映画「ゴールドボーイ」の【まさか】を考察する。
お読みいただきありがとうございます。
ここでは、情宣もむなしく、消え入りそうな最高傑作サスペンス映画
「ゴールドボーイ」
を観た僕が、観終わった後に感じた
「ある違和感」
からの、勝手な作品考察になります。
当然、ネタバレ満載なので、未観の方はそっと閉じて
観てからもっかい読んでくださいねw
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いちいちストーリーは割愛します。
観た人が読んでくださってる前提で進めます。
要点はこのシーン。
序盤
殺人現場を録画された東が、地下駐車場で録画した中学生3人に脅される。
「場所を変えよう」
と3人を車に乗せて岸壁へ。
車中、仲間のヒロシは東にバタフライナイフを首元に突き付けている。
そして、交渉が不利になると、東は
ヒロシのナイフを奪い取り、3人を刺し殺す!!!
が、その後も
「そんなことはなかった」
かのように話は進んでいきます。
それ以降も、そんな「妄想」的なシーンは皆無で、
現実世界での騙し騙されの世界が展開する。
なので、その惨殺シーンは
「追い詰められた東の妄想(望み?)」
なのであったのかと腑に落として観ていたのですが、
観終わってから、どうにもあのシーンだけ違和感というか
「浮いてる」
なぁともやもやしてたんですね。
で、ふと、思ってしまったんです。
『あの3人の惨殺は実は現実で、それ以降の展開は全て
東の妄想であったのではないか!』
と。]
あのシーン以降の展開は、いわば、
「チェスに負けた後の『if』の展開」
ではないかと。
この場でこの中学生3人をあっけなく殺しても、
自分には逃げ切れる自信がある、でも、
もし殺さなければ・・・
チェスの数手先を読みに読み込んで、
結果、自身は
「負ける」
その東の「思考過程」を表現したのが、
本編だったのでは? と。
まあ、ここまで書いてて、
よくもまあそこまで
なんて思いますが、
ミステリファンは、いつもひねくれてて
うがった思考を提示したいメンドクサイ生き物なのですw