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「鳥取を巡る旅」第2回は若桜町
今日から11月となってより一層肌寒くなりましたね。
この季節になると「朝晩は冷えるから服装困るよね」という会話を毎年の恒例行事のようにしています。
季節の変わり目は周りの景色も衣替えが始まります。
少しずつ赤や黄色が増えて冷えた体を心からほんのり温めてくれる。
皆さんも体長管理には十分お気をつけくださいね。
さて、今回は例の企画の第2弾!!!
「鳥取県の4市14町1村を巡って写真集を作る」の2/14町目です。
完結するのはいつになるやら...(笑)
前回の第1回目はすでにnoteにまとめていますので、まだご覧になられてない方は下記よりご覧ください。
それでは、Let's Go !!
今回第2弾で選んだのは「若桜町」兵庫県との県境にある町で八頭郡に属しています。人口は約2800人と小さな町ですが山々に囲まれ自然で溢れています。若桜町には氷ノ山があり、冬季はウインタースポーツを楽しむ人々で賑わいを見せる。僕自身鳥取県民でありながら若桜町に行ったのは記憶しているだけで3回。「若桜町について知ってることある?」と聞かれても何も答えられません。そのレベルだからこそ、「ちゃんと知りたい!」そう思って巡ってきました。
鳥取市から車を走らせること約20分、開けていた視界が少しずつ狭くなり山々が両脇に見えるようになります。若桜町と書かれた看板を通り過ぎ期待と好奇心で車内に流れる音楽に声が重なる。チラッと脇道を見ると「あっ」となり車を停めます。
こういう奥まで続く道は人生のようで「この先何が待ち受けているのだろう」と感じることがよくあります。考えすぎですね(笑)
若桜町には若桜鉄道という鉄道があります。鳥取県はJR、智頭急行、若桜鉄道の3大鉄道がありそのひとつが若桜町に。線路脇で揺れるススキに秋らしさを感じ風になびく姿が手を振っているように見えました。
踏切近くのバス停の中には自転車があり何となく田舎らしさを感じました。
しばらく道を進むと道の駅が見えたので情報収集をかねて一休み、ちょうどお昼時であると僕の腹時計が伝えてくれました。
するとどこからか美味しそうな香りが辺りを漂ってくる。鼻をヒクヒクして周りを見渡すとちょうど真向かいのお店かららしい。
どうやらカリーハウスMAHAREというカレー屋さんのようです。
メニューをパッと見て「鹿スネ肉カレー」をオーダーしました。
鹿肉をはじめて食べるのでどんな味だろうかとドキドキ。
カレーの香りは食欲をそそりますよね。
目の前に置かれた瞬間、いっきに空腹感が込み上げてきました。
手を合わせ一目散に鹿肉にスプーンを入れてビックリ、「やわらかい」と小声で呟きました。どことなく硬いのかなと思っていたのですがホロホロとしたお肉は柔らかくジューシーでクセもなく美味しかったです。また行きます(笑)
腹ごしらえを終え高台を目指します。若桜町はススキが至る所にあって風になびく姿が優雅で美しくて見とれてしまう。道路の脇を透き通る川が流れ空に向かって伸びる杉の間を風が通り抜ける。車を走らせること約15分山頂に到着。
ここから徒歩に変更。着いて早々にこんな看板を見つけてしまいました。自然豊かな場所である証拠ですがやはり対策は必要。カメラバッグに鈴をくくりつけ脇の小道を突き進みます。
マイナスイオンを吸収しつつ自然を肌で感じながら目的地を目指す。所々に見える木漏れ日が綺麗でうっとり癒されます。想像以上に道が狭く険しい道のりで運動不足の身体には少々こたえます(笑)
色づき始めたもみじに見とれながら進むと石垣が見えてきました。どうやら目的地までもう少しのようです。道中何人かとすれ違いながら鈴の音色が響く。
目指していた山頂に着きました。「若桜鬼ヶ城」は1617年に廃城になってから400年が経ちましたが、全国的に珍しい造りでもあるため平成20年に国史跡に指定されました。鳥取県東部はかつて因幡と呼ばれ鳥取城、鹿野城と共に三名城として高く評価されたそうです。
ここからの眺めは息を飲む美しさでした。ハァハァと息切れしながらもシャッターを切り手ブレしてないことに安堵。遠くに見える山々は山頂から少しずつ紅葉し色が移り変わっていました。しばらくボーッと眺めていました。
山頂から見る町はジオラマのようで大自然と人工物が融合した姿に美しさを感じました。収穫が終わった田んぼとその脇を走る道路がまるで細胞と毛細血管のようで1人テンションが上がっていたのは内緒でお願いします(笑)
若桜町にお越しの際はぜひ「若桜鬼ヶ城」に足を運んでみてください。ここから四季の移り変わりを観察したいものです。
来た道を戻り、次なる目的地に向けてナビを設定します。
出だしから絶景に出会えて気分が高まります。もうルンルン。
次に訪れたのは日本三大投げ入り堂のひとつ不動院岩屋堂。コロナウイルス感染対策の一環なのか敷地内は立ち入り禁止だったので遠目からその神秘的な佇まいにパワーを貰います。ちなみに日本三大投げ入り堂のうち2つが鳥取県にありもう1つは大分県にあるそうです。
お次は氷ノ山を目指し車を走らせました。余韻に浸り歌っていると気づいたら山頂付近まで来ていました。標高が上がるにつれて周りの景色が暖色に移り変わります。冬季はスキー場として賑わうため合間合間でリフトが見えます。この時期のゲレンデはススキで一面を覆われています。この付近には棚田が点在しているようでそのひとつが春米の棚田です。今はすっかり地面が見えてしまっていますが「夏は絶景だでぇ〜」と通りすがりのおじいちゃんのお墨付きですので棚田ファンの皆さんはぜひ!少しずつ日が傾いてきたので足早に若桜町内へ戻ります。
15時前に町内に到着。駅横の駐車場に車を停め歩きはじめます。若桜町はその名前に桜が入ることもあって町の木は桜です。若桜駅にはSLが置いてあり親子で賑わっていました。
若桜駅にはカフェスペースもあるようで観光客だろうか広い年齢層の方々で席が埋まり明るい声が構内に広がる。ほっと一息コーヒーでもと思いましたが先を急ぐため断念。内装はレトロながらもおしゃれな雰囲気でした。
駅前のメインストリートを突き進みます。夕方になると柔らかな光に町が包まれ花たちが輝いていました。観光客以外は町民に会えず第一村人を夢見て散策。
昭和おもちゃ館という看板が目に入り吸い込まれるようにお店へ。中を見ると懐かしい駄菓子屋おもちゃでいっぱいでした。駄菓子好きの僕としては願っても無い状況に両手いっぱいの駄菓子をレジへ。駄菓子に夢中すぎて写真を撮り忘れていましたごめんなさい(笑)
倉通りと呼ばれる白壁と赤瓦に囲まれた風情ある小道を駄菓子と共に進む。側溝を流れる清流の音に癒されます。若桜町の駅周辺は綺麗な水が流れておりその音が特徴のひとつでもあります。
最終目的地を目指しつつも陽が暮れ続け辺りが薄暗くなってきました。もっとゆっくり巡りたかったなと振り返りつつ歩きながらシャッターを切る。しばらく歩くと目的地が見えてきました。
創業明治43年から続く老舗の「弁天まんじゅう本舗」現在の店主は4代目になるそうです。言わずと知れた若桜町の名物。
まんじゅうの表面には「鶴亀桜」の3種類の模様が施され、鶴は家内安全、亀は円満長寿、桜は商売繁盛を表しています。赤と緑には縁結びの願いが込められ縁起物として多くの方が買い求めお店を訪れます。家族で食べるために購入しました。薄いお餅の中にはほんのり甘いあんこが入っていてペロリと食べられます。
これで今回の若桜町を巡る旅は終わりです。鳥取県のなかでも山間部の町で高低差のある移動でした。自然をいっぱい感じつつ観光やレジャーにもってこいの町だと感じました。感想やコメントなどお気軽にお寄せください。今後の参考にさせて頂きます。最後までご覧くださりありがとうございました!
Twitterでは鳥取の魅力を中心にお届けしています
「鳥取の魅力を再発見したい」と良く耳にする。
— マカベ スバル / 鳥取の魅力を発信 (@maka_tottori_pr) September 11, 2020
自分もその1人だが、どう伝えるべきなのか?
今も自問自答を繰り返してる真っ只中です。
「鳥取県の4市14町1村を巡って自分が感じた魅力を写真に納めて写真集にしたい」
そんな想いが湧いてきました。
鳥取の魅力を県内外の人に届けたい。
今の目標。 pic.twitter.com/cZW0aeQfwX
SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影
写真イベント企画 / 鳥取のPR活動も行なっている。
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