の辛さも妊婦としての体調不良も、それまでの「治療できないつらさ」「授かれない悲しさ」を知っていたから、「大変」ではあったけど辛さは感じたことがなくて、「夢にまで見た大変さ✨」なんて受け止め方ができてきました。
出産・育児もそう受け止めて踏ん張っていけたらいいなぁと夢を見ています。不安もめちゃくちゃ大きいし、夫に聞いてもらってなんとかバランスをとることも多いけど、授かったからこその悩みだから、思う存分悩んで、考えていきたい。
私の身体に宿ってくれたのに見送ることしかできなかった性別も分からない命たちのことは、きっと明るい思い出にできる日なんてやって来ないと思う。
先日も、夫とのおしゃべりで私から話題にした時、まともに話ができなくて泣いてしまう自分に「まだこんな風になってしまうんだ…」と驚きました。(書いている今も、涙が自動的に出てきて困っています)
お腹に来てくれた命たちのことを悲しい過去として蓋をすることなく、私達夫婦の大切な経験として抱きしめ、今度生まれてくれる命を同様に大切に紡いでいけるように、そんな夫婦になっていけるように…
どうかこれからの私達夫婦が、今度こそこの手で、そして夫のごつい手で我が子に触れて嬉しい悩みを沢山いだけますように…
あばらを蹴られて苦悶しながら、41歳の高齢母ちゃんは今日も涙目で将来を妄想しています。
どうか、次のはしご酒の日には、「大きくなった我が子の話題」で深い笑いジワを刻みながら二人で笑っていられますように!
とりあえずその為に、今日をがんばって、今日の夫婦も仲良くありますように。今日も嬉しいを紡いでいけますように。