恋した女性は義手だった
なにぶんにも母が教育ママだったもので、小学生の頃からいろいろな本を読まされたものである。
図書館から色々な本を借りてきたものだった。
その中で、大瀬しのぶというハゲのローカルタレントの自叙伝もあった。
昭和の末頃、いろいろなローカルCMに出ていたので、当時の故郷の人の間では有名な存在だったはずだ。
YouTubeで残っているのはこのくらいだろうか。
しかしトレードマークのハゲがこれでは分からない。
ともあれ、本自体は昭和60年に、芸歴30年を記念して出版した本なのだという。
大瀬しのぶは、若いころ家業が嫌でいろいろな職を転々としたようだ。
それでも、行く先行く先で、その話術の面白さから周囲の人気を得ていたようだ。
そのことが、芸人としての道を歩むことにつながっていったようだ。
大要としては以下の通り。
これが書かれたのはいつ頃だろうか。
昭和60年に芸歴30年というから、その前になるわけで、おそらく昭和20年代だろうか。
自分が同じ状況になったらどうなっていただろうか。
絶対に引き止めたり押し倒したりしていなかったという保証はなかったかもしれない。
ともあれ、教育のために本を借りてきたであろう母は、息子がこんな異常なフェチを拗らせることになるだろうとは思っていなかっただろう。
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