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佐倉市のまちづくり会社「佐倉家守舎」に潜入してみた

前回に引き続き、都市経営プロスクOBの事業に潜入シリーズです。今回はスクールOB榊田さんとそのお仲間が運営する「佐倉家守舎」が手掛ける事業について、現地をご案内いただきました!

ヒト・コト・モノを紡いでまちに変化を生み出す「佐倉家守舎」

一般社団法人佐倉家守舎(さくらやもりしゃ)は民間主導のまちづくりを行うために設立された法人です。民間と行政の両方のプレイヤーから構成されており、両者の仲介役としてスピード・柔軟性・マーケティングを重視しながら、覚悟を決めて中長期的なまちづくり事業に取り組んでおられます。

そして、まちのヒト・コト・モノを紡ぎ、個々を弱い一本の糸のままにせず、何本も紡ぐことで強く持続可能な力にしていこうと考えているそうです。

今回は、そんな佐倉家守舎の仕掛ける事業についていくつかご紹介します。

また佐倉家守舎については、ぜひ下記サイトの記事もご覧ください。

ハンドメイド作家さんがショッピングモールに出店!シェアアトリエ「ふわいえ」

今年の9月1日、佐倉家守舎とイオンタウンが提携し、イオンタウンユーカリが丘店東街区3階にシェアアトリエ「ふわいえ」がプレオープンしました。

ハンドメイド作家さんなどの女性によって運営されており、今はボランティアベースでの運営となっているようですが、実績を積み重ねていきマネタイズを目指しているそうです。

しかしスタッフのみなさん、モチベーションが非常に高い!基本的には自らの作品を売る方がスタッフさんも兼ねていますが、中には純粋にスタッフだけをしに来られている方もいらっしゃるほど。

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そんなスタッフの皆さんのお気持ちを聞いていたら、名言が出るわ出るわ!

私たちはみんなやっていることは違うけど、向いている方向は同じ。
現在はボランティアベースだけど、ここでの体験は時給に相当するものだと思っているから楽しくやっている。
みんな育児があって、必ずしも毎回来れないこともある。でも、それはお互い様。「行けなくてゴメン」じゃなくて、「こんな楽しいところに行けなくて残念」なんじゃないかな。
こういう場所がないと、育児以外に人とコミュニケーションを取る機会が限られている。ここでは作家同士やお客様ともコミュニケーションを取ることができる。それがとても楽しいし、やりがいを感じる。

こういった、旧来的な男性社会のあり方に限定されないモチベーション構造を感じることも、とても重要なことだと思います。「ふわいえ」の皆さん、とても大切な気づきをありがとうございました!

家具工場をリノベーションした「おもてなしラボ」

おもてなしラボは古く赴きある家具工場をリノベーションした施設で、ゲストハウスにコワーキングスペースとレンタルスペースが共存しています。

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佐倉市の成田空港と東京の中間にあるという立地特性も活かしており、コロナ禍の前は多くの外国人旅行者が訪れていたようです。

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元々の建物の構造や雰囲気を活かした、ワクワクとちょっとドキドキが入り混じる空間です。このコミュニティスペースはなんだかずっと滞在したくなりますね!

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道路空間でまちの期待値を上げるナイトマルシェ「mochiyoru」

さて、夕方からはmochiyoruに潜入です。このナイトマルシェはなんと道路上で実施されるものです。二車線の一方通行の通りについて、警察などの許可を得て片側一車線を封鎖してしまいます。そしてその内側にキッチンカーや屋台、飲食スペースを配置することで、「車のための道路」から「人のための道路」に様変わりするのです。

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準備中の、「今から道路ジャックしちゃうぜ!」という感覚、なかなか気持ちいいですよ。笑

このmochiyoruのコンセプトとして、周辺の商店から買ってきたものもイベントブース内で飲み食いしてよい、ということになっています。経済効果をイベント内に留めるのではなく、街の中にも波及させていくための工夫ですね。

日も暮れてくるとどこからともなく人びとが集まり、よい気候のなか、オープンスペースで3密を避けながらも楽しい時間を送っているのでした。

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佐倉家守舎としては、mochiyoruを実施することで、「このエリアが面白い」ということをまちの人たちに認知してもらいたいと考えているようです。そして実際に参加者層にも毎回変化があるなど、人の動きが変わっている様子。

このような手を打ちながらエリアの期待値を高めて価値を上げることで、さらにそれを元手に効果的なまちへの再投資を行っていくというのが”家守”という役目なのですね。

そしてまた、今政策的にも推進されているウォーカブルシティ、「人のための道路をつくる」という視点から見ても、まさしくそれが達成されている瞬間でした。

佐倉市のみなさん、ありがとうございました!

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