男子校が多いから女子が平等な教育を受けられないというブログについて
(この記事はやや可燃性が高そうな話題を扱っています。薪を焚べる場合には全て読んでいただいた上で点火していただくことをお勧めします)
あるブログを見つけた。
ブログ主の主張の1つである「男子と女子の教育格差」については実際に自分もあると思うのでそこに関して異論はない。
問題は「だから男子校/女子校を共学化するべきだ」という主張についてである。この主張については違和感があったのでその違和感を言語化してみたいと思って全く使っていなかったnoteを使うことにした次第だ。
では、どういう違和感なのか。
まずは自分が抱いた違和感についてちょっと掘り下げたい。そもそもはるまか自身は女子校も男子校も別にいいのでは?と思っている。自分自身も男子校だったからだろうか。
え、じゃあそれって自己保身的なやつじゃん。
待て待て、落ち着いて考えねば。
男子校にせよ女子校にせよ個人的にはやや個性的、いやまあまあ個性的な御方が多いと思っている。悪く言えばヤバいやつ多め。
じゃあ共学化すればそういうやつがいなくなるってことじゃん!寂しい!まあ感情的にはこんなとこだろうか。
もう少しこの感情部分を抽象化・論理化して考えたい。
まず、集団の存続を考える場合に最も大事なのは「多様性」ではないかと思う。多様性というのは集団内にいろんなタイプがいてもいいよねという考え方。共学化してしまえば集団は均一化され「多様性」というものは消えるのではないだろうか。つまり今までそういう学校にいた個性的な人がいなくなる。そうやって同じような人しかいなくなった集団は淘汰されやすいだろうし、中にいても面白くはないだろう?(こういう均質化を是とする人もいると思う。)
というのが個人的にうつらうつら考えた所感である。それじゃあ平等はどうするんだ、という声もあろう。平等と多様性は割と対立する概念であると思っているので両立はしばしば難しいが、男子校の教師に講義に来てもらうとか他のやりようがあるのではないかと思ってしまう。また、今ある女子校をトップに育てることも対応策として機能するだろう。
というわけで個人的には全学校の共学化には反対なのかなと思う。教育格差の問題と多様性の問題は別で考えるべきだろう。
*本題から外れると思って上には書かなかったがこの合格力ランキングの算出方法が微妙である。記事によれば「対象となる大学/医学部ごとに、河合塾による偏差値(ボーダーランク)を主として参照して算出した難度を各高校の合格人数にかけて加重平均した合計を2019年卒業生数で除した。」とある。これってかなり医学部に偏った試算なので医学部に行きたい生徒が少ないだけでも下位になってしまう可能性がある。ブログ主がなぜこの指標を選んだのかは本文からは読み取れなかったのでもしかしたら他にまともな指標がなかったのかもしれない。
*あと、今回書いてて逆に性的マイノリティーだけの学校も個人的には作らんくていいんかな?って思った。ただこれはちょっとまた別の話のような気もして考えがちゃんとまとまらなかった。
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