
13.筑波山神社へ
三峯神社でご祈祷して頂き、お札を家の神棚へ置いてから、神棚の前に、女の神様と、男の神様が現れ、二人並んでいるという息子。三峯神社の主祭神のイザナギ、イザナミでは?
筑波山神社も気になり出し、調べてみるとこちらの主祭神も同じく、イザナギ、イザナミ。気になり出したら止まらず、どうしたら息子も行くと言ってくれるだろうか?
そうだ!息子がずっと前から行きたがっていた、わんわんランドが近くにある!最近、ペットに犬を飼いたいと言うようになった息子。それまではペットショップに行っては、見て癒され、ときどき抱かせてもらえるだけで満足だったのが、今度はお散歩してみたいという。学校のお友達から、わんわんランドで犬のお散歩してきたという話を何人かから聞き、ずいぶん前からいつになったら行けるの?と言われていたのだ。
そして週末、電車を乗り継ぎ、朝早く筑波山神社→わんわんランドの旅へと向かった。
午後はわんわんらんどへ行く都合上、筑波山頂上へは、時間節約のため、行きはケーブルカー、帰りはロープウェイを利用することにした。
ケーブルカーを降りると、展望台へと登った。お天気にも恵まれ、遠く彼方にスカイツリーが見えた。本殿のある男体山、女体山はそこから徒歩でさらに登る。
先に、男体山へ登ることにした。15分程で伊弉諾尊を祀る本殿へ到着した。本殿とちょうど対面はるか彼方に富士山がくっきり。
「あれ、富士山?」と息子。
「そうだね~きれいに見えるね!」
「お母さん、天狗が視えるよ。」と、まわりの人を気にしてヒソヒソと言う息子。
「どこに?!」
「あの富士山のところに。」
「え!?富士山のどこにどういう風に天狗が視えるの?大きさは?どのくらいの人数?」
「黒っぽく視えるんだけど、沢山、富士山の周りを飛んでるんだよ。沢山過ぎて数えられないくらい。」
「え~!???」驚きを隠せない私だったが、人が周りに沢山いるので、なんとか沢山聞きたい気持ちを抑えて、しばらく黙って展望台のところまで下山した。
富士山に天狗?すぐにスマフォで検索してみると、富士山の五合目周辺は「天狗の庭」と呼ばれ、天狗が支配していたという言い伝えがあり、道開きの神様として祀られている神社があるという。
息子が視ていることに、間違いはないんだなと思った。
次に、反対側のイザナミが祀られている本堂を目指し、女体山へ登った。こちらは、途中、売店があったり、聖なる石があったりと男体山に比べると柔らかい空気感を個人的には感じた。
本堂の横に到着する。大きな岩場に立つと、つくばの街が一望できる。
すると、大きなアゲハチョウが2羽。どこからともなくふわふわ飛んできた。羽の模様がくっきり黒と黄色に分かれていて、とても美しかった。
どうしてこんな高いところにアゲハチョウが?!と思っていると、もういなくなっていた。
記念写真を撮り終えると、本殿へ。
参拝しようとすると、さっきのアゲハチョウが一羽だけ視界に入ってきた。ヒラヒラこっちに飛んできたんだなと思って、参拝を終えるともういなくなっていた。
すると息子が耳元で、
「お母さん、着物を着た女の人がそこに座っているよ。」と、本殿の前を指して小声で言う。
「え?!もしかして、イザナミなんじゃない?おうちにいる神様と同じ?」
「着物の模様はちょっと違うけど、そっくりだよ。」
と、息子に言われた瞬間、ゾクゾクと鳥肌がたった。
「もしかして、さっきの2羽のアゲハチョウ、イザナギとイザナミだったんじゃない?さっきこっちにいた1羽はイザナミで、Rが来たのを歓迎してくれていたんじゃないかな?絶対そうだよ。」
止まらない鳥肌。今日もすごい体験をしたなと思いながら、一気に下山して行った。
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午前中の神秘体験を経て、午後は息子の念願のわんわんランドへ。
息子は、今、目に”視えない世界”と”見える世界”が同時にある、なんの区別もない現実の中で生きている。ただ、そういう現実の中で生きている人は少ないと気付いているので、第三者の前で声をあげて話すのはためらいがあるようだ。
息子の目を通して、視えない世界を垣間見させてもらうと、視えなくても、さまざまなことを肌で感じさせてもらったり、今まで気づかなかったことに自然と意識がいくようになった。
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