モノを擬人化する癖


昨日面白いことを聞いた。友人とゲームをしながら指摘されたのだが、私はどうも物事を擬人化する癖があるらしい。

ずっとモバイルルーターの通信がよくなかったので

Wi-Fiのご機嫌が斜めだのちょっとあんた(WiFiに向かってのアンタ)私がなにしたって言うのよだのご飯さっき食べたばかりでしょ(Wi-Fiの充電のこと)だの、数時間の通話で何度もそんなことを言っていた。

マルチタスクなんてできないのでゲームに集中している。その最中の会話に言葉遣いへ気を回してる余裕はない。つまりそれら擬人化をしている行動は全て無意識のもとである。言われるまで気づかなかったので、そう指摘された時は驚きつつ、我ながらちょっと面白かった。

物事を擬人化するというのは、人にわかりやすく伝えようとしている姿勢であるそうだ。普通にWi-Fiの通信状況が悪いだけでも伝わるのに、そう言い換える。ものを人間視線に、主観的にする言い方はやはり理解しやすい。

あとは、そうモノに息を吹き込むような物言いが、そこの会話に参加こそはしていないのに、そこにいて私たちの会話を聞いているような、新たなキャラクターを生み出しているようで、面白い。と言うのもあるのかもしれない。

私は元から喋り方に特徴があるとは言われてきた。別に擬人化しようとしていたとかではない。ただ常に人にクスッとしてもらえるようと、耳馴染みのない不思議なワードチョイスをしようと努めてはいた。おそらくそれを追求した結果の一つに擬人化表現があるような気がする。

あとは塾講師アルバイトのおかげだろう。初めて見聞きする知識など普通すんなり入ってこない。だから勉強に苦手意識を抱く

しかし、そこに擬人化を入れていくと、なんだか新しい友達の名前と紹介を聞いているような、そんな感覚になるようである。子どもたちが笑ってくれる。かなり覚えやすいらしく、仮に一度知識を忘れかけてもあの時のあの変な自己紹介をされた、あの知識の話と引き出してくれている。

小学生低学年中学受験、大学受験までどの教え方でもこれは使える。友人や年上の方との会話でも取り入れている。後者の場合だと、私の表現に多少のツッコミを入れてくれる方が多くなり、しばらく会話のネタになる。

なにその言い方!
面白い!!

うむ。

忘却曲線の話も踏まえて、特に会話は形に残らないのだから、よりその曲線の傾きの値は大きくなるだろう。そうなると、印象に残る会話とは、インパクトがあることが大切である。できれば声を出して笑ってもらえる瞬間があるのが良さそうだ。

そのクスッとにぜひ擬人化で、キャラクターを生み出してみてほしい。

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