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自由が丘から始まった私のクリエイティブな裁縫の旅

自由が丘の街角に漂う甘い生地の香り。
それは、私の青春の記憶そのものだった。
大学生の頃、ドレスメーキングの先生に個人レッスンを受けることになり、毎週大学の帰りに二時間、洋裁の技術を磨いた。
そして、レッスンの帰り道自由が丘に立ち寄るのが私の密かな楽しみだった

そこにはお洒落な生地屋さんがあって、色とりどりの布たちが私を待っていた。手にした布を見つめるたびに、心の中で新しいデザインが湧き上がる。「これでワンピースを作ろう」「この布ならバッグもいいかもしれない」
そんな想像が止まらなかった。

自由が丘の街にはお洒落な生地屋さんがあり、色とりどりの生地が並ぶ その店に足を運ぶのが毎週楽しみだった。生地を選ぶときの高揚感は、
まるで宝物を探すようなワクワク感をもたらしてくれた。
将来、ソーイングの指導も兼ねこんなお店をオープンしたいと夢に見、
店名まで考えた それは「コットンハウス」 
ことことコットンことことコットン ファミレド〜〜🎵
「森の水車」をバックグランドで流す,店の片隅に小さな水車を置いて、
そんなことまで考えていた。
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自分サイズの原型をもとに、ソーイングを楽しむ日々。
針と糸を手にした瞬間、私は別の世界に入り込むことができた。
生地を見つめどんなデザインにしようか、その仕上がった服を想像すると高揚感が高まった。裁ち残りの生地は無駄にせず、バックや帽子などの小物を作ることで、私の創造力を存分に発揮した。
友人たちから「おしゃれ~」と褒められるたびに、
心が満たされていくのを感じた。

そして帽子の専門学校にも通い始めた。
フェルト帽子を木型で作成する技術を学ぶ中で、私はますます洋裁の魅力に取り憑かれていった。手の中で形を変えていくフェルトの感触は、まるで生き物を扱っているようだった。そして、自分の手で作り上げた帽子や小物をデパートの手作りコーナーに置かせてもらった時の喜びは、今でも忘れられない。自分の作品が知らない誰かの目に触れ、手に取られる。その瞬間、私の作ったものが世界と繋がるような気がした。❦======================================

自分の着る服はほとんど自分でデザインし仕上げていた。
そんなある日、ニットソーイング(Tシャツが15分で縫う)に出会いソーイングインストラクターとして教室を立ち上げることになった。ロックミシン3台、工業用直線ミシン2台、カバーステッチ、まつり専用etc.
ミシン糸数十本、他裁縫道具一式を揃え、リビングをソーイング教室として
改築した。

あの頃の日々は、まるで夢の中にいるかのように輝いていた。
生地を選び、型紙を描き、針を動かすたびに、自分の世界が広がっていくのを感じた。手作りの魅力にどっぷりと浸かり、充実した時間を過ごした
あの日々は、今でも私の心の中に鮮やかに残っている。
あの頃の私は、ただ「作る」ことに夢中だった。

そして、その情熱が私の日々を輝かせていた。
自由が丘の生地屋さんの匂い、ミシンの音、友人たちの笑顔、
それらすべてが私の青春の一部であり、私の心に今も鮮やかに蘇ってくる。



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