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一般利用者のための【完全!劇場利用マニュアル】 ~もうスタッフに怒られない!w~ vol.4

またまたお読み頂きありがとうございます。
本来なら、前回の「音響スタッフ」の続きで「照明スタッフ」のお話しをする予定だったのですが、

実はここ最近、いま僕がいるホールでも問題になっている、

スタッフの人員数と増員スタッフ数

が、兎に角「ヤバい」ことになってる事を危惧して、敢えて番外編として挙げます。

今回は、

【舞台スタッフの人員数と増員スタッフ、その不確かさに気を付けろ!】
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利用者さまがホールをお借り頂いた際、ホールのサイズに合わせて「舞台管理スタッフ」が付きます。これは先にお支払い頂いたホール利用料金に含まれている人件費です。
前に「ホール管理には舞台音響照明で各1名が管理に付きます」と書きましたが、ホールの規模が大きくなると管理スタッフもその分増えることになります。
例えば今僕のいる劇場の大ホールなら
舞台:3名
照明、音響:各2名 
トータル7名で運用します。

ですがここで、もう一回言います!

この7名の人件費はホール利用料に含まれていますが、皆さんが利用者として当日、

7名、いなかったら?


、、いやあるんです。
ぶっちゃけしょっちゅうです。
1~2名欠員なんてザラです。

でもじゃあなんで、人が少ないのに催しが回るのか?

回すんです、無理矢理。

他ホールの担当が空き時間に手伝いに来てくれたり、なんやかんやで。

でもね、ちょっと待って下さいよ。

それって利用者さまからすると、
本来いるべきスタッフが少ない中であたしらやってるの?
料金に含まれたスタッフ人数がいてないの?なんで?

となりますよね。

でも、現場ではそんなクレームはほぼ上がりません。なぜなら、

利用者さまはスタッフの人数なんていちいち気にしてないからー!!

ま、ね、管理スタッフはホール利用料金に含まれてるからそうそう気にも病まないとは思います。

し、か、し、

これからとんでもなく怖い話しをします。
覚悟して下さいね。


【増員スタッフの人数すら間引いてごまかしてる現状】


これはね、もうほんと公共の場でいうとかなりヤバい案件ですが、それでも僕はそんな「なし崩しな不正」を許せないので暴露します。


前にも少し書きましたが、管理スタッフとは別に、舞台演出の為に必要な「増員スタッフ」さんを発注しなければならないことは屡々あります。
舞台なら、反響板を組んだり雛壇組んだり、
照明なら派手な照明演出に合わせて人員も増えるし、
音響は、ダンスやバンドものならやはり人員が沢山必要になります。

その「増員スタッフ」に対しての人件費は

別料金

になります。

利用区分にもよりますが、ま、朝から晩までなら1名あたり3万円くらいになります。

それがぁ!!!!!!

今日もありましたが、大ホールで3名の大道具スタッフを発注が、手配できたのは

2名

更に、管理スタッフも3名いないといけないところを

2名

まあね、この時期このご時世で、なかなかスタッフを手配できないというのは百歩譲っても理解できるとして、
それでも

金もらってて正規の人員を手配できていない。そして、それを利用者さまには特に報告もせず、前見積り通りの金額を請求する。

これ完全にアウトやないですか?

つまり、利用者さま目線で言うと、

「発注通りにスタッフがキチンと人数分手配されているか」

を、チェックしてもらう必要があります。

そんなんわからんし、いちいち聞くの失礼やわー

と思うかもしれません。

でも、それをやっておかないと、無駄に貴方のお財布が10万円20万円、損することになるのです。

手配した舞台スタッフは、キチンと人数分いるのか?

ちゃんとチェックしましょう。

とは言われても、どうやってチェックとかしたら???

ですよね。なので、内部の僕だからこそ考えました。

5円玉でいいので、発注した増員スタッフ分の「ポチ袋」を配りましょう。 
「一人一人にご挨拶したいので」
とか言って、増員スタッフがちゃんと人数分いるか確認。
チーフとかが「あ、纏めて渡しておきますので」とか言ったら大体その人の顔はひきつってますw


ああまた長くなりましたが、これは見過ごされてるようで、実は利用者さまにとっては盲点の「人件費搾取」問題で、大なり小なりいろんな劇場で行われてることです。
ゆめゆめ、お気をつけ下さい。

さ、次回はようやく「照明」スタッフの話に入れるかな?

次回もお楽しみに✨



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