低学年からの薬剤師国家試験対策
お久しぶりです。
11週間の病院実習が終わり、ようやく時間にゆとりが出来たので久々に投稿します。
さて、標準実務実習が終わり、いよいよ国家試験や卒業試験に向けた対策を始める時期に差し掛かってきました。
昨日寝る前にふと、国家試験対策について具体的な目標を立てようと思ったので、せっかくなのでnoteに残しておこうと思います。
今回は、低学年からでも取り組みやすいように、各学年ごとの国家試験対策において意識することも一緒にまとめてみようと思います。
1~2年生が意識すること
1~2年生では、素養科目や基礎科目が多く、高校の延長戦であることが殆どで、国家試験とは直結しないようにも感じられますが、案外大切です。
国家試験において、物化生は多くの薬学生が苦戦するのではないでしょうか。
実務実習では、「薬理」「薬物治療」「実務」「衛生」「法規」などはある程度カバー出来ますが、物化生の中でも、特に物理と化学は殆ど復習する機会がありません。
ですので、1~2年生は「定期試験」を頑張りましょう。
これに尽きると思います。1~2年生の定期試験で国試を引用してくる先生は少ないと思うので、先輩から貰った過去問や授業のレジュメを参考に、「理解すること」に徹しましょう。
ここで重要なのは理解することです。
テストの為の勉強をしても、今後の貴方の為にはなりません。
過去問の答えを覚えるのではなく、きちんと理解をして、問題が解けるようになりましょう。
余力がある方は、自作問題を作成し、友達に教えられるようになると良いと思います。
3~4年生が意識すること
医療科目が増え、薬学部が暗記を必須とする学部だという事を理解してくる頃だと思います。
ですので、3~4年生は「暗記ではなくイメージする」トレーニングをしましょう。
薬理、治療、衛生、法規など様々な暗記科目が増えてきますが、出来る範囲で良いのでイメージで落とし込みましょう。
前の記事でも書きましたが、「薬がみえる」「病気がみえる」「公衆衛生がみえる」など、メディックメディア社が出版している参考書や、「薬物治療学」「青本」など、イラスト+カラーで書かれている参考書を利用するとイメージしやすく、暗記ではなく理解に落とし込めると思います。
科目数も増え、実習もハードになって自分に余裕がなくなる頃だと思いますが、ここで踏ん張って理解する勉強をするかどうかで、今後の自分に余裕が出てくると思うので、是非参考にしてみて下さい。
実習前に意識すること
いよいよ22週間の実務実習が始まるとき、何をすればよいのか迷う方も多くいるのではないでしょうか?
そこで、私の個人的見解ですが、実習前の取り組みについてご紹介いたします。
国家試験対策の習慣化
実習後に国試の勉強を始めれば良いと思う方も多いですが、習慣化させておけるのであれば、これに越したことはありません。
あくまで私の例ですが、私は4年生になったタイミングで国家試験を意識した勉強を始めました。
具体的には、RECという予備校さんがWEBで公開している、国家試験問題を97回~最新回まで解くことが出来るシステムです。このシステムの中には、「今日の10問」というコンテンツが用意されており、毎日異なる問題がランダムで10問出題される形式となっております。
下記に実際に私がやっていた画像を添付しておきます。
最初は続かないかもしれませんが、毎日少しずつコツコツ続けることで、いずれ習慣化し、周りと差がつく思います。
更に、以前紹介しました、スマホアプリのEmeryも一緒に活用すると、更なる学習効果が得られると思います。
実習施設の下調べ
まずはこれではないでしょうか。
どの実習施設にいくかで、この22週間で得られる知識は変わってきます。
例えば、薬局であれば門前のクリニックや病院の診療科を調べたり、病院であればどの診療科が存在するのかを事前に調べることで予習になります。
ただ、これら全てを復習することは出来ないと思うので、前述の薬がみえるで薬理・治療に関しては大まかに知っておく程度で良いと思います。
遊ぶ
実習が始まると、慣れない環境や新しい事が多くなり、精神的に疲れることもあると思います。更に就活も同時並行しなければならないこともあり、時間に余裕がありません。
ですから、実習が始まるまでは明一杯遊びましょう。これがラストだと思って、とことん羽を伸ばすのです。
勉強は実習が始まってから、興味を持ったり、勉強せざるを得ないことがあります。そこでまた頑張れば良いのです。
個人的今後の取り組み
ここからは私の個人的な今後の取り組みを、具体的に計画しようと思います。
早起きの習慣化
病院実習で感じたこととして、「朝が早いこと」と「痩せる」です。
薬局は9時までに行けばよかったのですが、病院は毎日8時に行かなければならず、起きる時間は通常より1時間以上早い5:55、、。早い。
また、私の行っていた薬局は常にお菓子が常備されており、かなり太りましたが、病院はそういうのが無かったので、健康的な身体を手に入れました。
更に、余った朝の時間を有効活用し、コーヒーを飲んだりスライドを仕上げたり、いわゆる「朝活」のような状況を作り出し、毎日が整いました。
結果オーライですが、これからも予定が無くても6時には起きることを心掛け、規則正しい生活をしようと思います。
過去問の取り組み
必須問題はある程度解いていましたが、理論や実践がたんまり残っているので、今後はそれらを消化する時間になりそうです。
私は薬理や治療が得意なので、実践は比較的頭が痛くならずに解くことが出来ます。
そのため、先に実践の過去問取り組み、それと同時並行で理論の勉強を開始し、実践が終わったタイミングで、理論の過去問で6割は取れるようにしようと考えています。
必須問題は足切りまで気にして解くことを心掛けています。また、必須問題集を使って難しいレベルまで解くことで、その先の理論や実践に繋がるように意識しています。
理論問題は物化生に関しては全く手を付けていません。やらねば、、。
実践問題は108回~110回までは解いて、6割程度まで取れるようにし、あとは復習をしていこうと考えています。
大まかなスケジュール
5年生の11月~3月
・上記の国家試験の過去問対策+e-RECの今日の10問やEMERYを活用して国家試験問題を沢山解くことに集中する
6年生の4月~9月
・5年生までで凡そ分かった自分の苦手な分野を普通に解けるレベルまで持っていく
・模試で上位10%を目指す
6年生の10月~
・卒試の対策をしつつ、国試の過去問は97回~110回まで9割以上の正答率を保持する
・模試などから得られる情報からより細かな分析をし、苦手を潰し、得意を伸ばす
まとめ
低学年の薬学生でも今からできる対策をモットーに書かせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
早いうちから国家試験を見据える事が重要だと思って下さった方は、是非参考にしてみて下さい。
勉強も大学生活も両立し、学生生活を楽しみましょう!